うさの珍道中

株式、時事を中心としたジャンルにこだわらない話題を何の脈絡も無く勝手放題に。あっちへふらふら、こっちへふらふら

連結化

2007年02月19日 21時03分35秒 | 個別銘柄分析、比較など
先週の頭に調整があると予言しておきながら、短期売買分を自分は回転し損ねたマヌケなうさでございます。短期分だけとはいえ当然高値掴みとなったダヴィンチを動かすのは、損切りから始まってバッサバッサと切って、うまいこと下で拾いなおしまして金曜日から放置。
信用規制の重い銘柄は扱わないとの方針でダヴィとアセットへの投資は現物に絞っています。この局面で最近気になるのがSBIです。これまた昨年の下落局面では大きく迷惑をかけた銘柄で、同時にいまだにPER面で割安であり、配当もあることから三月に向けて大きく上昇すると思っていましたがダヴィ騒ぎで手を出す暇がありませんでしたので、今日はSBIとアルデを小幅に回転しました。
主として20日優待を売った余力で、竹内製作所のチャートを見て購入。
この会社はロングホールドでも全然良いと思います。
自分のカンでは、これから先もホールド出来るし、その間にコマツやキャタピラーなどに買収されるかもしれないとも思います。
2月は食べ物の優待が多くて、食い意地張ってるので食品系優待銘柄ばかり買ってるのですが、前回ドンピシャで空売りしかけたカゴメが再度元気です。
アサヒとの提携で一気に昨年来高値を記録したのですが、そういう材料による一時的な上下と戻り売りをこなしつつ、今日も高値に迫ってきました。
なんでも買収されかかって提携したとの噂も。
優待銘柄とはいえ非常に相場の相性がいいカゴメが買収されるのは、なんだか得意な銘柄が一つ減るのでもっぱら個人的理由で嫌です(笑)

日経平均が好調なこともあって、今月はダヴィ以外の全ては比較的順調で特に優待、配当のある銘柄は三月まで好調だと思います。
そっちに投資するのも一手でしょう。

ダヴィの中期経営計画&決算資料が発表されました。
自分としては特に中期経営計画は、いつもと少しイメージが違う印象があります。
全体的にわかりやすくなり、ポイントが絞れてきているので改善だと思います。
相変わらず、超強気な相場見通しの金子社長ですがみなさんも正当な懐疑心を持って、よく見て考えることをお勧めします。
疑問点を発見し、まずは自分の頭で考える。これが投資家として長く生き残る絶対的な秘訣です。無論各人各様のレベルの差はありますがそれは日々の勉強で補うものですから、出来るだけ自力で調べてから、質問されるようにした方が良いでしょう。

今回自分が一番面白いなーと思わされた点は
1.「イールドギャップから賃料ギャップへ」
2.そのため保有期間が長くなり資本回転率が若干落ちいよいよ毎期40%成長へのソフトランディングを狙っている。
辺りですかね。

自分としてはフィッシャーの教えのとうりにダヴィンチにこだわらず毎年の増益率がより高いものがあれば移動するべきだと今でも思っていますが、同業や他のセクターでもこれに匹敵するEPS増益は、海外以外はほとんどありません。
また、日経平均自体が高いので正直って銘柄探しは昔よりもはるかに難しくなっていると思います。

来期増益率に関しては低いという人もいますが、そもそも過去五年間昨年を除く4年間でもともとは40%成長と言っておきながら、結局5年間で毎年利益約100%増えていますから、社長が本音のところでどこに持ってくるか?は誰にもわかりません。
恐ろしいのはその間に株価が毎年2倍でも妥当だと言うことです。そうなんですよ株価が5年前の16倍になっても、PERは全然変わっていないということですね。
そりゃあ、昨年今年に5倍以上に膨れ上がった株主数に基づけばいざ知らず、実際3年以上前から持ち続けている株主は、ダヴィンチセレクト事件でで2万下がっても、それは最初に買った金額と同じだったりします。
もう一回7万まで落っこちて欲しいなどと言う、他の8割の株主には悪夢の要望も囁かれる訳です(笑)
人によっては数千円で買ってる人もいますからね。
とはいえ、自分の中では今後は成長が鈍化するとハッキリ認識しました。
予想では物件保有期間の長さに応じて、これから三年間はEPSが毎期50%成長ぐらいに落ちるのでないかとシュミレーションしています。
よって三年後は今の3倍強の値段だと予測しています。
これを嫌気するならば他にいけば良いと思いますし、僕自身も良いと思えば一緒に移ろうと思います。
ただ、個人的な考えでは早々簡単に毎期50%成長以上の銘柄なんて見つからないとは思いますが・・・。

