豆本三昧我褸芥(がるぁくた)ノート 及び 美人画あれこれ

日本の名作文芸と東西の名画の自作豆本の内容紹介のほか、その資料として集めている東西の美人画をいろいろ紹介しています。 

国芳「山海愛度図会」という豆本

2010年08月30日 | 豆本
 

 

 タイトルは「さんかいあいたいずえ」と読むようで、バックの四角部分に風景があって、前にはさまざまな女性が描かれている。サブタイトルには地名とそこの名物・産物が書かれ もうひとつその女性のことば「・・・・( し )たい」と書かれている。たとえば例の絵では「越前・雲丹 くすぐったい」゜と「西宮・白魚 続きが見たい」というのだが、この風景産物と 女性の「・・・たい」の結びつきが私にはさっぱり理解できない。
 このての他の画の場合には、人と景はなんらかの関連があってそれを考えるのも楽しみのひとつのようなのだが、このシリーズではどれも結びつかないように思う。もしかするともともと無関係なもので、風景・名物だけ、人物は人物だけで見ればいいだけなのかもしれないが、江戸の奇才国芳がそんなことで終わらせるだろうかとも思えるのだが・・・
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狩野探幽「新撰三十六歌仙」という豆本

2010年08月27日 | 豆本


 タイトルもついてないが、本日出来たての作品。
 特に面白いものではないが「探幽」の名に釣られて作ったところ、よく調べたら天保九年の写本だったのでガックリきたという、お粗末な一席。
 下は 俊成女 と 式子内親王。

   
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別版「奇妙な絵の本」の豆本

2010年08月22日 | 豆本
   

 以前書いた「奇妙な絵の本」には先行の別版があって、当初それ一冊だったのが、増補改訂新版の三冊本になった。
 別版は、アルチンボルドと国芳の作品だけだったのだが、国芳の後半三作品をカットしてエッシャーなどと入れ替えたのである。カットした国芳の絵は、奇妙な絵というより、面白い絵 愉快な画ということだったからでもある。
 三作品は「金魚尽くし」「福禄寿頭の戯れ」「開談百気夜行」でまったくの漫画である。
特に三つ目は「怪談百鬼夜行」のもじりということで、さては!! と気がつかれた人は物知りな方である。作者も「一妙開程芳」ということで、これが歌川国芳の別名であるのだから決定的であろう。
 今回豆本ブログ百回記念の無礼講のお許しをいただいて三点並べる。順に「牛の時参り まら人形を打つ」「四つ目小僧」「玉(ぎょく)門」。

   

 漫画や洒落の解説ぐらい野暮なことはないが、いずれも男女性器が擬人化・戯画化されており、タイトルがまたそれぞれにやりとさせる。最初はヘアふり乱した女性(器)がマラ(わら)人形に五寸釘を打ちこむ図、二番目が分りにくいと思うが、江戸の人にとって「四つ目」といえば、両国にあった「四つ目屋」という、性に関した器具薬品などを扱う店であり、手にしている紐状の物はたぶん「肥後ずいき」だというのは、周知のことだつただろう。三番目の「獄門首」ならぬ「玉門ツビ」を拝むのは、関係のあった男か。
 これらを割愛するのは惜しいので、別版として残してある。

 


 
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「自動車発展史」という豆本

2010年08月20日 | 豆本
 

 本日出来上がったばかりの豆本。
  これまでの錦絵や西欧絵画の豆本からみると、毛色の変わっている豆本。
 さるミニカーコレクターの方のサイト(ミニチュアカー ミュージアム)から無断拝借した画像の豆本。
 事後承諾で申し訳ないのだが、作品を見てもらってからでないとご本人には話の持って行きようがないために非常手段にでた次第。

※ その後 管理者ご本人より、快諾いただけた。
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宮沢賢治作品の豆本

2010年08月19日 | 豆本


 写真手前は「銀河鉄道の夜」、奥は「オッペルと象・よだかの星・セロ弾きのゴーシュ」の豆本である。
 賢治作品の豆本は市販されているものが多いと思うし、童話全集という豆本も知っているが、販売をしない私にとっては関係ないことである。

 この「銀河鉄道」は拙作豆本の中で最もページ数の多い厚い(13丁104枚+見返し4枚)本である。以前にも書いたように、化粧裁ちで一番苦労したものである。
 定規とカッターナイフで普通の紙を切ることなど簡単だというのは、たぶん知らない人の言である。両面印刷用の少し厚い紙(0.15mm)だと全体の厚さが1.6センチ以上になる紙束を三方を垂直に裁断する。それもA4の大きさを半分にするのではなくA7以下の大きさの紙束である。紙が小さくなるほど定規で押さえているところがずれやすくなる。そちらに集中していると、そうでなくとも神経を使うカッターで垂直に切ろうとする方がおろそかになってしまう。

