うさの珍道中

株式、時事を中心としたジャンルにこだわらない話題を何の脈絡も無く勝手放題に。あっちへふらふら、こっちへふらふら

越南考

2008年06月29日 22時20分06秒 | 日々の取引の状況、注目銘柄など株式関連
まずはお返事から

ケイシンさん

まあ、元をたどれば教育行政の失敗。
とりわけ、大学教育が「実学」としても、あるいは「俗世間を離れた教養の世界」としてもどっちも通用しない中途半端な存在であることも問題です。
そもそも入る前の大学入試の時点で、「記憶」では一定のレベルまでは保障できても独創性なんぞ出るわけないシステムですからまあ仕方ありません。
しかし、これもまた既得権の問題があり難しいです。

あささん

BNF氏については良くわからないというか自分の能力限界を超えているので凄いナーという感嘆に尽きます。
まあ、しかし得手不得手があるように、デイトレを含むトレーディングの場合は必ずゼロサムゲームですので彼に代わって誰かが損をしているわけです。
社会的に付加価値を産まないという点において、今後アメリカのように政策が変更され厳しい規制が入るとヤダナーと思います。
投機とか投資とかテクとかファンダとかそういうレベルの問題ではなくて、もはや行政に振り回されるのはもうこりごりというのが今の心境です。
どっちにしろ得意な方、あるいは両方できるのが一番良いと僕は思います。
しかしそれ以上に大局観、特に今がどういう局面なのか?正確に大きなトレンドをつかむそれが一番大事だと思います。まさか365日同じ手法で戦うわけにも行きませんしね。

フラットさん

上記のテーマとも続くのですが、サブプラからインフレ(スタグフ)にテーマが移動しつつあります。当然、今までと違う手法で対抗しなければなりません。
過去は過去、今回は今回、いつも同じようには行かないでしょう。
ただし、似たような歴史というのはあります。それは担い手が過去を忘れたとき、あるいは過去が歴史の世界になり、当時の当事者が入れ替わった時にあるような気がします。

カッパさん

アラブの買い方は正直なところ自分には理解しかねる手法なので、これまた???ですが、ブッシュの戦争の為に日米英の3国がボロボロです。
彼は世界の多様化に最も貢献した21世紀を切り開いた大統領かもしれません。
無論、本人の意図とは正反対でしょうが(笑)
さて、そういえばケネディクスだかダヴィンチの総会だったかで中東資金の取り込みを図るとかいっていて様な気がします。
しかし、正直言ってアラブのお金の動きはわかりません。

どんきぃさん

お気の毒です。トーセイの場合は先行逃げ切り形で銀座の小型とかでしたから、まああそこで利食いが正解ではないかと個人的には思っていました。
どんきぃさんは視野も広いし、ココはセクターの転地を狙ってみてはいかがでしょう?
前回同様に反発するとは思いません、二番をつける気もします。
大サービスですが「日経平均騰落レシオ」を見られたほうが良いと思います。
自分は先行き不透明な時は、これを見て自分の資金を拠点に置く「歩兵」ではなく「機械化部隊」にして防御と攻勢を使い分けています。

pさん

日本の商社は、戦前と異なり政治・軍事のバックアップがありません。
したがって源流でもないし技術だけではつらいものがあると思います。
さて、歴史をさかのぼればいろいろ見えてきますよね。
「鈴木商店」。
まあ、今は金利キャップが買えるだけマシかもしれませんけど。
それと数年前から公定歩合ではなく無担保コールレート翌日物に変わっているはずです。実はあの市場はかなりコントロールが利きやすい市場である意味、国家安全保障
危機管理強化なのか?と思わなくもありません。



ベトナム考

自分の考えでは、少ない数とはいえVNが800台から飛び込んでますから、その辺は当然含み損ですが、やはり上陸なり先遣隊無しに本隊のタイミングを計ることはできません。
この一週間、半年以上考え抜いたセクターに本隊を投入しました。
この先は分かりませんが、皆さんと議論をするたたき台として提示したいと思います。
以前から言ってますが、ベトナムの大地の何が他と違うのか?ソコに着目して投資しました。
安易にベトナム株と話す筋とも、昨今のベテランやプロの世界からの危険信号での総悲観も雑音だと思います。
これだけプロ、アマ問わず悲観論がはびこれば間違いなくチャンスは今です。