オマケで皆さんから一番疑問が多くあがりそうな連結子会社間の物件売買について説明すると、連結「子会社」の場合は、子会社の間で売買したり、親会社との取引は全て「内部取引」とみなし、相殺消去仕訳するように簿記上なっています。
ですから、単体決算よりも連結決算の方が企業全体の姿を正確に表しているといえます(ポイント1)。
当然内部取引は消去されて無かった物として処理されていますから、企業外部の第三者に売ったものだけ、いわば本当の売り上げだけがが決算に反映されます(ポイント2)
ここから先が重要なポイントなのですが、出来るだけ全ての子会社を連結する方が、決算の方針としては誠実で、透明度の高い企業となります(ポイント3)。
具体的には、アーバン、ダヴィンチの順番です。

例えばSBIの場合も全てのベンチャー企業への投資ファンドを連結する方向で処理したと聞いています。
そもそも昨年のライブドアショック以来最も重要な会計不審となったのはライブドアのベンチャー向けの投資事業組合です。
BBネットやICFがライブドアと同じ監査法人だった上に、業績が子会社の上場による見込み収益だった為にこれらだけは絶対ヤバイと思い、06年の1月18日の朝に警告しましたが、アーバンのケースは不動産なので結果が全然異なるとすぐに予想できました。もちろんダヴィンチはアーバンより違反が軽いので同様です。
逆にSBIは、ベンチャー投資組合ですので監査法人は違えど、投資先の株式の評価をめぐっては元々グレーの度合いが高いです。
不動産ファンドの場合は、不動産がベンチャー企業の株式よりは実態をともなう場合が多いのでそれほどリスクは高くありません。
しかし、SBI、アーバン、ダヴィもこれは経営者の性格でしょうが、全部連結してきました。だから、かえってこの三社は金融庁に怒られた経緯はあれど三社ともそこそこ信用できます。
これから問題がおきるとすれば、そういった検査がまだ済んでいにところ、まだ全ての連結が終わっていない会社の方が可能性が高いと思われます。
例えば、某不動産ファンドはもM&A事業の方を全部連結し、不動産ファンドは監査法人と協議の上一部分にとどめています。

もう一つは、ダヴィの場合は巨大な資産と負債が連結されることになり、負債比率、ROAなどは見た目上は著しく悪化します。
しかし、これは連結化の「弊害」の部分であって、透明度が高まる一方でコチラの部分はかえって事実をわかりにくくするというアンビバレントにあります。
実態は何も変わっていないわけで、例えばダヴィが業界最大手の巨大ファンドで他と差をつけている以上、他より負債が多いのはごく常識的に当たり前の話です。
問題を挙げるとすれば、そのうちいくらがノンリコで、どれぐらいがダヴィ本体の借金なのか?という点ですね。
見た目の数字だけでビックリしないように。
ファンドビジネスですから、こういうのは連結化すれば出てくることは、あらかじめ予想できたことで、中身はまったく変わっていなく、逆に言えばおいしい商売ですのでそれぐらいのデメリットは背負わなければならないでしょう。

ダヴィンチ怒られるの巻き

2007年02月14日 22時34分22秒 | 個別銘柄分析、比較など
昨日の上方修正に続き、決算発表、中期経営計画に加えダヴィンチセレクトがお騒がせ状態でさすがに忙しくて全部は手が回らないので、中期計画とかは優秀なリンク先にアウトソーシングして(笑)、とりあえず明日最も影響がありそうなダヴィンチ(ピンチ)セレクトについて述べたいと思います。

まずは、たくさん報道がなされていますので参考にした関連資料をあげますが、
業績への影響の検討に当たっては
http://www.da-office.co.jp/cms/press/2007-0214-00000.pdf
具体的な問題点に関しては
http://www.fsa.go.jp/sesc/news/c_2007/2007/20070214.pdf
を参考にしました。

J-REITの場合、投信法に規定により行われるため通常の場合は2年に1回開催されるので物件情報とかは比較的詳細ですから、まずは疑問点とか物件個別の価格が妥当か否か?は、まずはDAのHPに当たって見るのが賢明かと思います。
ちなみに、自分の場合はポストに夕刊を取りに行ったら、タイミングよくDA投資法人から資産運用報告と分配金(お詫び?笑)が来ていました。

