おつかれ山っ!/(^o^)\

山行報告&コラム

茅ヶ岳&金ヶ岳 2017年3月11日

2018年01月02日 | 参考にならない山行報告

今年2月の鹿児島遠征で開聞岳に登り、日本百名山50座登頂を果たした私。
山登りを始めた当初は百名山なんて、おのぼりさんみたいで敬遠していたのだけれど、あちこち登るにつれその数が二桁に達すると何だか意識せざるを得なくなった。
今回登る茅ヶ岳は日本百名山ではないのだけれど、その日本百名山を制定した深田久弥氏が最後に息を引き取った場所。
その終焉の地として知られる茅ヶ岳に、50座達成の報告も兼ね登る事にした。

金曜日に仕事を終えそのまま甲府に向かい、最近ハマっている「みたまの湯」に入り、道の駅とよとみにて車中泊。
朝起きてみると快晴の空の下、北岳がモルゲンロートに染まっていた。


八ヶ岳も綺麗だ。


スマホのカーナビを登山口となる深田記念公園にセットして出発。
鹿児島遠征の際も大活躍だったが、今はスマホがあればどこにでも案内してくれるので本当に便利だ。
カーナビに案内されるまま道はどんどん山間に入り、勾配が増してくると日陰に残雪が出て来たので慎重に車を走らせる。
案内されるまま進むと何故かキャンプ場の敷地内に入り、ビッグホーンオートキャンプ場の看板前で進入禁止のゲートが…
(え?!)
カーナビがどうにも当てにならなくなったので改めて地図を広げてみると、なんと!尾根を挟んで反対側の道を案内していた。
「おまえ、間違えたな!」
スマホを問い詰めると
「テヘッ」と舌を出していた(ウソ)

仕方なく市街地まで一旦降り、再び昇仙峡ラインで北上。
一時間近くロスして8:25深田記念公園に到着した。


身支度を整え8:45に出発。
まずは左に折れて深田記念公園に立ち寄って行く。


「百の頂に、百の喜びあり」と刻まれた御影石の石碑には茅ヶ岳が映り込み、絶妙な作りに感動した。


石碑から見上げる茅が岳。


来た道を戻り、再び登山道へ。


落葉した明るい林を20分ほど歩き、一旦車道を横切ると林業の衆が伐採作業をしており騒がしかった。


更に真っ直ぐな道を30分ほど歩き、登り詰めた所が「女岩」


分県登山ガイド「山梨県の山」には
「細々と水が滴り落ちている女岩(中略)名前の由来は各自ひそかに考えよう」
とあったので、私も確認した後ひそかに考えようと目論んでいたのだが「落石多く立ち入り禁止」でロープが張られていた。
ひそかに考えようと思っていたのに極めて遺憾である。

これより右手の急登に取り付きひと登りすると、気持ちの良い広葉樹の林に変わる。


落ち葉に埋もれながらジグザグに進むと、ようやく尾根に出た。


視界は一気に開け、奥秩父の山並みが見事だ。



(金峰山)


(瑞牆山)

一服入れた後、尾根に沿って登ると10分余りで立派な石碑が建てられた深田久弥先生終焉の地に辿り着いた。

享年68歳、死因は脳出血との事。
静かに手を合わせ、50座達成の報告を済ませた。

ほどなく小広い茅ヶ岳山頂に到着。


山頂にはジオラマが設置してあり「おっ!」と思わせるが、富士山が破壊されたりしていて何だかグッと来ない。


しかし、実際の展望は快晴に恵まれ最高。
ちょっと木々に邪魔されるが、奥秩父方面。


これから向かう金ヶ岳の向こうに八ヶ岳。


南アルプス全景。


おっと、忘れるとこだった富士山。


南アルプスの山並みを眺めながら昼食のおにぎりを頬張った後、金ヶ岳へと向かう。


先行して行ったご夫婦が大騒ぎしながら引き返しアイゼンを装着していたので、私もアイゼンを付けてから出発。
念の為にと思いアイゼンを持って来たのだが、これが大正解。
急な降りは踏み固められてツルツル。アイゼン無しでは進めなかっただろう。