①通貨が問題だ→では通貨が切り下がるところで儲かるところを探す
②インフレが問題だ→インフレのどの分野がインフレ数字なのか?どこが押し上げているのか?それを見れば落ち着くか落ち着かないかは予想できる。
③株よりもインフレ抑制の金融政策→だからこそ儲かる、ベトナム政府が必死でテコ入れしているインフレ解消に役立つ産業がある。
④高インフレの影響で業績の先行き読めない→歴史を見ればこういうときに通用しやすい株式指標がある。それは「PBR」(ちなみに僕は日本市場での投資ではPBRをホトンド全く無視しています)。
なぜPBRか?その理由を深く考えてみましょう。

すると答えは見えてきます。
高インフレ、経済混乱、そんなの戦争が絶えなかったインドシナの大地で何回もあったことです。大混乱の中で日本軍が目をつけたものがあるでしょ?。
ベトナム沖合いの海底には、忘れられた戦争遺跡として同胞の遺骨と共に無数に眠っています。
それこそがインドシナの大地でしか取れないインドシナの恵みです。
それに一転集中で投資します。



なかのひと

新ニッポン人

2008年06月28日 11時01分45秒 | 日々の取引の状況、注目銘柄など株式関連
お返事から

フラットさん

ちょっと目標が安すぎますか?(笑)
これ長年株をやってきたカンと経験ですけど、安値と慎重ぐらい自分を守ってくれるものは無い。といつも思いますし、クビの皮一枚で助かってきた経験・・・そんなの無数にありますけど、助かったケースは買うときは慎重、売るときは大胆だったケースがほとんどです。
いや、別に総会で賛成票入れたのに配当金がいつまでもやってこないアーバンにプレッシャーかけているわけではないですよ(笑)

元単身赴任さん

フォルクスワーゲンですかー。
あの頃の機械と言うのはクラシック市場でも一定の人気がありまして車ではないけど以前扱った事があります。
フォルクスワーゲンからキューベルワーゲン、シュビムワーゲンなどは、一定の市場価値がつきます。
特にドイツモノは、BMW R75(BMWが作ったサイドカー)に乗った活けてるリタイア組みが夫婦仲良くサングラスで旅行というのはちょっとかっこいいなと私でも思います。
ちなみに世界初のサイドカーは、日本の「陸王九七式側車付自動二輪車」ですが、アメリカのハーレーが無いと作れないんで国産技術とは言いがたく、ついでにクラシック市場でドイツものを筆頭にアメリカ、イギリスものが人気なのに対し、日本製は全く皆無といっていいほど市場に出ない、出ても使えないシロモノが多く、要するにこれが当時の日本の工業力のレベルを物語っていますです。
それに比べ格段マシなんでしょうが、車にしても住宅にしても税金が多すぎで、住宅ローンはマンションを買うにはサブプライム難民がマシに見えるほど日本の融資はひどいのでロングスパンで見た金融・金利環境というのが気になりますね。


6月の始めに久米宏が出演していた「新ニッポン人」という番組がありましたが、皆さんはご覧になった方も多いと思います。
12CHだけに随分話題になり、出先で話題になることも多かったのですけど、周りの方々は一様にショックを受けていらっしゃるようでした。
正直な話自分はむしろ彼等20代の感覚がしっくり来る「団塊ジュニア」でして、思わずボソッとその旨を行ったら年配の方々がショックを受けたらしく、あわてました(番組内で大学を出ても就職難で~とナレーションされた先輩の世代です)。

いやでもね、「海外に行かない、一マイル消費圏」というのはちょっと行き過ぎな気もしますけどね。
交通費もかからないという面も重々分かりますけど「鬼ごっこ」はなかなか良いアイデアだと思うし、実際に海外に行ってみて自分達がどういう存在なのか初めて理解できることも多いです。無論、他の世代の方にとってもね、それは言えると。
ちなみに私のカネゴン度チェックは「倹約家」でした。
でね、ココはブログだから本音を書くとむしろ洗練されていると思うんですよ。
消費者としてね。
トヨタの社長ではないけど企業側が「消費者」近づく努力の方が大事だと思います。



なかのひと

スルガコーポレーション 株主総会

2008年06月26日 15時09分08秒 | 個別銘柄分析、比較など
今日は朝から雨でしたが、横浜のスルガコーポレーション(1880)の株主総会に行ってきました。
ちなみに昨日のダヴィンチほーるでぃんぐの株主総会は、質問しようと思ったら質疑応答の機会が無く、10分程度、一瞬で終わりました。
せっかくの機会なので資金調達環境とか新ファンド組成の話とか、オーストラリアの話、そうそう武蔵小山のツインタワーの話(笑)とか聞いてみようと思っていたのでがっかりでした。
まあ、三月に総会開いたばかりなので状況が変わっていないといいのですが正直言って心配なところではありますよね。
50人程度と4年ぐらい前の総会と同じ程度の人数なので、普段いえないことも聞けるのではないかと期待してはいたんですけど。

