おつかれ山っ!/(^o^)\

山行報告&コラム

甘利山&千頭星山 2017年11月24日

2018年04月05日 | 参考にならない山行報告

週末の仕事を終え、そのまま山梨県にある「みたまの湯」に向かった。
最近、お気に入りのみたまの湯と車中泊が楽しくて、山に登りたいのか車中泊がしたいのか良く分からない状況に陥っている。
温泉で一週間の疲れを癒した後、セブンでビールとつまみを買い込み「道の駅とよとみ」へ。
燗をつけた日本酒で、ほろ酔い気分になる頃には0:00をまわり
(はぁ、もう明日の山はいいかな…)
なんて思ったりもするが、いかんいかん!と後部荷室の布団に潜り込む私だった。

翌朝6:00にセットした目覚ましで起床。
起きた瞬間どこにいるのか分からないくらい爆睡出来たようだ。
(注)加齢による物忘れのせいではない。
車を降りると、鳳凰三山と甲斐駒ケ岳が朝陽に照らされ真っ赤に染まっていた。


本日はその鳳凰三山前衛の甘利山から千頭星山に登る予定。
北岳に掛かる雲が少々気になるが、天気は上々である。

甘利山グリーンロッヂをカーナビにセットして、道の駅とよとみを6:50に出発。
導かれるまま林道に入って行くと、信じられないくらい強烈な悪路になった。
(さすがにこれは違うな…)
と、地図を広げて確認すると、ひとつ北側にある旧道を進んでいたようだ。
「違うだろぉ~!違うだろ、このハゲ~!」
カーナビを一喝して引き返すと、途中の交差点に「←甘利山」を示す標識が見つかった。
最近、山間部におけるカーナビの案内に不信感がある私。
少しでもおかしいな?と思ったら、本人に連絡を取るか警察へ連絡するようにしたい。

綺麗に舗装された九十九折の道でグングン標高を稼いで行く。
一気に高度を上げる為、耳の内部がメキメキ鳴った。
8:10グリーンロッヂ手前の駐車場に到着。

標高は既に1500mを越え、韮崎市街を小さく見降ろせた。

身支度を整え8:30出発。


高山植物を踏み荒さないよう、ロープが張られた登山道を行く。
霜柱が無数にあり、ザクザクと踏みしめる音が心地良い。


山頂直下にベンチとテーブルがあり、男性登山客が二人楽しそうに食事を摂っていた。
駐車場からこんな近い場所で食事とは考えにくいので、どこか縦走しての下山中なんだろうか?

ほどなく甘利山山頂到着。

駐車場から僅か15分。
レンゲツツジで有名な甘利山であるから、5月辺りは観光客で一杯になる事だろう。

振り返って目の前にドドーンと富士山。

山頂は風雪が舞い、かなり吹雪いている様子だ。

奥秩父方面の山並みも素晴らしい。


甘利山から見る最終目的地の千頭星山(左)


撮影のみ済ませて千頭星山に向かう。

すぐに大笹池への下降点を左に見送る。


辺りのカラマツにはサルオガセが宿り、幽玄な雰囲気。


途中、奥甘利山への登り口があり


30秒ほどで登頂。

こちらからも富士山が良く見えていた。

これより道は一旦鞍部まで降った後、急な登りに転じる。
息を切らしながら標高を稼いで行くと、御所山との分岐に出た。

左の千頭星山方面に向かう。

尾根に乗った道は笹原の海の中を緩やかに登って行く。

登山道は解けた雪でグチャグチャになっているので、ズボンの裾を汚さないようガニ股で行く。

尾根道は雄大な笹原が広がっており、景色としては素晴らしい…のだが、この笹原、私はちょっと苦手。

見えない熊笹の中をガサガサと何かが動き回っているのを見掛けると、突然クマが現れるんじゃないかとドキドキする。
大抵、小鳥が熊笹の中を飛び回っているだけなんだけど、そもそも熊笹なんて名前が宜しく無い。
だが、熊笹の「熊」は熊が潜む笹ではなく、葉が枯れる頃に周囲が白く縁どられる事から歌舞伎役者の「隈取り」になぞらえたものだそうだ。

いやぁ~、しかし良い景色だ。




千頭星山山頂への僅かな登り、踏み固められた雪が凍結してスリップするため登れなくなってしまった。
ほんの僅かな距離だがアイゼンを装着。
そして、サミット!

千頭星山は展望もなく、カラマツ林に囲まれたひっそりとした山頂だった。
ベンチも無いので立ったまま一服していると、先程から舞っていた風花が本格的な雪に変わり始めた。
長居は無用。温泉♪温泉♪下山開始。

来た道を引き返す途中、雪雲の中から時おり地蔵岳のオベリスクが顔を出していた。


甘利山山頂に到着し、振り返れば千頭星山も雪雲に呑み込まれるところ。
本格的な雪になる前、ギリギリ間に合った感じだ。


12:00ちょうど登山口に到着。
結局、登りで食事中の二人組に会った以外誰にも合わず、静かな山歩きを堪能。
持ち歩いたおにぎりは食べるタイミング を無くし、車に戻ってから食べた。

今夜は再び道の駅とよとみに泊まり、明日は要害山に登る予定。
とりあえず道の駅まで戻って隣接するラーメンめん丸にて早めの夕食を摂った。
そして夕暮れが近づく中、みたまの湯へ。
露天風呂から先ほど登った千頭星山方面を眺め、山歩きを反芻する私だった。

この温泉みたまの湯。週末の仕事終わりは甲府盆地の夜景を見て寛ぎ、下山後は登った山を見ながら山を反芻出来るという素晴らしい場所にある。
もしかしたら私の為に建てられたのではないかと、今度従業員に聞いてみたいところだ。
一度の山行で2回入浴するのでスタンプカードもあっと言う間に溜まり、次回は無料!
スタンプ5個で一回無料というのはかなりお得である。

存分に温泉で汗を流した後は道の駅とよとみに戻り、ビールを開けて車中泊を楽しむ私だった。

(参考コースタイム)
  8:30 駐車場
  8:45 甘利山
  9:00 大笹池分岐
  9:20 奥甘利山
10:00 御所山分岐
10:25 千頭星山(休憩10)
10:55 御所山分岐
11:25 奥甘利山
11:45 甘利山
12:00 駐車場

(同行者)無し
(立ち寄り湯)みたまの湯¥770★★★★★

翌日の要害山へ続く>>