相変わらず、お年寄りの交通事故のニュースをよく見かけます。
進入禁止に気が付いて戻ろうとして、歩道を暴走して二人をコロしたオジイサン。
有馬温泉の駐車場から車ごと谷に落ちて、同乗者をコロしたオバアサン。
どちらも80歳前後だったらしい。
民家の門柱に激突したオジイサン、幸い死者は出なかったそうだが、同乗者のおばあさんは「急に車のスピードが速くなった」とか言われていたらしい。
全てアクセルとブレーキの踏み間違いでしょう、多分。
以前、JAFのニイチャンから聞いた話し。
最近、大した事故じゃないのにアクセルとブレーキの踏み間違いで、車を全壊させるケースが多い、とか言っていた。 それはお年寄りだけではないらしい。
ガードレールにチョコッと接触しただけなのに、ガガガっと擦ったまま走って、その先の壁に激突、エアバック開けて全壊。
脱輪しただけなのに、ドドドっと片輪溝にはめたまま10数m激走、サス周りガタガタにして全壊。
皆さん、最初のミスでブレーキ踏んだつもりがアクセル踏んで、ガクっと止まるハズの愛車は予想に反し爆走。
パニックになって数秒後、車をコロしていたと言う顛末、らしい。
以前、まさにそんな事故を足元で見た。
夏休みが始まった日曜の朝、ベランダで洗濯モンを干し終わって部屋に戻った時。
C棟と呼ばれている向かい建屋の駐車場から、車が何かにぶつかって走り去ろうとしている様な音が聞こえ、再度ベランダ(ウチ7Fです)に出て見降ろした。
すると、トヨタのラウム(?)が駐車場からの通路を駆け降りている、加速しながら。
ウンちゃんが必死でハンドル切っている様子が見える。
最初の緩い右カーブは何とかパス。 しかし曲がりきった先のT字路手前にはワンボックスが停車中だった。
その右後ろへガン!直後右へ逸れて道路端のパイプ柵にガン!更にT字路を横切って対岸歩道のパイプ柵にガン!
ゴン、グォーッ、ガン、ガン、ガン、そして静寂。ブレーキ痕なし、他に巻き込まれた人なし。我が家のベランダの真下の出来事。アァ~アッ。
追突されたワンボックスの運チャン降りて来てラウムの助手席ドアを開けようとしているが開かない。その後どこかへ携帯をかけている。
朝の掃除オジサンは近づいてきて、運転席ドアを引っ張っている。開かない。ボンネットは半分程までへこんでいる。
やがてドアが開いて出てきたラウムの運チャンは白髪頭、多分ワタクシより年長、顔から血ィ流して、胸元は血だらけ、左足引きずっている。
「アンタ何しとン!」と叫びながら駆けつけて来て、血ィ拭いてる奥さん(?)、エライ若い、30~40代(?)。
救急車が来たのは10数分後、Kサツが来たのは更に数分後、どちらも近い所にある割りには遅い。
ワンボックスで出かけようとしていたのは若夫婦+子供、沢山の荷物おろしている、虫取り網も。家族揃って田舎へでも行く予定だった様だ。子供たち、カワイソ。
しかし、チョット時間がずれて、子供たちが乗り込もうとしているところだったら大惨事になったはず。
必死でブレーキのつもりがアクセル踏んでいた白髪頭の運チャン、通路を駆け降りながら何を思ったンだろう。
最初の場面見てないので、キッカケが判りませんが、その若いヨメサンと何かモメ事でもあって、自暴自棄気味で飛び出して、何かにチョコッとぶつかってブレーキ踏むつもりがアクセルを踏んでしまった、まぁそんなところならオモロイ話ですが。
ワタクシが今乗っている車は初めてのAT。
MT主義だったが、その水平対向6気筒には最初MTが準備されていなかった。
仕方ない。その代わり、と言う訳ではないがブレーキは左足で踏む事を始めた。
何年か前まで、「間違いだらけの ・ ・ ・」 と言う本を毎年出されていた評論家サンが、ATの2ペダルは左足でブレーキを踏んだ方がイイよ、と言うような事を書かれていて、今はもうF1もラリーカーもMTだけど2ペダルで、それをレーサーは左右の足で操作している。
と言う事で、左足ブレーキを始めた。最初はパニック時には右足が出でいたが、最近は自然に左足が出る様になった。途中、両足の時もあったけど。
だから、山の中の曲がりくねった道を走る時には、左右交互に足を動かしている。
この国でのMT車マニアは超少数派だし、今後ドイツやイタリアの高性能車はMTでも2ペダルになっていくそうだし、そろそろ左足ブレーキを標準にした方が良いのではないか、と思う。
これだけ踏み間違い事故があるのなら、むしろそうすべきだ。
その場合、ペダル自体をもう少し左に寄せて、右足にもフットレストを設けるべきだと思う。
しかし、ジジババには左足ブレーキに慣れろ、と言っても無理だし、慣れた頃には死んでルかも知れないし、とにかく自動車保険料は思いっきり高くすべきでしょうね。
実際に保険屋サンはその様な方針らしいし、これは仕方ないと思う。
保険料を超高価にして、自分たち年寄りが車を運転するのは非常に危険だと判らせるしかない。 70年、80年生きて来た人達を殺人者にしてはいけない。
ところで、年寄りの交通事故ばかり気になっていたら、ナントと3歳の女の子がスーパーマーケットの駐車場でポルシェを運転して、女性従業員にケガをさせた、との記事が新聞にあった。
35歳の母親は、エンジンを掛けたままの車に自分の娘を残し、買物をしていたそうだ。
ポルシェはSUV、つまりカイエン(?)、1000万程の車のはず。 35歳の母親、親が金持なのか、旦那が成金なのか。まァどうでもいいけど、エンジン掛けたまま車を離れると言うあきれた話し、そこに子供を残すと言うあきれた話し。
これがこの国の、震災と原爆事故で大騒ぎのこの国の現実なのだ。
棄ててしまいたい現実。ただあきれるばかり。