ダヴィンチはおいといてスルガコーポレーションです。
出席者はまあ300~500人ぐらいかなー結構たくさん来ていました。
3月末の基準日前後に株価が急落し、反騰があっただけに自分と同じ30代ぐらいの若い方もチラホラ着ていましたが、基本的には投資家は熟年世代ですね。
まあ、他人事のように話していますけど自分も基本はスルガにのみ関してはPBRとPERとそれにVIX指数などから三月頃に売買していた、投機家といわれても仕方がないトレーディングですね。
実際、1単位だけ残した優待や配当も全て中止、総会会場でオレンジピールのチョコレートがもらえるだけです(笑)
でも実は僕、このオレンジピールのチョコ好物なんです。小さい頃から男のクセに甘いもの好きです(笑)
スルガコーポレーション(以下スルガとします)それだけは気が利いてました(笑)

まず最初に不祥事当時の経営者、岩田社長から型通りの謝罪から始まりましたが、まあ意地悪な見方をすれば他の不祥事会社よりもちょっと謝罪回数が少なく、社長も演技している印象を受けました。
ただし、通常の会社であればオーナーではなくサラリーマン社長なのでその意味では創業者でもあり無配、株価下落の苦しさは社長も味わっていることだけは評価できると思います。
でも、同情もそこまでですね。
おとといのニュースで民事再生適用の申請をしましたけど、実際のところ民事再生許可であるならば大分救いがあるのですが、場合によっては減資、あるいはマイカルのように民事再生希望するもそうならなくて結局会社更生になったように債権者や各関係者の合意が出来ない場合も有ります。
そもそも反社会勢力の関係者とのつながりがキッカケでしたしね。その手の人たちがそんな簡単に合意するのか?疑問です。
まあ、蛇の道は・・と言いますが、それを物件取得でやったからこそ今日の事態ですしね。
また、株主総会召集通知に同封されていたP/L・B/Sの数字上では増収・大幅黒字ですけど、キャッシュフロー見てみないとお金が入ってくる・入って来ないというのは分からないはずなのです。

しかしヒントがいくつかあります。
ヒントと言えるのが新任の監査法人の意見表明が「継続企業の前提に重大な疑義」であること。
「継続~」の意見表明の時は、監査の基準だか実務指針でたいてい「試査」でなくて「精査」をすることになっていたと思います。
よって「簿価」でなく、いわゆる「時価」で精査した結果、継続性に問題があるという結論になったということです。
つまり実際には大幅に資産が相当目減りしているということですね(何しろ値がつかない不動産だから)

また、社債がねデフォルトです。これもまたマイカル以来とか。
社債権者は「債権者」なので、「株主」より会社法上の優先度が高いのですけど、債権者でデフォルトなら、株主はお手上げです。
事実上、配当が撤回された時点で最期の投資元本の回収可能性が消えたことになると思います。

経営陣が過去最高益、再上場の可能性をしきりに言っていましたが、そんなのは債権者の同意を得て民事再生が「許可」された場合にのみ可能なだけで、民事再生には現行の経営陣の温存という裏の意味もありますから、反社会勢力と関わった経営陣が、名義上の「辞任」のポーズだけで裁判所や警察が訴追を緩めるとは考えがたいような気もします。
事実、終始辞任されるはずの経営者が楽観的というよりも、全てが理想的に展開した場合のみに可能な再上場(それも何年かかるかわからない)の話を力説されるのは、どうも上手すぎる話のような気がします。
あの長銀ですら、破綻時には債務超過ではないと力説してましたからね。
そもそも辞任する人が新経営陣に変わって見通しを述べると言うのは矛盾しています。社会的責任を取ったとは到底言えないでしょう。

ともあれ株主もまた反社会的な利益の上げ方で上げた業績によって株価が動いているはずですから、責任を取らなければなりません。すなわち紙切れになっても文句を言えません。
清算配当や再上場というのは法律家や債権のプロが手を出す世界でして、素人には結局のところ何も分かりません。
新O本監査法人も結局逃げちゃって、株主総会には新任監査法人の責任者しか出てきませんが、召集通知に添付の議案の方には監査報酬などがちゃっかり記載されてました。
ある意味ハゲタカです。