上のDAの資料を見れば一目瞭然ですが、37物件中5物件に関して鑑定評価の不備が指摘されたようです。
で、実際金融庁と共同で再鑑定評価した結果、5物件中2物件で価格の鑑定評価の引き下げとなりました。
具体的には「ダヴィンチ新橋620」が(単位100万円)660→608で、「ダヴィンチ新橋510」が2080→1990でそれぞれ5200万円と9000万円の合計1.42億のマイナス評価です。
ただし、この2物件とも既に(上場時に)取得してから年月がたっており、同時にこれはあくまで「DA投資法人が取得した時点」の相場から評価されたものです。
したがって、現状では既にここ1.5年分の不動産動向により既に大幅に値上がりしており、例えば「ダヴィンチ新橋620」に関しては12月に外部の第三者に売却されておりその売却価格は790(単位100万円)で大幅な売却益になっています。

尚、新しく取得した物件も含めましてその他の物件の鑑定評価には問題はなかったようです。
さて、ここからは行間を読み取る作業になりますが、まず印象としては金融庁は随分と重箱の隅をつついたなということです。まあ、無論鑑定評価は相続税や株式会社の現物出資にも使われるので詳細でなければならないとは思うのですがそんな印象を受けました。
「個人的には税金の支出こそ、重箱つつけよ小役人」と思わなくありませんがお金に困ったら私が金融庁でアルバイトする可能性も十分ありますのでこれぐらいで止めときます。
また、鑑定評価のミスは悪質なものは全くないため、オリックス投資法人のような例と比べましてもおそらくは業務改善命令ぐらいになると思います。
むしろ、ダヴィンチ銀座の鑑定評価に関しては、少々高いのではと思っていましたが過去にさかのぼって今回妥当という評価を得ていますので、意外にダヴィンチはちゃんとした仕事をしているのだなと思いました。
無論、再発は絶対避けてもらわねばなりませんが、ハッキリ言って全然影響ないような気もします。
後は、DA投資法人の投資主でもありダヴィンチの株主でもある金子社長が今後の商売上の信用なども含めてどのような対処を取られるのか?に興味はあります。

ちなみに「善良たる管理者の注意義務」って法律に詳しい人ならわかりますが、ハッキリ言って、あら捜ししたけど何も見つからなかったから「お前兎に角、役人の面子立てて、反省しろ!(笑)」というレベルの結論だったりします。
面白いことに江戸時代の同様の奉行所の判決に「おい、お前、恐れ入れ!」という役人の面子を立てるだけの判決があり「ははー、恐れ入りました」と恐れ入れば放免となる素晴らしく日本的な制度がありましたが・・・(笑)。
まじめな話深刻な問題であれば、利益相反取引などがあり、「善管注意義務」よりも重い「忠実義務」が取締役の場合にはあります。
なぜに、「善管注意義務」か?その辺考えると面白いです。

余談になりますが、DAではなくダヴィンチの今後のEXIT戦略に関しましては今年相当な動きがあると思っています。
と、言いますのもレジデンシャル系のREITの中に経営不振のものがあるとかで、REIT再編があるのではないかと思われるからです。
そのあたりも含めて見守っていくしかないのでしょう。

しかしまあ、個人的には明日は下げると思います。というか自分もそのつもりで短期回転中の昨日買ったものは今朝まんまと154Kで売り抜けて、まさかこんなニュースがあるとは思っていませんので下で買い戻しちゃたので今日鞘抜いた分ぐらいの金額は、明日の朝いきなり巻き上げられるような気がします
しかしず~~~~と言ってますが、ダヴィンチ下がるほうがいいのです。
なぜなら短期的な損よりも枚数を増やすことのほうが遥かに重要だからです。
無論短期が苦手な長期現物投資なら、別に何の関係もないわけですが。

