豆本三昧我褸芥(がるぁくた)ノート & 美人画あれこれ

日本の名作文芸と東西の名画の自作豆本の内容紹介のほか、その資料として集めている東西の美人画をいろいろ紹介しています。 

シェイクスピア 喜劇 8 十二夜 その二

2016年07月19日 | 今日の美女
 ドラマの筋に沿った絵を眺めてみよう。

 ◎ オーシーノ公爵は、この可愛らしい美青年セザリオを使者にすることを思いつく。
  ところが姫はこのヴィオラことセザリオに一目ぼれし、それまで顔を隠していたヴェールをあげて素顔を見せた。
  このオリヴィアの様を描いたものが沢山あるのである。
  かくして公爵は姫に、姫はヴィオラのセザリオに、ヴィオラは公爵に、「ゆく水に数書くよりもはかなきは思はぬ人を思ふなりけり」と片想いの三角関係となるのであった。

                                                                William Hamilton
    

                                                           Frederick Richard Pickersgill
  

◎ 姫の屋敷では叔父トービーと仲間の三人がいつも飲んだくれてばか騒ぎしているのを、堅物執事のマルヴォリオが口煩く文句を言う。三人は侍女マライアと相談して仕返しを策する。執事が姫に岡惚れしているのを利用して、姫が書いたかのような偽の恋文をマルヴォリオの目につくところに落としておく。それには「私を愛しているなら。黄色い長靴下と靴下止めをして、私の前で微笑んで見せて」とあり、舞い上がった執事はその奇妙な姿をして・・・・、気味悪がる姫、笑いをこらえるマライア、様子をうかがう三人、この場面の絵画も多い。
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    George Henry Hall                                         William Heath Robinson
  

                               Charles A. Buchel                 Susan Herbert
    

      Johann Heinrich


     Daniel Maclise



◎ やはりオリヴィア姫に横恋慕している男がセザーリオのヴィオラに決闘を挑むが、止めに入ったアントニオという人物がいる。彼は別の船の船長でヴィオラの兄セバスチャンを救助していて、彼も男姿のヴィオラをセバスチャンと間違えたのだ。ヴィオラは自分が兄と間違えられていることで兄が生きていることを知った。
                                                William Powell Frith
  

◎ 一方 兄のセバスチャンはオリヴィアと知り合うが、実は彼もヴィオラのセザリオと間違えられていたのだ。
 姫の求愛にとまどいながらも承諾すると、姫は気の変らぬうちにと神父を呼び挙式してしまう。
   William Hamilton                                                William Hamilton
  

◎ 訪れた公爵に姫は相変わらずつれないがセザーリオには親しげにしかも夫と呼ぶ。
  公爵は怒り、わけのわからぬセザーリオが必死に打ち消すと、今度はオリヴィアが怒って大騒動。
  そこへ、そっくりの兄セバスチャンが登場して全てが氷解する。
  兄妹の再会、オリヴィアとセバスチャン、公爵と美女に戻ったヴィオラのカップル誕生で目出度く幕。  
   Susan Herbert
  

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