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赤坂迎賓館 前庭

2018-06-22 21:48:08 | 日記
赤坂迎賓館の見学は、濤川 惣助(なみかわ そうすけ)が命を削って
造り上げた七宝の花鳥を見たいと思ったことがきっかけです。
 花鳥の間は濤川 惣助(なみかわ そうすけ)による30点の楕円形
の七宝に花鳥が描かれていることに由来しています。
 西の並河 靖之(なみかわ やすゆき)東の濤川 惣助(なみかわ
そうすけ)と称された二人が、花鳥の間の七宝をめぐり争いました
並河 靖之は有線七宝、濤川 惣助は無線七宝 いずれの作品も素晴
らしいできでしたが、絵画的な無線七宝の濤川 惣助が花鳥の間に
ふさわしいと選ばれました。
 
 七宝の模様は幅1.25ミリの銀線を下絵や素地の形を見極め
銀線をまげて正確な形を作り釉薬を乗せていきます。濤川 惣助
が考案した無線七宝は釉薬を塗った後銀線を釉薬が混ざらないよ
うにそっと引き抜きます。引き抜きから焼きまで大変な集中力が
要求されます。

 濤川 惣助は30点の七宝に精魂を傾け七宝の最高傑作と言われて
います、濤川 惣助完成後無くなりました。
花鳥の間はアンリ2世様式で腰壁は茶褐色のジオン材を板張りして
おり、日本人の感性にぴったりきます。七宝のエピソードを思い
ながらの花鳥の間は感慨深いものがありました。




前庭花壇



本館





屋根の装飾
首脳会談・条約・協定調印式等に使用される本館の「彩鸞の間」
は暖炉の両脇に「鸞」(らん)と呼ばれる中国の想像上の霊鳥
の浮き彫りがあります。説明のボランティアの方に鳳凰ですかと
質問すると「鸞」(らん)です、鳳凰は皇帝の象徴で、皇太子
の館の為に「鸞」(らん)になっていますと教えていただきまし
た。 
『淮南子』によれば、鳳凰が鸞鳥を生んだとされていましす、
おそらくこの故事から「鸞」(らん)になっているのではと
ないと思います。
ということで屋根の装飾の鳥は「鸞」(らん)ではないかと?


ファザードの鎧武者
彩鸞の間」には石膏金箔張りレリーフの「鸞」(らん)と
鎧武者が飾られています。本館ファザードの屋根の両脇に
も鎧武者がありあます












玄関






中門





正門