ちなみに昨日は誤発注に始まり調子がくるって4回デイ取れして全部損きりしました。そういう日もあります。

後、中期計画ですがこれまた読み応えがあり、加えて今回決算資料のほうが連結の為に読むところが多すぎて大変です。

サンちゃんのストップ高はうれしかった・・・

インドの衝撃

2007年02月12日 21時38分27秒 | 日々の取引の状況、注目銘柄など株式関連
短期的見通しに関して目先2月相場は自分は、とりわけ火曜日からの今週は五分五分だと思ってます。
肯定材料はまあSQ明け、底堅い買い需要、信用の倍率、決算による次年度予想PER修正など上げる材料に、やや迷信的な節分天井の言葉と金曜日の引け方が気になります。金曜日に関しては既に先週の頭から短期的にはテクニカル指標で煮詰まっているのでそろそろ直近の移動平均の半値押しまでいったら面白いなと都合の良いことを考えていましたが、日経平均同様以外に粘りまして、こりゃひょっとすると上がるのか? 嫌だなぁと思ってました。
そう、ダヴィンチという銘柄は下がった時こそが肝心要の勝負で枚数を増やすことが出来る隙がわずかにみえますからね。
明日は金曜日にわずかながら鞘抜きして拾いなおしたおかげわずかなマイナスに過ぎませんので思いっきり下げるもよし、上げるもまた良しです。
希望と期待で下げてほしいものです。

HTTPSさんからの宿題、NHKスペシャルの「インドの衝撃」を見ました。自分が日本の教育に足りないと思っていた大学教育が、まさにインドで行われています。
そういう意味で確かに衝撃でした。
とりわけ教育という意味では、日本はインドどころか他の国から完全に遅れていています。
教育の方法がまず違います。まず理解=暗記ではなくて、考えさせることを重視します。模範解答を暗記させるようなことはしなく、答えにたどり着く方法を何種類も考えさせます。
例えば日本でも難関私立の入試を経験すれば所謂方程式で模範解答がありますが一方で別解があるような数学の問題があります。
これを正解にたどり着くスピードさえ考えれば所謂模範解答を覚えれば十分なのですが、別解でも答えは正解です。日本の場合は選択式のセンター試験、もっと言えば採点側の都合でその過程はあまり重視されません。
そうなると要は暗記量です。
一方インドでは少なくともトップエリートは、答える以前にそこにたどり着く方法を、複数の方法でかつ自分で考えるように頭の訓練をします。
よって、試験は記述式で試験時間を長く取って解答させ、最後まで考えることが重視され、例え答えが違っていてもその間の思考過程も「論理性」「独創性」で評価するそうです。
また、数学の試験であっても科学や物理の知識を使わないと解けない問題が試験となります。
毎日出される膨大な課題に対し、長時間考えるのは一緒でも学生仲間とそれぞれ違う方法、意見をぶつけ合わせその独創性を競うこことになります。
また、そういった人材の本当の意味でのエリート意識から社会への貢献意欲も高く、国を自分で栄えさせるといった人材につながるようです。
そういったインドの人材に対し、MSやインテル、ヤフーなどの企業から、外資系金融機関などに需要があるようで初任給は一千万円のところもあるようです。
にもかかわらず、どちらかといえば国内企業やベンチャーを起業する学生もおおいとのこと。
いやはや、恐るべき・・・・・。

インドについては、かなり以前に紹介した今から10年程前に書かれた八城氏の本に書かれていた事実から米国社会にて日本人よりも遥かに有力なインド社会のネットワークの存在を知りました。
とりわけ英語圏ということもあり米国の企業では非常に多くのインド人経営幹部がいるそうです。
初めて八城氏の本を読んだ時は私も学生でしたが、日本企業はおそらく国際競争において敗れることが容易に予想できるほど中にいる人材の待遇に差がありました。
しかし、やはり尊敬するジムロジャース氏の著作を読むとインドはインフラと政治という弱点があると指摘しています。
加えて、その当時は米金融企業による投資加熱で彼自身は否定的見解でした。その内容、日ごろのロジャース氏のまず現地に行ってみる姿勢に共感を持つので、インドについてはいまだに投資していません。
しかし、自分の中にロジャース氏の予想が外れてくる具体的論理的な反論が最近少し出てきました。

