うさの珍道中

株式、時事を中心としたジャンルにこだわらない話題を何の脈絡も無く勝手放題に。あっちへふらふら、こっちへふらふら

ダヴィンチ怒られるの巻き

2007年02月14日 22時34分22秒 | 個別銘柄分析、比較など
昨日の上方修正に続き、決算発表、中期経営計画に加えダヴィンチセレクトがお騒がせ状態でさすがに忙しくて全部は手が回らないので、中期計画とかは優秀なリンク先にアウトソーシングして(笑)、とりあえず明日最も影響がありそうなダヴィンチ(ピンチ)セレクトについて述べたいと思います。

まずは、たくさん報道がなされていますので参考にした関連資料をあげますが、
業績への影響の検討に当たっては
http://www.da-office.co.jp/cms/press/2007-0214-00000.pdf
具体的な問題点に関しては
http://www.fsa.go.jp/sesc/news/c_2007/2007/20070214.pdf
を参考にしました。

J-REITの場合、投信法に規定により行われるため通常の場合は2年に1回開催されるので物件情報とかは比較的詳細ですから、まずは疑問点とか物件個別の価格が妥当か否か?は、まずはDAのHPに当たって見るのが賢明かと思います。
ちなみに、自分の場合はポストに夕刊を取りに行ったら、タイミングよくDA投資法人から資産運用報告と分配金(お詫び?笑)が来ていました。

上のDAの資料を見れば一目瞭然ですが、37物件中5物件に関して鑑定評価の不備が指摘されたようです。
で、実際金融庁と共同で再鑑定評価した結果、5物件中2物件で価格の鑑定評価の引き下げとなりました。
具体的には「ダヴィンチ新橋620」が(単位100万円)660→608で、「ダヴィンチ新橋510」が2080→1990でそれぞれ5200万円と9000万円の合計1.42億のマイナス評価です。
ただし、この2物件とも既に(上場時に)取得してから年月がたっており、同時にこれはあくまで「DA投資法人が取得した時点」の相場から評価されたものです。
したがって、現状では既にここ1.5年分の不動産動向により既に大幅に値上がりしており、例えば「ダヴィンチ新橋620」に関しては12月に外部の第三者に売却されておりその売却価格は790(単位100万円)で大幅な売却益になっています。

尚、新しく取得した物件も含めましてその他の物件の鑑定評価には問題はなかったようです。
さて、ここからは行間を読み取る作業になりますが、まず印象としては金融庁は随分と重箱の隅をつついたなということです。まあ、無論鑑定評価は相続税や株式会社の現物出資にも使われるので詳細でなければならないとは思うのですがそんな印象を受けました。
「個人的には税金の支出こそ、重箱つつけよ小役人」と思わなくありませんがお金に困ったら私が金融庁でアルバイトする可能性も十分ありますのでこれぐらいで止めときます。
また、鑑定評価のミスは悪質なものは全くないため、オリックス投資法人のような例と比べましてもおそらくは業務改善命令ぐらいになると思います。
むしろ、ダヴィンチ銀座の鑑定評価に関しては、少々高いのではと思っていましたが過去にさかのぼって今回妥当という評価を得ていますので、意外にダヴィンチはちゃんとした仕事をしているのだなと思いました。
無論、再発は絶対避けてもらわねばなりませんが、ハッキリ言って全然影響ないような気もします。
後は、DA投資法人の投資主でもありダヴィンチの株主でもある金子社長が今後の商売上の信用なども含めてどのような対処を取られるのか?に興味はあります。

ちなみに「善良たる管理者の注意義務」って法律に詳しい人ならわかりますが、ハッキリ言って、あら捜ししたけど何も見つからなかったから「お前兎に角、役人の面子立てて、反省しろ!(笑)」というレベルの結論だったりします。
面白いことに江戸時代の同様の奉行所の判決に「おい、お前、恐れ入れ!」という役人の面子を立てるだけの判決があり「ははー、恐れ入りました」と恐れ入れば放免となる素晴らしく日本的な制度がありましたが・・・(笑)。
まじめな話深刻な問題であれば、利益相反取引などがあり、「善管注意義務」よりも重い「忠実義務」が取締役の場合にはあります。
なぜに、「善管注意義務」か?その辺考えると面白いです。

余談になりますが、DAではなくダヴィンチの今後のEXIT戦略に関しましては今年相当な動きがあると思っています。
と、言いますのもレジデンシャル系のREITの中に経営不振のものがあるとかで、REIT再編があるのではないかと思われるからです。
そのあたりも含めて見守っていくしかないのでしょう。

しかしまあ、個人的には明日は下げると思います。というか自分もそのつもりで短期回転中の昨日買ったものは今朝まんまと154Kで売り抜けて、まさかこんなニュースがあるとは思っていませんので下で買い戻しちゃたので今日鞘抜いた分ぐらいの金額は、明日の朝いきなり巻き上げられるような気がします
しかしず~~~~と言ってますが、ダヴィンチ下がるほうがいいのです。
なぜなら短期的な損よりも枚数を増やすことのほうが遥かに重要だからです。
無論短期が苦手な長期現物投資なら、別に何の関係もないわけですが。

ちなみに昨日は誤発注に始まり調子がくるって4回デイ取れして全部損きりしました。そういう日もあります。

後、中期計画ですがこれまた読み応えがあり、加えて今回決算資料のほうが連結の為に読むところが多すぎて大変です。

サンちゃんのストップ高はうれしかった・・・