 そんなわけでごく最近、製本関係のサイトから教示を受けて自作した器具が下の物である。
 
 結局多くの枚数を切るためには、紙全体をプレスで固定して、あとはカッターの方だけに集中して慎重に切っていくしかないということである。
 写真は下から、台・マット・作品・定規で、定規は作品を挟んでねじで下の台に固定される。上に載せてある白いものは、木の定規の側面保護のために貼り付けたプラスチック材で、これは反対側にもつけてある。この定規は巾64ミリで、横長B8版の上下を一回の固定でやれるのである。豆本用だから、大きさはA5版の本ほどで、もちろんプレス機として、乾燥用にも使える。
 趣味で僅かな豆本を作る人には必要ないが、私にとってはこれを作ったために、ずいぶんと気楽になった。
 実際これまで豆本を作っていて、この化粧裁ち段階がうまくいかないとそのあとの仕上げの意欲がかなり削がれてしまっていたのである。

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「江戸いろはかるた」の豆本

2010年08月18日 | 豆本


 何の説明もいらない豆本、というのも説明の一つではあるが・・・。
 右ページには、ことわざの解説、左は絵札。
 絵札は、出来るだけ古いオーソドックスなものを使ったので、いささか
はっきりしない絵柄であるが、「花より団子」の札。
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広重「東海道貼り混ぜ図絵」という豆本

2010年08月16日 | 豆本
   

 以前(6月22日)、広重の「東海道」作品について触れた時、貼り混ぜは未入手といったが他の作品と合わせてちゃんと豆本化してあった。
 中身は上掲のような作品である。
 広重には江戸の貼り混ぜもあって、それは未揃いだったので勘違いをしてしまったということである。
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広重の「大日本六十余州名勝図会」という豆本

2010年08月15日 | 豆本

 
 江戸の風景を多く描いた広重唯一の全国名所絵である。北海道以外の各国の風景69図に目録を加えた70枚からなっている。

      

 順に「武蔵隅田川」「山城嵐山」「和泉高師の浜」   
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「聖母子 拾遺100選」という豆本

2010年08月07日 | 豆本

 
 以前に作った「88の聖母子 正・続」に次ぐ第三弾の最新作である。
 正続で割愛した作品と刊行後に集まった作品百数十点から選んだ100点と、テラコッタ(焼き物のレリーフ)4点を加えた作品集である。
 この豆本正・続・拾遺三部に収められた総数は280点ということになるが、これだけの聖母子が一堂に会した作品集も少ない(無い)のではないかと思っている。
 尤も、これが販売目的の出版だとまずそんなに売れる内容とは思えないし、価格もかなり高額になるだろうからますます売れず、豆本・普通の本ともに採算がとれない。
 まあ、趣味の豆本だから出来たようなものだから、自慢にもならない。
 

   

 上掲の右は、ヘロデ王の迫害でエジプトへ逃れる聖母子とヨセフを、ヘロデに虐殺された幼児たちの霊が取り囲んでともに逃げてゆくという聖母子像の中では珍しい作品(19,20世紀)と、左はテラコッタである。これは素焼きのものだろうが、釉薬をかけて彩色されたテラコッタもあり、この作品は14,5世紀のものである。

 
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二代目広重「東京名所三十六花撰」という豆本

2010年08月05日 | 豆本
   

 前回の東海道と組み合わせた作品。
手前に各地を代表する花を大きく描き、背景に各地の情景を描いた作品で、浮世絵といった感じより、日本画花鳥画的な作品。
 左は朝顔入谷で朝顔市の景。右は千住の百合で遠景の山は筑波山だろう。
 それにしても、この人、黄色の縁取りがおこのみのようで・・・
 
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二代目広重「東海道五拾三駅」という豆本

2010年08月04日 | 豆本
      

 二代目は 喜斎立祥 の名でも作品をのこしており、これもその一つである。
 全体が、この黄色地で囲まれたいささか凝った枠の中に描かれている。
 初代の東海道が55枚の京三条大橋で終わっているのに対して、さらに京の内裏の図がもう一枚加えられている。 


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広重「江戸高名会亭尽」という豆本

2010年08月03日 | 豆本
   

 前前回に似たような題名だが、違う作品で横版の広重単独の作品である。
 高名会席尽は、役者人物が中心になってしまっているが、こちらは各料亭の情景を主体とし、芸者衆や客のような人物も、風景中のものとなっている。
 右図は「本所 小梅」、料亭前での舟遊び。
 これらもスポンサーつきのコマーシャルとなっているのであろう。
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