他ならぬロジャース自身の言葉に従い、自分の目で世界を見ようと自分の足で旅に出た時、やはり衝撃を受けました。
世界はこの2年で想像以上に変わっていて、それは過剰流動性が起こした革命といってもいいでしょう。
世界中で好景気になり、物価上昇が起こっており、とりわけ土地が値上がりし、新興国が急速に消費社会、競争相手、金融資産の蓄積を進行させています。
かっては親日国で知られ、教育とIT、先端企業の活躍で今や日本をしのぐ一人当たりGDPを誇るある国では経済の発展を裏打ちにして物価はチョー高いです。
その日も夏でも真夜中過ぎるとちょっと寒い白夜の遅い夜の中、近代的なデザインの飛行場でのターミナルで雑魚寝ってやつをする為に仲間を探しているときに知り合ったのがインド工科大学を卒業後、会社から奨学金をもらいこの国の大学院で研究生活を送るインドの出身学生です。
彼はインドお得意のSEで北部らしい背の高い人ですが、ビジネスマンも経験しインド哲学や文学、歴史にも詳しいので話が合い僕の下手くそな英語にもかなり付き合ってくれました。
日本人にはおおむね好意的で、とりわけ彼は北部インド出身なのでINA(インド国民軍)の話に及んだ時に、近頃はインドでもガンジー・ネールよりもボースの人気が上がって来ていると話していました。
学校では欧州なので、出身国ごとに固まるので若干人種の壁を感じなくは無いが、日本人ほどではないが欧州人でもインド人は受け入れられていると言ってました。
かれも卒業後にベンチャー企業を起こしたいと話していて、彼の話を聞く限り、日本の平均的な学生のそれとは違い可能性が非常に現実的な印象を受けました。
加えて、インドのインフラについてジムロジャースの見解を伝えると、ちょっとナショナリストですから憤慨していましたが、逆に日本の戦後の経済史の話題で切り返され、ちょっと慌てました。
直後に売店で拾ったF人のちょっとイカれたな女の子と地元のBeerが入ったので、謹直な彼との会話は途絶えてしまいましたが非常に認識を新たにさせられる経験でした。
そうです、上述のインドの教育方法や学校制度などや人材などは実は古い時代の日本では結構共通している面も多く、もちろんインドがインフラでたち遅れているのは事実ですが、それは例えば1950~1965と1965~の日本の経済の違いに例えられ、こちらが思わない反論に慌てました
日本でも実はインフラが充実したのはけっこう遅い時期なのです。しかしそれ以前にも確かに高度成長は来ていました。
戦後日本経済と言っても細かい段階は結構あるのですが、若い日本人の一般的戦後歴史観は高度成長とバブル以後しかないかもしれません。
しかし、遠いインドの地にそれを知る人がいて、歴史と哲学がもっとも投資に役立つと言うロジャース氏のインド悲観論に意を唱えたインドの若者の意気が勝るのか非常に興味深い出来事でした。

ただ、これもまたジムロジャースの教えですが人の意見などホドホドにしておいて自分の目で見て、自分なりの世界地図を頭に作るこの知的でアグレッシブな作業をみなさんも楽しんでもらいたいと心から思います。

脱力~

2007年02月09日 16時28分07秒 | 日々の取引の状況、注目銘柄など株式関連
今日は、寝坊したにもかかわらず。前夜持ち越したものを指値注文で次々ヒット。
余談ですが、最近証券会社の注文方法がいろんな機能がついてきて、留守中とかに使いこなすと本当に便利です。
加えて、デイトレードが絶好調で24回エントリーした全てが勝利というパーフェクトゲームでした。
極めつけはアセットで、ひまつぶし投稿してる間に終了数分前に3ティック抜きが知らない間に成功したりです。
デイトレードの1日の合計金額たるや、私が汗して働いたころの年収の数倍・・・
これだけ稼げたのは、本当に久しぶりなので怖いやら、うれしいやら。
しかし、ダヴィとサンちゃんの終値見て、一瞬でフリーズ状態。
ひたすら持ってる現物の含み価値が下がるので、あんなに、あちこち走り回って一生懸命稼いだのに、デイトレの儲けなんてダヴィの含み益の減少やらサンの大赤字の前では焼け石に水かけて瞬間蒸発状態・・・。
結局トータルでは、かっての年収の十倍のマイナス・・・。

サンちゃんの終値には、さすがにヘコみますが、当分リスクとってまでデイトレやる気をなくしました。

気分転換にお土産とお食事の出る懇親会がある株主総会にでも出ようかなと、総会召集通知の束をアレコレ漁ってます。
一番お気に入りのカゴメの懇親会が今年は微妙だから、ちょっと残念です。
なんでも、縮小または廃止とか。
http://blog.goo.ne.jp/ovidius_2005/e/fe7397db11d7bfa45e00763d9a0c95c4
そんなわけで、みなさんの総会のお土産情報、懇親会の食べ物情報、募集しています。みなさんは総会でおいしい思いをしたことありましたか?
ちなみにダヴィは水すら出ません。

