夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

平福百穂 その2 菊に赤蜻蛉 

2010-12-05 05:49:26 | 掛け軸
菊に赤蜻蛉 平福百穂筆
紙本水墨淡彩絹装軸 平福一郎鑑定書付 
全体サイズ:縦*横 画サイズ:縦260*横238

平福百穂の2作目の作品の投稿です。






本作品は秋田県大館市三浦堂より購入したもの。平福一郎の鑑定書が付いています。




平福百穂の作品には贋作が多く、所定鑑定人には舟山三郎氏、平福一郎氏がいて、鑑定書が重要視されます。

平福一郎氏の方が信用度が高いです。現在は両名ともに亡くなっており、東京美術倶楽部が所定鑑定となっています。秋田県でも秋田美術倶楽部??で鑑定を行っているようですが、信用度はには疑問があります。

本作品は義父が癌で入院中に購入した思い出深い作品です。

秋まで元気で生きられますようにと家内と願いを込めて購入しましたが、翌年の5月の連休に亡くなりました。

桜の花が満開から散る頃で、花吹雪の夜明けに病院から自宅に運びました。まことに明るい義父らしい情景でした。思わず石原裕次郎の「我が人生に悔いはなし」を口ずさみました

特攻隊の経験がありながら、とにかく陽気な義父で、よく二人で酒を夜遅くまで飲み交わしたものでした。

さまざまな人生経験がありながら、愚痴はむろん、過去の話を一度も聞いたことがありませんでした。尊敬している人の一人です。

本作品は小作品でありながら品格のある佳作です。

  




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