夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

雪景山水図 高森砕巌筆

2012-01-24 05:48:17 | 掛け軸
首都圏もほんの少し雪化粧のようです。

車窓からの八郎潟、郷里の冬はいつでも冬景色・・、それゆえ冬景色の絵には一段と親しみが湧きます。



本日の作品はインターネットオークションからの購入作品です。はたして真贋やいかにといったところです。


雪景山水図 高森砕巌筆
絹本水墨淡彩 軸先木製 合箱
全体サイズ:縦1970*横610 画サイズ:縦1235*横400

インターネットでからの入手の難点は、実際に作品を見て購入するわけでありませんから、真贋の判別が難しいことです。



インターネットにて購入する場合、その真贋の参考に違反申告というものがあります。偽物だと判断したある一定の信用度のある方がその申告することができます。その申告を参考にして入札することも可能です。



普段は申告のあった作品を入札するのは控えるのですが、時として欲しい作品に中傷的に違反申告をすることもありますので、違反申告が正しいとはいえないとことがあります。



本作品は違反申告がありましたが、私としては本物の可能性がある作品として購入しました。



上記の印章などの写真をもとに真贋を調べるのも当方の楽しみの一つですし、そうしていろいろ勉強することなります。書画の真贋は陶磁器よりもたやすいと当方では思っていますが、それなりに難しいです。

高森砕巌:弘化4年 5月22日(新暦 1847年7月4日)(10月1日とも)生~大正6年 10月25日(新暦 1917年12月9日)歿。 近代南宋画の大家。上総の国(千葉県)長南町に生まれる。幼名宗之助、名は敏、字は子訥、通称有造、翠巌・菊梁・七松・射谷・朶香・遂頑居士・自知斎・七松園・双松庵 等の別号を持つ。江戸に出、服部蘭台に儒学を学び、17歳で渡辺崋山の高弟山本琴谷に師事。格調を持った山水花鳥画を得意とし、後に与謝蕪村に私淑したと言われている。南宋画に対する研究、眼識は当代随一と称され鑑識、鑑定家としてもその重きを為した。船会社や司法省に勤務するが、画業に専念、公の展覧会には出品せず画作を続ける。南画会の結成に参加。日本美術協会会員。


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