SPCとか資金調達とか

2007年02月07日 16時10分31秒 | 個別銘柄分析、比較など
今日と言うより、今朝の取引。
ダヴィンチ短期分、昨日仕入れたものを様子見保有を予定しながらも急遽寄り付き確定方針に変更。
理由は、ケネディクスが上方修正したから。
ケネディクスは、12月の安い時に拾って置いたものを数日前に60万前半にて確定。これは早すぎました→失敗。
で今朝の話、ダヴィンチの寄り付き確定方針までは良かったのだが、他所を見ている間に高値をとり損ねてしまった→失敗。
ケネディクス以上のポッと出た話に慌てた持ち株があったからで、その名はカゴメ。かなり前に買っていたがある日突然、昨年来高値更新。これは全く予定していなかった上に業績に中立のニュースなので、つなぎ売り用意して板を観察している間にダヴィンチの高値にがす→二頭追うもの一頭も得ず。
まあ、全ては無理と承知ながらなかなか多数の板は見ていられないのが本当の所で振り返ってみれば銘柄分散もことごとく失敗に終わってます。
ポートフォリオ理論に基づきを安定するはずのパフォーマンスが、古くは5461、6730に始まり2385、2411、そしてなんといっても8910などなど。
パフォーマンス落としてでも安定させるためにポートフォリオ組んでるのにダヴィンチ一本の方が遥かにマシな結果です。
マシな結果を出したのと言えば、同一セクターなのでポートフォリオにならない、アセット、ケネ、アーバンぐらいで、後は異業種で沖セルとかカゴメぐらい。
スイング売買に徹してホント心底助かったのがBBネットとOIFなどという超酷い銘柄にも手をだしていることも考慮すると、神様、ダヴィンチ様です(笑)
しかし、今最も頭がいたいのが、昨年信用規制で急遽動かざるを得なかった為に大量に取引したダヴィンチの納税問題です。昨年は全然儲かった印象が無いのに、むしろ散々な状況の中、走り回っていた印象すらありますが、税金はとても高~~~~いです。一生分納税するかのような金額です。
そういうわけで、どんきぃさん、日本ジャンボ(予想的中お見事です)の温泉にでも招待してください(笑)

短期売買にときどき書きましたんで以下に久しぶりに長期についても述べます。
決算前で憶測なので控えてきた事ですが、ダヴィンチに二つの焦点をもってます。

1つはSPCの連結の影響

基本的には監査法人が連結した方が良いと考えるものは、連結した方が良いに決まってます。
もちろん、会計報告の期間比較を可能にするために今年は連結影響無しの数字も添え書きされるとは思いますが、それお陰で余慶に分析しやすくなるでしょう。
ただ、大枠としてですね自分は現時点で楽観しています。
なぜって?
前に書いた理由のとうり、SPCの連結自体は会計的には中立の事象だからです。
http://blog.goo.ne.jp/ovidius_2005/e/badda611f7a8d233612d9c91bd0cc09d
みなさんもアーバンの例が真っ先に頭に浮かぶでしょうが、それでも自分としては臆することなくアーバンの寄り付いた直後で当日に買ってますのでそれはそういうことを知っていたからです。
また、SBIなどのファンドの場合でも同じですがファンドが好調であれば、アーバンのような期ズレによる下方修正可能性よりも、実際には監査厳格化で意外にも上方修正の可能性の方が理論上ありえる話です。
現実に昨日のケネディクスでも数字だけでなく文章も読むとそれらしいこと書いてありませんでした?
だから、世間一般の投資家、アナリストの意見にアノマリーを感じてます。
しかし、ここで人の意見を鵜呑みにするのではなくみなさん自身にもっと考えてもらいたく思います。
では、一体どこの会社のファンドが含み益をしこたまためているか?です。
そりゃー物件売却を抑え、内部に2000年頃からの巨額含み益物件をたくさん持って、売り惜しみしてるところですよね。これがSPCに連結になんてことになれば、ウハってな感じでしょう。
多分大半の投資家、アナリストが、実は連結会計とか監査がよく判らないから、悲観ではなく様子見してるだけと僕は考えています。
発表後に見極めても十分間に合うことですから、賭け(ギャンブル)ですが人と違う道を行こうと僕は決めてます。

2つは資金調達の可能性

そりゃ、これだけ自己資本比率が下がればそろそろ調達してもいいでしょうし、前にも書きましたが今のダヴィンチはPBRの見かけ上の改善効果などもありまして、別に調達してもいいですし、自分としてもいっそのことMSCBでも発行して大暴落してくれちゃってじぇんじぇんかまいません(笑)
http://blog.goo.ne.jp/ovidius_2005/e/1e54bf2c6dbd314f86151db6cf397bd2