凍結箇所の無くなった鞍部でアイゼンを外し、日当たりの良い斜面を登って行くと石門が現れた。


これを潜った先で反対側の谷間を見下ろすと、今朝スマホに案内されたビッグホーンキャンプ場が見えていた。


更に進むと左手に大岩が現れて「登れば山腹を埋めつくす広葉樹林の海が一望出来る」とガイドにはあったのだが、先行のご夫婦が登っていたのでここはパス。

黙々と登って金ヶ岳南峰に到着。


これより一旦降って登り返した所が金ヶ岳北峰。
この峰の最高地点1764mだ。


余りパッとしない山頂だが、南アルプス側だけは開けている。


一服したのち往路を辿るが、この辺りから左足がつり始めた。
金曜日に何が何でも定時で帰ろうと、休憩も取らずに仕事を頑張ったせいであろう。

ようやく辿り着いた茅ヶ岳山頂で入念なストレッチを行ない、再び降り始めた深田久弥先生終焉の地で(無事下山出来ますようお守りください…)と、手を合わせて行く。

尾根から外れ、落ち葉に埋もれながら広葉樹の林をジグザグに降り、ようやく女岩に辿り着いた。
(おしっ、ここからは一本道だ…)
つりそうな足を騙し騙し運びながら深田記念公園までの真っ直ぐな道を行く。

そして14:05、ようやく駐車場に辿り着いた。

ここ最近、年齢的にも衰えを感じているが、ちょっと無理をすると足がつってしまう事が多くなった。
山で足が使えなくなるとは恐ろしい事。
肝に銘じ今後、水分補給多め、ストレッチ入念で行きたい。

下山後、近くのコンビニに立ち寄ると、茅ヶ岳が綺麗に見えていた。


更に車を走らせて、こちらは八ヶ岳。


実は茅ヶ岳、甲府辺りから見るとその山容が八ヶ岳に似ている事から「ニセ八ツ」とも呼ばれている。
増穂から高速に乗る際、私も何度か間違えた事がある。

帰りは再び「みたまの湯」に立ち寄り、露天から見える茅ヶ岳を仰いで山行を反芻する私だった。

(参考コースタイム)
  8:45  深田記念公園
  8:50  深田記念公園
  9:15  林道
  9:50  女岩
10:20  尾根(休憩5分)
10:30  深田久弥終焉の碑
10:45  茅ヶ岳山頂(昼食)11:10
11:25  石門
11:45  金ヶ岳南峰
12:00  金ヶ岳北峰(休憩10分)
12:50  茅ヶ岳山頂(休憩10分)
13:10  尾根下降点
13:30  女岩
14:05  深田記念公園

(同行者)無し
(立ち寄り湯)みたまの湯 ¥770 ★★★★★
露天から夜は甲府市街の夜景、昼は南アルプスや奥秩父の展望が素晴らしい。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
懐かしいです (かたこりまさかり)
2018-02-02 17:38:42
ご無沙汰しております。
私は茅ヶ岳、2回登りましたが、人気の山ですよね。
2回目は深田さんの命日でした。
ところで
あの富士山は噴火したそうなので仕方ありません(笑)
3回目ねらいます(絶対ウソ)
>かたこり様 (おつ山)
2018-02-03 21:49:24
お久しぶりです。
かたこりさんの2回目の茅ガ岳、拝見しておりました。
ちょうど深田久弥氏の命日と当たってたんですよね。
私も気になっていた山だったのですが、何かアニバーサリーの時に登ろうと今回に至ってしまいました。
いやしかし、深田久弥氏の名がなくとも良い山ですよね⭐️
ここいらの山は南アルプス、北アルプス、八ヶ岳と、展望が素晴らしくて、今の仕事がなければ住みたいくらいです。

草津白根、噴火してしまいましたね…
火山列島においてこれだけは仕方ない事。
やはり人は自然に合わせて行かなければならないですね。
って、面白い事ひとつも言えず済みません…(汗)

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