蒼ざめた馬の “一人ブラブラ、儚く、はてしなく”

山とスキー、車と旅、そして一人の生活

金色に、燃える秋

2010-11-05 13:48:12 | 山とスキーでブラブラ

11月初め、上高地へ通う途中で眺める事が出来る、木祖村~奈川村周辺の “ 金色に、燃える秋 ” 、 これは素晴らしいです。 穂高へ登るよりむしろ、 この辺りのカラマツの黄葉林を観る事の方が、 大きな楽しみになっているかも知れない、最近登れてないし。

「今年のカラマツはあまりキレイではない、金色になったかと思ったら直ぐ茶色になってしまった」 と、沢渡でバス停のオニイさんは言っていたが、それでも相変わらず見事でした。 たまにしか眺められないワタクシには、むしろ幻想的に見える。

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ところで、奈川村から西へ向かうと野麦峠で、その先は飛騨に続いているそうです。

詳しくは存じませんが、 明治の頃、その飛騨から野麦峠を越え、諏訪の製糸工場へ出稼ぎに行っていた少女達が沢山いたとか。 命がけで雪の峠を越え、工場では過酷な作業、身体を壊し亡くなる女の子もいたらしい。 彼女達が作っていた絹は、当時、外貨獲得の為には非常に重要な商品。 そして獲得した外貨は富国強兵の為に使われていた。 その当時の情勢としては仕方ないとしても、彼女達もその後100年程続く戦争の犠牲者であった、という事は否めない。

身体壊して、飛騨へ帰るべく、11月にここを通った少女がいたらしい。念仏を唱えながら、兄に背負われて。  峠まで来て 「 飛騨が見える 」 と言った途端、亡くなったそうだ。  その少女はこの “ 金色に燃える秋 ” をどう感じたんだろう。 西国浄土の様だと感じたのなら、少しはホッとしますけど。