酎天おやじの人間風景

他人に合わせることが苦手な酎天おやじ。
酎天おやじがこれまで見た人間や風景、これから会うであろう人間や見る風景。

ラピッドカー遭遇

2013-10-26 22:35:23 | ひとりごと

Imagecah8wysx 今日、仕事が終わり、娘の引越しの準備のために鹿児島市に出かけました。

途中の道路で見る桜島は今日は穏やかで、昼前に市内に入りました。

交差点で信号待ちをしていると、サイレンは聞こえてくるのですが、緊急車両の姿は見えません。

しばらくして、鹿児島市立病院のほうからのサイレンだとわかり、見ているとDrヘリ要請時に駆けつけるラビッドカーが急に交差点に飛び込んできました。

初めての経験でした。

緊張した顔のフライトNsはわかりましたが、同乗しているはずのDrの雰囲気は見えませんでした。

それでも、Drヘリ要請時の出動状態がわかり、俺たちと同じように命がけだなとわかったことは収穫でした。

助けたいという気持ちは一緒だと思います。

俺たちもそのことを踏まえて、Drヘリの求めている情報提供の要請に極力答えられるようにするべきだと思った1日でした。


交通事故:Drヘリ

2013-10-18 23:15:29 | ひとりごと

Images 16日の午後、通信指令から『○○町○○で交通事故。車外へ出られないもよう。』という出動指令が入り、救助工作車で出動しました。

要救助者が3人いるとの先着隊から情報があり、救急車も同時出動しました。

現場に着くと大破した軽乗用車と普通乗用車があり、軽乗用車の運転席に高齢女性が右ひざを挟まれ、脱出できない状態です。

他の傷病者は車外にいて、呼びかけに反応し話ができる状態だったので、挟まれている運転者一人に集中して、救助活動を開始しました。

先ず、座席の後退を試みましたがフロントカバーがひざを圧迫し、痛がって動かせませんでした。

左上腕の骨折と腹部膨満を認め、緊急度は高いと判断しましたが、外に出さないことにはどうしようもないという状況は変わりません。

すぷれっダートカッターを使い、ドアのヒンジ切断など、先ずは救助活動をするスペースを造りました。

その後、事故車の回送に来た車両運搬車のワイヤーを使い、ハンドル部付近を広げようとしましたが、ひざを開放するほど、広がりませんでした。

次にもう一度、挟まった部分を詳細に観察をし、フロントカバーのプラスチックを切断すれば取れるのではと思い、金ノコで切断しました。

その後、運転席の女性が痛いといっていましたが、ひざの状態を観察していた隊員が『動きます。座席を後に動かしましょう。』といい、座席を移動し、ひざが外れ、バッグボードを使用し、救助完了しました。

救助開始から約30分でした。

救助の途中で隊員がDrへりを要請しましたが、ランデブーポイントの変更を指示し、現場までDrに来てもらいました。

救助完了と同時にDrへりが到着し、現場でDrに引き継ぐことができ、Jターンで搬送開始しました。

結果としては、今日の新聞で亡くなったという記事が出ていました。

残念な結果ではありますが、俺たちとしてはご冥福をお祈りするしかないのかなと思った1日でした。

俺たち消防は、助けて当たり前、助けることができなかったときは全身の力が脱力するように感じます。

伊豆大島の台風被害の行方不明者検索をやっている消防や警察、海上保安庁、地元消防団なども同じような気持ちでやっているのだろうと思います。

捜索隊の人たちは疲れていると思いますが、頑張って、一人でも多くの他人を1日でも早く見つけてもらうようにかげながら応援しています。


福岡の火災

2013-10-15 21:48:06 | ひとりごと

S114 福岡の整形外科医院の火災は、少なからず、俺もショックでした。

整形外科に限らず、田舎の有床の入院できる医院は地元や周辺病院から帰された患者の入院が多く、地元の介護施設や老人ホームに入所できず、また、家族での看病や介護ができず、仕方なく入院している人がたくさんいます。

たしかに、入院の必要があるのだろうかと思う人がいるのも事実です。

でも、大半の人は入院の必要な人だと思っています。
そんな人たちを守ることが俺達消防の仕事と思っていました。

今回、ショックだったのは、『防火扉は建築基準法だから、消防では作動は確認しない。』という言葉を聞き、俺達は知らないよと聞こえたことです。

たしかに都会は対象物も多く、いちいち小さな医院の査察などはできないでしょう。

でも、人の命に差はないと思っていて、常に火災が起きたときのことを考えています。

たしかに、防火扉の設置は建築基準法かもしれませんが、そこで生活する人がいる以上、総合的に住人の安全を最優先に考えるべきだと俺は思います。

俺は、査察など現場での検査時や消防設備の点検報告時に不備や不具合はないか、これを聞き取るようにしています。

これから火災が多くなる時期に入り、火災による犠牲者は絶対に出したくないと思っています。

俺は俺で防げるものは防ぐ工夫をしたいと思った一日でした。


なぜ?

2013-10-10 21:14:27 | インポート
横浜の消防で若い男性のcpa事案に対する指令室の指令員の対応が不適切だったという問題になっているようです。
たしかにQQ 車の適正配置も重要ですが、まずはその場の命が第一だということをなぜわからなっかたのでしょうか?
すぐ近くまで別のQQ 車が来ていたというのに.....。
今、俺達は119番通報があった場合、基本的に通報現場まで行き、確認をするようにしています。

何か事案が発生したら、その時は対応できるし、言い訳もできると思います。
CPA 事案だと誰も教える人がいなかったとしたら、不思議です。

俺は俺なりに、自分の知っていることは全て教えていきたいと思った一日でした。


3回目の入院

2013-10-02 00:13:56 | ひとりごと

Iki068 今日、妻がケイレン発作を起こし、今年3回目のQQ要請でした。

病院から脳出血が原因の『症候性のてんかん発作』だろうということで、発作を予防する薬を処方されて服用していたのですが、入浴後、突然ケイレン発作が起きました。

でも、今日は妻がケイレン発作を起こす前に、俺に『おとうさん』と呼び、その後、ケイレンを起こしたので、俺がすべて見ていたし、対応はゆっくりとできました。

それでも、意識低下があったので、QQ車を要請し、病院へ運んでもらいました。

俺もこれまでに何回もてんかん発作の傷病者に遭遇しているのですが、QQ出動ではてんかん発作の発生初期の状況を見ることはなかったのでわかりませんでした。

でも、今回、心にもなく、自分の妻で経験しました。

何事も経験ということが俺の基本ですが、こんな経験は普通の人にはなるべくないほうがいいでしょう。

今回は、ケイレン止めの薬を増やすかどうかの入院となりそうです。

ホッとしたというか、安心確認のためだと思った1日でした。