いちようそう言い切っては、後から来たみなさんにあまりにも不親切なので(笑)、ヒント出しましょう。
1.必ずしも決算と一緒に資金調達を表明するとは限りません。過去に一度だけの資金調達の記録を探ってみればわかります。

2.そもそも、あまり資金調達に熱心じゃありませんよ、そのあたりはアセットとは全然違います。社長のインタビューで何年も前から言っていて、そのとうりに実行されてます。かれが資金調達を実行する時は、自分もそれが本当に必要な時だと考えてます。経営者と言うよりは明確に1投資家のスピリットを持った人だと思います。

皆さんは冗談じゃねえよーと思うかも知れませんが、なぜかって言うと自分の資産の大半がダヴィンチで単価の安い現物しかもっていないからです。
そしてここの投稿者の中には私よりも遥かに単価の安い人がたくさんいます。
5千円ぐらいで買ってる人もいますし、2万円台で買った人が普通にたくさんいます。ハッキリ言って7万円でも十分な含み益の人たちです。

自分は精神的に弱いので目先の利益よりも含み益が少ない状況では狼狽に陥る自分が見えていたので、短期で我慢して我慢して今の有利な状況を作り出したのですけどね。
といっても、信用規制がたたって下手糞な売買で高値掴みし安いところで確定し、そりゃあ自分でもあきれるぐらいヘタクソな短期売買をして、購入平均単価を当初の3倍まで上げてしまいました。
が、それでも去年の最安値の方が遥かに高いもの、GSだろうがモルガンだろうが大量保有の書類見ても、いいお値段で買ってるから益出し大変だなーとか思いますもの。
唯一頭にくるのが、信用のつなぎ売りの問題。
なんでこない現物持ってるのに、現金が必要なんじゃーと文句は言いたいです。
しかし、それは市場の欠陥だからどうにもなりません。
しかしながら適当なところで拾い直しすれば、株数が少し増えるじゃないですか。
ダヴィンチの場合最も嘆くべきは株数の減少であって、株数の増加だけを心がけていればよいです。
粉飾決算でもない限り、その方針は不変です。
第二のダヴィンチを見つけるためには、第二の金子社長が必要です。
確かにアーバンの社長などアセットの社長など光る社長はいます。素晴らしい経営者ですから資金を預けてもいいでしょう。
周囲にもすすめ、実際私も投資しています。
あまたの新興企業と違い大変な成果を上げました。
感謝していますし、自分よりも出来る人ですから尊敬しています。
しかしですよ、金子社長に比べるとどうもレベルがちがうような・・・。
根拠無しで言ってるのではありません。
ある時社長に同じような質問をぶつけてみたのです。
その時、一般株主向けに前二者は重要な点はお茶を濁しましたが、金子社長は都合の悪い解答にも拘らず、ハッキリとお答えになりました。
現状認識はこうです、その中でのより競争優位にするための戦略を実行するのでそれは出来ないと。
加えてアレだけの経歴と言うよりも戦歴の人は、新興市場の企業探し熱心にやっているつもりですがそれでも10年に一回あるかですよ。
どうして、そんなに簡単に10年に一回の乗り換えがやってくるのでしょうか?
乗り換えると、冒頭の僕の失敗例、そう臆病だからポートフォリオ組んだという失敗と同じ結果になる可能性も高いです。
だから僕は最後までダマされてみます。

