アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

ロシア語を学ぶ日本の若者

2012年10月30日 | Weblog
 サンクト・ペテルブルクで最も有名な、ネフスキー大通りで、日本へ行けばスーパーモデル(スーパーマーケットの女性ではない)になりそうな女性を呼び止めました。そして、ロシアクレープ(ブリヌイ)のファストフード店を尋ねました。幸運にも、その女性は流暢な英語を話しました。ロシアでは、珍しいこと。
 そして、私どもはまんまと目的の、「チャイナヤ・ローシカ」に着きました。中華料理をたべたのかって?「チャイナ」と似ていますが、中華とは全く関係がありません。ロシアクレープ(ブリヌイ)の店です。

 ブリヌイを注文しました。直径30センチメートルほどのクレープに、具材を入れてたたみ、オーブンで焼く。焼き上がりを知らせるタイマーを持たされました(…日本のファストフード店でもタイマーを持たせるところがあるようですが、私どもは田舎者なので初めての体験)。ブリヌイのほか、サラダ、スープ、紅茶を注文。紅茶は、セルフサービス。ポットにドバッと茶葉を入れまして、お湯を注ぐ。早い話が飲み放題。
 席に着くと、タイマーがけたたましく鳴りまして、焼き上がったブリヌイをもらいに行きました。旨いの何のって…ホント旨かった。

 で、私どもが悪戦苦闘しながらブリヌイなどを注文してる様子をチラチラとうかがう人物が。次の客なのですが、「おい、日本人、早くしろよ!ロシア語ができないならこんなところへ来るなよ!この野次馬がっ!」などという態度は見せない。「どうぞ、ゆっくり注文してください。私は煽るようなことはしませんから」と、いった態度。色白でハンサムな22歳前後と思われる男性。日本人かな?と思いましたがロシア人にも東洋系はたくさんいるから…。

 家人が、「チャイナヤ・ローシカ」のトイレへ行きました。トイレのドアが開かず、困っていたら、その男の子がトイレの使い方を教えてくれたという。彼は、日本人でした。
 ちなみに「チャイナヤ・ローシカ」のトイレは…注文してお金を支払うと、レシートをくれるのですが、そのレシートに、「トイレを使用する場合の暗証番号(4ケタ)」が印字されています。トイレのドアの横に小型のプッシュホンのようなものが貼り付いてあります。自分のトイレ番号を入力すると、トイレのドアが開く。
 食事をせずに、トイレだけを使おうとする人を排除しようという作戦ですね。

 さて、日本を代表する野次馬である私も、「チャイナヤ・ローシカ」のトイレを体験しました。レシートさえあれば、怖いもの無し。トイレからの帰りがけに、食事を終えてボンヤリしている日本人と判明した男の子に単独インタビューを敢行!
 「語学留学で、サンクト・ペテルブルクへ来ました。1か月経ちます」言葉が丁寧。好青年でした。印象としましては、ホームシックの傾向があるのかな…といった感じ。しかし、線が細いタイプは、粘り強いかもしれません。
 日本の若者が、サンクト・ペテルブルクでロシア語を学んでいる。これはなんとも心強いですよ。嬉しい気持ちで、チャイナヤ・ローシカを出たのでありました。

 昨年、ブータンで立ち話をした女性が、「鶴瓶の家族に乾杯 ~ブータン編~」に登場しておりました。と、いうことは、「鶴瓶の家族に乾杯 ~サンクト・ペテルブルク編~」では、チャイナヤ・ローシカで出会った若者も登場するかも。

 この日の昼食代は、580ルーブル。およそ、1700円。贅沢してしまいましたが、ロシアで頑張る日本の若者に会えたので、まぁ、いいか。