蒼ざめた馬の “一人ブラブラ、儚く、はてしなく”

山とスキー、車と旅、そして一人の生活

’10.11.2.~3.の記録:奥穂登れず、涸沢まで

2010-11-04 22:55:06 | 山とスキーでブラブラ

5年位前から毎年、11月初め、穂高周辺の小屋が閉まる直前の奥穂へ通っていた。

昨年は11/4、降雪後の晴天、6時前に横尾を出て、白出のコル11時、 さぁ奥穂へ。 ところがクサリ場、ハシゴ場を越えた先の斜面、トレース埋まりクラストしている。ステップ掘りながら何歩か進んだが、その下スパッと切れていて、落ちても途中で引っかける目的で張ってあるワイヤーが逆に不気味。 後続者もいないし、 そこでヤメ。 事故でもしたら、小屋閉めるのに忙しい人達に迷惑かけるし、ビールも飲みたくなったし。  数日間、誰も登っていなかった様子。 要は今までどなた様かのトレース使って登らせて頂いていたンですね。 さて今年は登らせて頂けるのか。

2日、自宅3:35発、中津川IC~R19~薮原~奈川経由、沢渡着9:15、ゆっくり着替えてバス停へ行くと 「今日は30分間隔で運行、次は10時2分です」、約30分待ち、トホホ。

上高地10:42、雪がチラチラ。 徳沢で雪、本気で降り出してオーバーヤッケ、パンツを身に着ける。 

横尾からは数グループとすれ違ったが、トレースは直ぐ埋まってしまう。 細かいが確実に降ってます、雪。  涸沢着15:48、 フゥ~。
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夜中オシッコの時、外を覗くと満天の星空!なんてことはなく、朝までキチンと降ってました。 シンシンと言う感じではない、細かいのがチリチリ、チリチリと。 いくら細かくても一晩中じゃそこそこの積雪量、 やる気はほとんどなく、それでも登るカッコだけはつけんとねぇ、一応アルピニストやし。 但し、登らせて頂いてますけど。

3日、7:15、夏道がウッスラ判る涸沢小屋方面へ行くのが賢明だが、いつも行くモレーン方向へ。 当然夏道のペンキ類、完全に埋もれてて記憶と勘を頼りに進む、が、まともには歩けません。 太ももまでズボッとはまりながら、30分かかってやっと平坦部の終わり。
見上げても何も見えない。Imgp2282

Imgp2283_2 振り返っても誰もいない。

で今年もダメ、稜線までも行けなかった、が仕方ない。 写真でも撮りながら帰りましょ。

8:00涸沢ヒュッテ出発。
本谷近くまで来て雪は少しましになったが、振り返ると涸沢方面は雪の中。Imgp2286

雪を被ったナナカマドに冬を感じます。Imgp2287 Imgp2288

相変わらず本谷上方は雪。Imgp2291

横尾10:10。 ここから右岸道を行きましょう。 左岸道、飽きたし。

立入禁止の工事用の橋 (渡らせてもらいました、ゴメンナサイ ) から振り返ると、屏風の頭辺り、少し晴れてきた。
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下方には金色のカラマツ林。Imgp2294

この道、山小屋関係の車両が数台追い越すだけで、誰も歩いていない。
Imgp2295 しかし、時々新しい足跡が確認できます。
ワタクシノの靴より小さい足跡、女性?Imgp2296

さすが明神まで来ると、観光客がゾロゾロ。 河童橋辺りは晴れてますが稜線は相変わらず雪の中。Imgp2297

上高地着12:45、今年も登れませんでした。 仕方ないです、また来年!