イスラムはけっこう楽しい

2007年02月04日 22時45分09秒 | 政経、歴史、スポーツなど
イスラムについては、創始者マホメッドの言葉とそれ以降の宗教指導者の由来による戒律、言葉などを厳密に区別してみると、仏陀であっれイエスであれ、あらゆる宗教の創業者に共通の特徴が見られ、決して対立的でもなければ戦闘的でもなくむしろ妥協的でその時代にあった人々の価値観を変え、特にマホメッドですがむしろ新しい秩序の確立と一人一人の庶民の幸せを向上させることに非常に熱心であった様子が伺え、むしろ政治家であったような気がしますし、そういう彼に宗教指導者というよりもむしろ謙虚さと寛容さを備えた知識人だという気がしてとても親しみがあります。仏教は正確にはマホメッドが共存を望んだ宗教ではありませんが、それは単に地理的に遠かっただけの話でキリスト教にも意外にも理解が深かった彼なら仏教について良く知っていたならば間違いなく共存すべき宗教として戒律を残したと思います。
しかしながら、彼が理解し共存を望んだキリスト教やユダヤ教はイスラムに対して、十字軍に見られるような排他的というよりは抹殺主義で応じました。
十字軍との戦いは凄惨を極め、その中で本来マホメッドの教えに忠実だった穏健派は、怒れる民衆の前にあたかもパレスチナの強硬派ハマスの勢力拡大に押される様にしてかき消されていったように思います。
また、既に一大勢力となったイスラム教にはその教団の幹部や利害に群がる制度が出来てしまい、いつの間にかそれが神の望み、マホメッドの伝えた事という形で利用する人たちが現れてしまいます。
それはあたかも大企業のカリスマ経営者や新興宗教教祖、専制君主などに群がる側近のようなものです。
しかしマホメッド自身は多くのそれらカリスマよりも一段人物が勝るようで、大変な大宗教になったのですが、その側近に対する態度、選ぶ人材の性質、糟糠の妻への配慮などまさに尊敬すべき立派な人物です。
むしろ少々打算的で宣伝が上手なイエス(しかし、イエスはユダヤ教の因習に挑んだ改革者でもあります)よりも一人の人間として魅力的だと思ってます。
また、イスラム教徒ではありませんがその制度、文化なども中に入ってしまえば微細に良く出来ていて住みやすいような印象を受けました。
ただですよ、自分がイスラム教徒に向いているかというと宗教とは全く関係なく、フェミニスト的なところがありますので、ちょっとイスラムの男として似合わないような・・・(笑)と思ってます。

ところで、イスラームの人達と日本は比較的友好的な関係が続いています。
いちよう仏教国(まさにそれなりだと思いますが・・・笑)にかぞられる日本は、キリスト教徒とのようにイスラムとの間で過酷な歴史がありません。

ただキリスト教徒をかばうとしたらイエス自身が人々の為にユダヤ教の既成秩序と戦ったことに由来し、それが他宗教への排他的な傾向へ繋がりました。
要するにイエス自身は、意外にもカトリックに対するプロテスタントのような宗教改革者なのです。しかし、ユダヤ地方の中の宗教改革、しかも結果的に彼自身は敗れます。それを民族を超えた世界宗教までに高めるキッカケを作ったのは、イエス自身よりも12人の弟子達と、歴史的なローマ帝国の崩壊への過程が重なったからです。

イスラーム諸国もまた未だに政治は完全に宗教から自由ではありませんが、イスラムの知識人層はたいがい海外留学経験がありますので実は世界を良く知っています。

話を戻すとして日本がイスラム教徒に比較的好意を持たれているのは、優れた製品や経済発展などもありますがそれは程度は違えど台湾、韓国なども今では一緒です。
日本の独特の歴史的理由の一つは、「アメリカと戦争をした」という点にあり「アメリカ」は欧州人ですらそうですが、世界中で嫌われています。
よく言われるのが彼等から見て不思議な「なぜ仕返ししないのか?」という点で、まあこれは説明していて自分も嫌になる事の一つです。
同じく嫌われ度で二大ブランドの国が、イスラム諸国では19世紀から20世紀にかけて欧米の植民地化に苦しんだ時代があるので、ロシアが嫌われています。
先ほどのアメリカが嫌われる理由の一つにイスラムから見て新しい植民地主義に見えるというのもあります。
ロシアに近い国々では、現実に植民地にされた国も多く、スターリンによる強制移住やらで憎悪に近い感情を持つ人も居て、思いっきりロシアに経済、人材で依存しているのに、仲良しの友人に食事の席で「ロシア女性なんかどこがいい?イスラムの女性は夫に尽くす、僕に妹が居るんだが・・・」といわれた人も中には居ます・・・しかもやりとりはロシア語でだったりします・・・
まあ最近帰ってきた人によると、前首相がアメリカに媚びすぎたためにイスラム圏は微妙になったという人も居て今はどんな状況なのか分かりませんが。
一方でドバイとか大変な開発状況だと伝え聞きます。
正直、一部産油国は戒律があり、物価が超高くて余り楽しめそうに無いので、行ったことが無いので良く分かりませんが。
少なくともトルコや北アフリカのイスラムの人達はけっこう人懐こくて楽しかった記憶があります。食べ物もおいしかったし・・・