わざわざ横浜まで出て行ってスルガの総会に出たのは、会社が終わるときはこういう物だと再認識に行ったということです。
株式市場で株を買わない人間、株で儲けた経験も無い人間の資産コンサル、株でまったく損したことが無い人の投資論など聞くに値しません。
経営者も、しまいには自分は無関係なのにソレを日経の過剰報道が・・・ぐらいの愚痴を言ってました。
しかし辞めるはずの人が会社の未来・将来を語り・・・、あるいは本当に社長の言うとおりに再上場するのが簡単ならば、株主総会後に民事再生を申請すれば良いのでは?という疑問は解けません。

そういえば4年前スルガを一回買ったことがあるのですが、その時は1800円ぐらいだったかな、モンゴルの案件が非常に気に入ったからです。
この事業の現状だけが興味がありましたから、そういう意味では良かったです。
ただし、おおよそ見当はついていましたけどね。なぜなら創業者の息子と思しき若い人物がモンゴル事業の担当だからです。
温存というか、モンゴルの実績を元に社長就任とか、いろんな推測が出来ますが、まあそういうことです。
社長の話よりも「状況証拠」と言えるかもしれません。

また、お土産目当てで出席し株主総会が長くなるのを嫌う向きもありますが、「選挙」と「総会」は民主主義の基本で後から文句を言っても遅い、すなわち前回までの総会で適切なコーポレートガバナンスを働かせなければ大変なことになるということを教訓としたいと思います。
以上長々と読んでくださりありがとうございました。


なかのひと

バックハンド

2008年06月19日 11時05分07秒 | 日々の取引の状況、注目銘柄など株式関連
新しい四季報が発売されました。皆さんこの時期は、読み込みで忙しいかと思います。皆さんの自主性を尊重&三人寄れば文殊の知恵がこのブログの趣旨ですので、いつもどおりみなさんのレスポンスを待つのですが、今回は先にたたき台を出してみたいと思います。
自分がざっと各社の業績予想を見て印象に残ったことは、全般的な反騰局面が終わって、個別業績次第だろうなーという感じです。
暴落時の赤札銘柄ではないですが、こういう状況でも業績(株価じゃないよ)が伸びていける企業というのは、注目しておいて良いと思います。
2005年後半のような相場では誰が真に優秀な経営者なのか?わかりにくかったと思いますし、その時点では皆さんそれぞれ見解がありますので無意味な論争をしかけられたりもしましたが、今日までの業績の伸張を見ればとっくに決着はついています。
今回、見て感じた印象では例えば新興市場では「Dena」や「M3」が元気ですが、自分ならM3を持ちたいと思います。
もちろん暴落を待ってです(笑)。
例えば「日本風力」と「Jパワー」では、「Jパワー」が面白いと思っています。
その趣旨はスタンレーホー氏の考えに全面的に賛同し、日本市場を改革したいというのは・・・真っ赤なウソ(笑)で、単に財務諸表を見ていてJパワーの方が面白そうだからです。ちなみにチルドレンの増配論にはむしろ否定的で、会社側の投資計画のほうが僕は有意義だと思います。別に会社側から何のリベートも受けとってはいませんが(笑)
他には例えば「トヨタ」よりは「信越化学」がいいと思うし、このように2社並べての「相対評価」を書くとより自分の着目ポイントが皆さんにも伝わりやすいのではないかと思っています。
みなさんも自分の意見が固まりつつあるようなのでそろそろ公正な議論が遠慮なく出来る場へと進化させたいと思っています。

しかしそれだけでは不親切ですのでもっとポイントを絞った書き方をすると、例えばPLよりもキャッシュフローに力点を置いて着目してみてみれば「アートネイチャー」と「セブン銀行」が候補に挙げられます。
全然業種が違うジャン???と思ったそこの貴方、ことキャッシュフローに着目したならば両社はともに優秀です。
そして当然業種が違うのでそのキャッシュを産むお金の源泉は全然別です。
どういう源泉なのか想像してみてください。

他にも例えば「コマツ」と「竹内製作所」では個人的には甲乙つけがたいと思います。
日本はともかく欧州市場では甲乙つけがたいブランド力ですし、竹内のほうが小さいので投資家としては小さい方がリターンが大きいには決まっているのです。
しかし、「為替への対応力」という一点に絞ってみればと「金融機関との関係」「資金調達力」「人材の層」などで明らかにコマツが有利です。
正直なところこの両者への投資は自分の中では並列です。
ただし、もっとも着目すべき点は両社が両社とも同じ業種で違う市場に違うラインナップの製品を売っていることです。
そして両社ともに伸びているところがコマツは北米からCISへ、竹内はユーロからCISへ。
CISに何が起きているのか?皆さんにはイメージが沸くでしょうか?

