乙女高原ファンクラブ活動ブログ

「乙女高原の自然を次の世代に!」を合言葉に2001年から活動を始めた乙女高原ファンクラブの,2011年秋からの活動記録。

独り乙女高原自然観察交流会

2023年02月04日 | 乙女高原観察交流会

 この日は自然観察交流会でしたが、欠席連絡が相次ぎ、結局、ウエハラ一人で乙女高原を目指すことになりました。
 杣口奥の「鳥の口」の橋を渡る前から、そこここに雪が見えました。小楢山山頂も雪でうっすら白くなっています。途中、「カエル池」に寄りましたが、やはり水が戻ってきていることはありませんでした。
 うばトチのちょっと手前で、今シーズン初のベニマシコ発見。車を止めてじっくり見ました。ベニマシコっておちょぼ口だなあと思いながら見ていたら、イタドリの実を食べ始めました。


 柳平から先は、路面は真っ白でした。昨夜から今朝にかけて積もったんだと思います。

 草原もうっすら雪。草原前の林道は、歩くと薄く積もった雪が解けて、下の黒いアスファルト色の足跡が付きました。

データロガーのデータ回収。このデータロガーはエライもんで、自動で1時間おきに気温を計測し記録してくれます。最長82日間のデータが取れます。パソコンにデータを取り入れたところ、1月2日から今日までの最低気温は-18℃でした。

 積雪は深いところで10cm。動物たちの足跡の上にも積もって、足跡の形をぼやかしていました。
 おもしろかったのが、「樹霜」と呼ばれる現象。木々の枝に、細長くて針のような「氷の髭」がズラッと並んでいます。見上げると、カラマツも白い枝を広げていて、青い空とのコントラストがとてもきれいでした。

 

 

 

 

 今度はセンサーカメラのデータ回収です。いまや乙女高原の活動にもICTは欠かせなくて、今日も小さなパソコンを持ってきています。バッグから取り出して、撮れたてのデータを確認しました。テンの糞が多数見つかったところを狙って2週間ほど前にセットしたものです。テンがまた来て糞をするかなあ、テンの糞を狙って、またコガラが来るかなあと期待したのですが、雪が降って、糞が隠れてしまいました。いくつかテンの姿が映っている動画がありましたが、動画数は少なく、コガラが映った動画はありませんでした。そうそう、ノウサギがダッシュで走っていく動画があっておもしろかったです。その駅で止まらない新幹線が走っていくのをホームで眺めている感じです。

 湿地でアオシギを探しましたが、今回も会えずじまいでした。雪か降ったすぐ後なので、足跡にも注意したのですが。そうそう、シギってどんな足跡だか知っていますか? カモやカモメには「水かき」がありますが、シギには・・・ありません。だから、棒のような足跡が3本\|/と付いていることが多いです。

 元山梨高校の寮があったところで、一つ「?」を見つけてしまいました。建物の前にちょっとした庭があったのですが、そこはもううっそうとした若い林になっています。シラカバやダケカンバ、ケヤマハンノキが大きくなっているのは分かるのですが、同じくらいの太さと高さのブナもあります。植物たちの遷移としては、ブナはカバたちよりもだいぶ遅れて出てくるはず。だとしたら、混在するとしたら、大きなカバたちと小さなブナの木が混在しているはずなのでは??・・・そう考えると、ブナは植林されたのかもしれないなあと思いました。 

 見上げたら、雲の動きが速い。ときどき雲がピンクや緑に輝いて、しかも、みるみるうちに色が変わって、きれいです。彩雲です。


 林道沿いに歩いていたら、小鳥たちが次から次へとやってきました。立ち止まっていると、鳥たちがやってきてくれるのですがら、楽ちんです。おまけに、背中からお日様が照らしてくれるので、暖かいし、逆光にならないので、見やすいし。エナガがヤマハンノキにいるのですが、実をつついているようには見えません。何やっているんだろう。エナガは2羽だけです。そのうち、コゲラも2羽で来ました。あれ、ウラジロモミの枝の中に隠れているのは、緑っぽい色をしているのでキクイタダキではあるまいか。ヤマガラもいました。そして、キバシリも来ました。幹の下のほうから、いろいろなところを物色しながら上へ上へとらせんを巻くように歩いていき、次の木の下のほうに飛んで行き、また物色しながら上へ・・・を繰り返していました。お腹がすごく白くて、目立ちました。冬はいろいろな種類の鳥が群を作るし(混群というそうです)、木々が葉を落として見通しが利くので、鳥を見るのに最適だと思います。

 お弁当を食べ、午後は森のコースを登りました。ウラジロモミの枝に白く雪が積もって、きれいでした。シラカバの皮がめくれそうになっていたのですが、めくれた下にもちゃんとした皮がありました。え、シラカバって脱皮できるんですか? 


 ブナじいにあいさつし、帯那山林道を歩きました。途中、林道の支線を歩いてみました。林道の終点で、4個のヤドリギがミズナラに付いているのを観ました。伐採跡があったのですが、そこを歩いたら、ミヤマニガイチゴの枝が、これでもかというようにスパスパ剪定されていました。ノウサギのしわざにちがいありません。ウリハダカエデの若木もスパスパ剪定されていました。ミヤコザサが食べられているのは、ノウサギではなくシカのしわざみたいです。シカの糞もたくさん落ちていました。それにしても、なんでここだけ伐採したのでしょうか。

 ゴジュウカラ、シジュウカラ、コガラの姿も見ました。ハシブトガラス、カケス、ツグミもいました。カケスは何か口にくわえていました。どんぐりのように見えました。
 林道で見る動物の足跡ですが、印象の域を出ないのですが、シカの足跡は減って、テンの足跡が増えているように感じました。林道ではノウサギの足跡は見ることができませんでした。

 

 


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