アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

2強の前に散った、コーラたち…

2010年06月05日 | Weblog
「コーラ」…コカ・コーラが日本で販売開始になったのが50数年前。当時、炭酸飲料といえば、ラムネかサイダーしかなかった。サイダーは、風邪をひいたときに買ってもらえた。ラムネは、運動会のお昼休みに。…炭酸飲料は贅沢なもので、年に数回しか飲めませんでした。貧乏だからだろうって?戦後は、殆どの人が貧乏でしたよ。
 サイダーもラムネも、甘くてシュワシュワで「おいしいもの」でした。前評判ではコカ・コーラは、それらより美味しいらしい。死ぬ前に一度でいいから、コカ・コーラなるものを飲んでみたいと思ったものでした。

 スーパーで、「アサヒ グリーンコーラ」なるモノを発見!シュウェップスで懲りずにまた出したかアサヒ!これまで、国内20社が「○○コーラ」を発売したが、2強(コカ・コーラ、ペプシ)の前になすすべもなく撤退してきた。私ども還暦過ぎ人間は、コーラの歴史の生き証人。2強の前に「コーラ」と名の付くものは…ハードジョイトを最後にもう現れないだろうと思っていたのに。

 な、な、なんと、キリンまでコーラを!その名は、そのまんま「キリン コーラ」ビール業界は方向転換か?サントリーは、壽屋時代に「RCコーラ」を発売した。今はペプシを売っているのでオリジナルコーラは作らないでしょう。サッポロは、40数年前に、コーラを製造販売していた。
 ビールメーカーがコーラを作るのは、炭酸飲料ということで作りやすいのでしょうか…。

 コーラの生き証人としまして…2強の前にどんなコーラが散っていったか…
MYコーラ(明治屋)、グリコ・コーラ(グリコ)、ニッポン・コーラ(コッカ)、サッポロ・コーラ(サッポロビール)、グット・コーラ(福永社)、リボン・コーラ(日本麦酒)、RCコーラ(壽屋)、SSKソフト・コーラ(清水食品)、富士コーラ(静岡柑協連)、コアップガラ・コーラ(全清飲)、スパーク・コーラ(森永乳業)、明治コーラ(明治製菓)、LCコーラ(三共)、プラッシー・コーラ(武田薬品、ビートたけしがCMに起用されていた)、フレッシュ・コーラ(国際飲料)、森永クリーム・コーラ(森永製菓)、ロイヤルクラウン・コーラ(RCコーラ:ポッカ)、ジョルト・コーラ(上島珈琲)、シュウェップス・コーラ(アサヒビール)、ゴールデン・コーラ(サッポロビール)、ハードジョイト・コーラ(日本たばこ産業)…

 なぜ、ビール会社がコーラ業界へ参戦にこだわるのか?理由は簡単で、「炭酸飲料市場の中では、コーラが市場の成長をけん引している(キリンビバレッジ)」ということ。
 業界がそのような認識なので、次々と、「○○コーラ」が出現するというわけ。

アサヒ、キリンのコーラ、味は…たしかにコーラでした…。2強(コカとペプシ)の味と、どこが違うのかは表現するのが難しい。言えることは、2強を崩すのは無理ということ。ついでに、「ペプシバオバブ」も飲んでみたけど…違いはわかるが…大同小異。 
 つまり、「アサヒ グリーンコーラ」も「キリン コーラ」も、2強の前に「どんなコーラが散っていったかのリスト」に載る運命でしょう。