コマツの主製品ではあれば資源開発、大型開発に向きます。
竹内であればヨーロッパならではの旧市街の問題や市街地の開発にも使用できます。こちらは現実に稼働している姿をあちらの街角で何度も見てきました。
したがってCIS諸国の中での両社の競合はほとんどなく、同じ国の中でもばらばらの場所で必要とされており、そもそも展開している国自体もまるで違うと予想できます。

ではこの両社に死角は無いのか?
コマツであればアメリカの景気の落ち込みが、竹内であればサブプライムの欧州への波及があるだろうとかなり以前から指摘してきたのは他ならぬ私自身です。
CISもバブルがはじけて、北米や欧州のようにいずれそうなるのでは?と思うのは当然です。
その可能性はあります。CISにおいても各国の差はアレ、物価、消費者生活いずれも以前を知る者にとっては随分変わりました。だから普通の人以上に彼らの生活の変わりようにバブル懸念を持っています。しかしそれには時間がかかるだろうなと思っています。

ところで皆さんは実際にモスクワ、サンクト、キエフなど以外の場所、例えばサイベリアや、大平原の穀倉地帯の農村や、クリミアの山岳地帯やカレリアの沼沢地など、観光地以外を旅をしたことがありますか?
無論、知っている人は知っていますがレギストラーツィアがありますから、そんなところ事実上合法的に行けないジャン???と言う人もいます。
そういう人たちは日本人の中ではむしろ現地をよく知っている人たちだと私も理解しています。
しかしその気になれば行く方法などいくらでも有るのです。無論、私だってジムロジャースほど現地に詳しくはないし現地の全てを知ったわけではないのですけど。

ただ結論から言うと、そういう奥行き、市場の深さから見て、北米や欧州ほどの景気サイクルよりは長く、特に鉱山開発の機械などの輸出は続くと思います。
開発するところは、ものすごく広いのです。

ウクライナとロシアの国境地帯にベルゴロド、ハリコフ、クルスク、オリョール、南にロストフなどの地名があります。
これらの地名を聞いてピンと来る人はマニアックな戦史オタクにほぼ違いありません(笑)
そうです、あのマンシュタイン元帥が「バックハンド」をぶちかました古戦場です。
他人の事をオタク呼ばわりしといてなんですが南ロシアの現地まで見に行った私もかなりのオタクであることは言うまでもないです(笑)

マンシュタイン元帥とはエーリッヒ・フォン・マンシュタインという人で、第二次世界大戦最高の名将と呼ばれています。
マンシュタインプランと呼ばれるいわゆるドイツのフランス電撃戦の作戦を立案したことで有名ですが、東部戦線での第三次ハリコフ戦も有名です。
軍事的にはナチスドイツと同戦力のフランスを作戦一つで破った電撃戦もすごいですが、スターリングラードの戦い・冬の嵐戦を得て、怒涛の攻勢に出るソビエト軍・なだれをうって退却するドイツ軍、死守しろ!と絶叫する独裁者ヒトラーとかそんなカタストロフの中でこのマンシュタイン元帥は、「ソビエトに戦争で勝つ事は現状では無理。しかし、ドイツの戦術・戦略の妙で敵に出血多用すれば勝負無しの和平に持ち込めるかも」と冷静に考えます。
怒涛の攻勢をかけるソビエト軍から機先を制して退却し、防衛線を大幅に後退&縮小して兵力を厚くし、敵の補給の困難を誘う作戦に出ます。
ダメダメなヒトラーの大激怒を買うのですけど、実はソビエトのスターリンもあらゆる意味でヒトラーと同レベルなのが東部戦線です。
そろそろヒトラーの忍耐の限界という辺りでちょうどソビエト軍がスターリンの無茶な命令のため補給なしの状況で立ち止まる状況になり、ただちにマンシュタインは反撃を開始します。
退却することでドイツ側はその分補給が短くなって、戦車師団などが使用できるようになり、ドイツ軍が次々ソビエト軍を撃破、包囲し結局、退却した土地を奪回します。
スターリングラード以上の大敗北・大損害をソビエト側に押し付けて、再度ドイツが主導権を握るという結果になりました。
要するにサッカーやボクシングで言うカウンターですね。これをテニスから「バックハンド」というみたいです。

