乙女高原フィールドノート

山梨県の北部,秩父山塊のふところにある小さな高原「乙女高原」(山梨市)での自然観察記。

殺鳥現場

2008年07月19日 | 
「ボス,ここがゲンバです」
「ヤマさん,ガイシャは?」
「尾羽を見ると濃いグレーで,先だけ薄いグレーです。こんな尾羽を持っているのはキジバトに間違いありません」
「ゲンバはここだけか?」
「遊歩道に沿って3ヶ所ありました。ホシは3ヶ所で羽根や羽毛を抜き散らしたようです」
「ホシの目星は付いているのか?」
「それぞれの羽根をよく見てください。羽根の付け根の部分,羽軸と呼ばれている部分にまったく傷がなく,きれいです。これはピンセットのように鋭いものを使って抜き取られた証拠です」
「鋭いもの・・・けものの歯ではなく,鳥のくちばしのようなものという意味か?」
「ボス,その通りです。ホシは鳥に違いありません」
「タカの仲間だろうか? ヤマさん,すまんが,もっと範囲を広げて現場検証を続けてくれ」
以上,殺鳥現場でした。(2008年7月19日 観察)
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ウンチのリサイクル

2008年07月19日 | 動物(けもの)
不定期ですが(定期的を目指していますが・・・),乙女高原で中型ほ乳類(具体的にはテン)の糞のサンプリングをしています。それぞれの糞の中身を調べることで,連中が季節によってどんなものを食べているかがわかります。その分析によって,「テンの立場で乙女高原の自然を評価するとどうなるか?を探ろう」というのが,調査意図です。
さて,今回,おもしろい糞をたくさん見かけました。糞の中にサクラの種が入っています。テンたち,野生のさくらんぼを食べているんですね。で,その種が何者かによって割られ,種の中身が食べられているのです。これ,きっと野ねずみ(おそらくヒメネズミ)のしわざだと思います。
糞のサンプリング調査は3年目ですが,糞がこんなふうにリサイクルされている現場は初めて見ました。(2008年7月19日 観察)
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かくれんぼ?

2008年07月19日 | 昆虫

梅雨が明け,ものすごくいい天気でした。
乙女に向かう林道わきにムラサキシキブの花が咲いているのを見かけ,カメラを向けていたら・・,いました,いました。イチモンジカメノコハムシの幼虫。この虫は,自分のぬけがらを背中に付けるという,おもしろい習性があります。これで,身を隠しているつもりなんでしょうか? (2008年7月19日 観察)
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