とまあ、ここまでは本やその他で分かる知識です。
実際に、現地に行ってみた感想はですね。
「高低差が全く無い、大平原です」あるのは農地と村ぐらいでして、インフラは例えば鉄道など全く無いわけではないがものすごく遠いわけだし、車で行ったのですけどガソリン満タンにしてもカラになるまでに次のガソリンスタンドがあるかどうかの心配の方が常に先にたちます。
道路なんかボコボコだし舗装なんかもちろんしてありません。
時々、木製の電柱の上に鳥が巣を作っていたりするのが見えるだけで、村の小さなスーパーというより商店に入れば、外国人が珍しいもんだから、自分が観光されるしまつ。
一緒に行くのはもちろんヒマなロシアの大学生だからやたら元気なんだけど、ウォッカのラッパ飲みで運転だしね(笑)
やられた方だから、ドイツ軍の悪逆非道さを延々と解説してくれる女の子の横で、頭の中で「こんなところで空襲されたら全滅だ」とか「道路標識向きかえられたら完全に行方不明だ」とか、「これだけ遠くまで見晴らしがいいと完全に射程距離の問題で戦術とか戦略よりも叩き合いだろうなー」とか、「こんなところに補給するのは無理」ということを頭の中で考えていました。

さて上記の逸話で何を伝えたかったかというと、ちょうど一ヶ月ほど前の「アーバン乗り換え」という記事です。
ファンダメンタルももちろんです、というか当然把握している前提です。
が、ちょうどあの記事の頃が自分にはテクニカル的な判断というかその背景にある「市場心理」から見て、日経平均や不動産流動化企業の反騰が一服したように見えたのですね。
だから「酉島」とか「花王」とか「カゴメ」とかに防衛するという消極的な意味で退避したわけです。
なぜ、現金にしなかったか?という質問は良い質問だと思いますが、あの局面では日経平均があのまま上がり続けるシナリオもあったわけです。だから出遅れとかボラティリティの低い銘柄で守るという選択になったんです。
結局のところこれらの銘柄はマイナスもあればプラスもあり要するに持っていても何も変わらなかったわけですけど。
さて、結果的にアーバンは乗り換えて正解と言えると思います。
問題はココからです。
いわば戦線を縮小して防衛に徹することで出来た予備の戦力を、再度攻勢に出る際にどこに投入するか?
これはやはり業績好調でボラティリティの高い銘柄、あるいはあまりにも勢いよく売り込まれ安くなりすぎた銘柄に投入しようと考えるわけです。
ソレは、派手に下げた住友重機械やダヴィなども候補ではないかなと思うわけです。
上がる時も下がる時も派手ですから、都合よく組み合わせればいいのです。

個人的にはここ数日で明号作戦発動、多少の損害は覚悟の上でランソン兵営に突入します






なかのひと

入れ替え

2008年06月09日 18時47分20秒 | 家庭菜園
ブルーベリーの新しい鉢を買いました。
品種は無難にティフブルー。
まあ、先日のチャンドラーとは異なり普通にそこらの店先で売っているものです。
ラビットアイ系です。
たまたま出かけた近隣の大Oハッピーロードなる商店街で駅に程近いお店で刺身を買うついでに通りがかったら、たまたま置いてありました。
ウッダード、ダローなども置いてあって、ブルーベリーが世間に拡がってきたなーと仲間が増えて喜んでいます。
病気の木のあった場所なので何より樹勢の強いものを選びました。
株で言えば、入れ替えですかね。

なんで、そんなにブルーベリーにご執心?と思った方。
別にブルーベリーだけではありませんが、私は東京在住ですがベランダ園芸に(下手だけど)熱心です。
それは、将来自分の庭を持ちたいと考えているからです。可能であるならば、広い庭に小さい家を建てて、適当に社会と付き合いながら自然と共に静かに暮したいと夢見ています。

まあ、勢いのある葉が青い方が気持ちが良いですよね。


なかのひと

葉が枯れていく

2008年06月08日 19時10分12秒 | 家庭菜園
昨年から調子を崩していたブルーベリーの葉が枯れてきました。
元々は大きな葉をたくさん生やしていたのですが、葉の先、枝の先から枯れてきて、こりゃイカンと剪定しまっくったら、今年の春先に新しい芽が出て喜んでいた矢先です。
要するに自分のブルーベリーの育て方が下手なのですが、比較的簡単といわれるブルーベリーですらこのザマです。
植物は、本当に難しく予定通りにいくわけがないのです。
小麦、米、どれも金融の世界では証券にポートファイルされたものかもしれませんが、その生産現場たるや凄惨なものがあるわけです。
みなさんにも投資をやるなら、実のなる植物も育てて欲しいと思います。
それは、かなり大変な過程でして、農業を商売とする人のように製品化することを考えると普段スーパーに並んでるものが如何に大変な産物であるか理解できると思います。
そこからたくさんのことが学べると思います。
さて、この鉢ですが他に育てている本命のブルーベリーに影響が出るといけないので公園に植えてきました。
地面の方が助かるかもしれませんし、成長することも可能でしょう。
自分が持っていても枯らしてしまうだけですから。
願わくば、復活して道行く子供たちが楽しめると良いななどと考えています。

メナムの残照

2008年06月06日 11時49分57秒 | 日々の取引の状況、注目銘柄など株式関連
みなさん、こんばんは
以前の記事からだいぶ時間がたってしまい申し訳ないです。
ここのところ、仕事、投資、プライベート全てが多忙でして、皆さんには関係の無いところでご迷惑おかけしてすみません。

まずは、いつものようにお返事から始めさせていただきます。
しかしながら、コメント返信するのも違うと思うのでみなさんの横槍・議論を歓迎します。

zuzuさん

ドル資産に関しては、最近の元財務官の発言にもありますがドル建て資産を毎月一定額売っていってはいかが?というのは全面的に賛成です。少なくとも分散しないとリスクでありますし、ドル→複数通貨へ、米国債→米大企業の株式ぐらいは可能だと思います。
それが先日のオイルマネーやSWFへの「資本陣営の守護」SWF構想の提案と考えています。困った時ならば米国でも歓迎されます。
また政治的に不可能ならば、米政府も米国債→例えばゴーOドマンOックスとかモルOン或いは米国防企業への転換であれば目くじらを立てるわけにも行かないでしょう。
それにしてもあちこち板を見ていて「ゴーOドマンの旦那~どこまでも付いていきますぜ!」と就職しようかなと思わざる得ない今日この頃(笑)

フラットさん

アデランスの役員のニュースは驚きました。特に日本の個人投資家になにか水面下での変化が起きているのかもしれません。
個人株主といえば総会のお土産目当てに出席し、会社の将来、株価の未来などまるで他人事で他の株主の質問などさっさと終わらないかなーと考えている株主が大半だと思っていました。
微力ながらブログを通じてそれを啓発しようと書いてきたつもりですが、ここまで意識が変わってきているとは思いませんでした。
間違いなく、光明だと思います。
誤解が無いように留意したいと思いますが、実はこれ自体は戦後の緊急事態からの平常化に過ぎないのです。
株主地位の議論は、戦後の実に大半に渡り、旧商法の趣旨を汲みながらも、法律解釈を変更することでなんとか経済の緊急事態を「国家総動員体制」で乗り切ろうとした財務省の産物でした。それ自体は非常に効果的だったと自分は考えていますが、少なくとも今はそれが時代に合わなくなり、ようやくあるべき姿に戻り始めているという印象です。
kabunokami2000さん

マイナーどころかコメントされた内容ですが良く覚えています。
kabunokami2000さんは、確かあの頃は少し弱気であられたような(笑)で、今は強気ですよね?僕は逆にあの頃は強気で、今はその頃に比べると少し展望に疑問を持っています。強気一辺倒ではないです。
おそらくkabunokami2000さん同様、大半の投資家が同じようなイメージでダヴィを考えておられると思うのです。
僕はそれがコワいです。
誤解の無いように書いておきますが具体的な何か?はないです。
しかし、投資家は「盲目的な信頼」は慎まねばと思います。
その頃にアロハさんという方がおられたのを覚えていますよね?
彼のコメントはとても傾聴に値するもので3年たって忘れるどころか、毎日ますます彼のコメントを思い出す日々です。
そう思うとアロハさんならどうするかな?と考えると臨時総会に?と思わざるを得ないわけです。彼は実際に金子社長と仕事をした唯一の証人でしたから。
kabunokami2000さんだけでなく昔の仲間は、全員生き残って欲しいと願うのが正直な気持ちです。
スズキは、面白いと思います。僕はあの経営者好きです。課題は娘婿の急死ですよね。
あのように戦ってきた経営者にとってその心境いかばかりかと思うこともありますが、会社自体は新興国の成長でイケイケドンドンに上手く戦略を乗っけていると思います。
今のところ新興国との付き合い方も正しい判断をし続けていると思います。

元さん

かの国は資源あれど金あれど、国土の広さと技術のある分野と無い分野が偏っているんです。したがってかの国がもっとも熱望しているのが日本との経済的同盟です。
しかし、社会主義仲間だった中国に先を越され、日中が更に親密となることでもっとも危機感を持っているのがロシアなのです。
重要なのは日本と経済的に相互に協力関係にある国は全て発展してきているということです。はじめ韓国・台湾、中国です。中国の輸出貿易の中身を見れば日本企業が如何に強大な存在かよくわかります。
プーチンは賢明な政治家で気がついています。
日本の戦略は「一切妥協無く北方四島の返還あるべきであること」、「ロシア政府で無くロシア国民に対して積極的に説得する」、「お互い無いところが双方がたくさん持っている為もっとも弱いところが強みに変わる理想的な同盟関係と未来を語る」、「ロシアとの日露戦争の捕虜の扱いとソビエトのシベリア抑留の違いをことある毎に伝える(戦争の是非・結果ではなく、友情を求める相手に対してすることか?ロシアなのかソビエトなのか?ハッキリしろ!)」「貧困、女性問題、チェルノブイリなどの全人類的な課題に対しては敵であっても援助を惜しまなかった」とこういう内容を「ロシア語」で主張するわけです。
こういうのが外交というものだと私は考えています。

ホッキョクグマは子供のためにも守りたいものですよね。日本として何かできることがあればいいのですが。

Unknownさん

私にもいろいろと諸事情がありまして悪い&感謝も感じているし、悪口は嫌いですので控えましたが、基本的にそういう線で考えています。

Inaさん

Inaさん自身は、どう思いますか?
その後にお答えしたいと思います。

pさん

タイですが、政局自体は面白いとつまり前向きと考えています。
ただし、自分ならみんなが買う銘柄は買いません。特に銀行とか不動産ですね、ベトナム同様タイでもこれらを買いたいとは思いません。
基本的に私はリカードの国際分業を持論にしていて、これは異性、友人、子供に対してもそうで、もっとも良いところを積極的に評価する、伸ばす、勉強させてもらう意思です。
タクシン前首相の評価も同様です。
タイの産業でタイのどこが良いか?ソレをひたすら見ています。
ベトナムも逆境を逆手に取る産業だけを見ています。






実際のところ日本の財政の苦しさは夕張市を遥かに凌駕し相当なものです。同市のニュースへの世間への関心の高さが潜在的な国民心理を表しているのではないでしょうか?はっきり言って他人事ではありません。
 しかし消費税=引き上げなどの話になるとソレは違うだろーと言いたくなります。
自分は若い頃に経済学の基礎の基礎を叩き込まれています。
それによれば、直接税(所得税・法人税)に比べ、間接税(消費税)税収が同じ場合は、国内経済を縮小させると結論を出させているハズです。
よって同じ税収ならば直接税の方が「効率的」です。
この科目は、国家一種の公務員試験でもありますので知らないはずが無いと思いますので役人は完全に確信犯です。また役人が役人である唯一の根拠は試験に受かったからです。
試験に受かることではなく、試験を活かすことができていない典型だと思います。
世のため人のためではなく、自己の出世のための学問なのでしょう。
経済=経世済民ということを暗記させる方が先ではないかと思います。
無論、増税の前に無駄をなくせばよいのです。これに国民資産の効率的運用がなされれば財政危機回避は可能です。

同じく、役人が駄目そうな国家にベトナムがあります。いずれの国でも日本やベトナムのようなことはあります。
前もって書いておきますがロシア・中国でもひどいです。
というか、両国の場合は歴史を勉強すればその腐敗が世界で1、2を争う悪名高い民族習慣です。しかし、同時に両国の場合に今共通しているのは「締めるところは締めている」と言えることです。
ベトナムは役人の腐敗以上に対応が資本主義に対して未熟な傾向が出ています。しかし、それは解消するまで長い時間がかかる問題でありましょう。
問題はソレをどう機敏に対応するかですが、基本的に日本、韓国、台湾、中国のような発展モデルは僕はどうかナ?と思います先ほども述べましたが、商品高が予想される現在では70年代、80年代の商品安のなかでの発展モデルでまた上がるだろうから投資するみたいな特に欧米人にありがちな短絡的なアジア感に一線を引きます。
自分は、むしろ本来その土地のあるべき生産性に注目しています。
ベトナムが本当にすきなのか?タイが本当にすきなのか?知ろう、理解しようとする気があるのか?付き合う気があるのか?それが試されていると思います。
現地に行くのがベストですね。
だからそれが個別企業で安いものがあれば拾います。
為替は心配ですが、心配には資金管理、いわば投入部隊の拘置で対応するだけです。
むしろ個別企業を早く買ってしまいたい気持ちです。
そういうことです。
そうですね、自分ならラオス、カンボジア、ミャンマーに注目しますね。
ミャンマーも証券取引所があるぐらいですから。
みなさんのコメントを熱望します。