酎天おやじの人間風景

他人に合わせることが苦手な酎天おやじ。
酎天おやじがこれまで見た人間や風景、これから会うであろう人間や見る風景。

久しぶりの雨

2009-09-29 14:34:05 | ひとりごと

Natu_0293 久しぶりに曇り空が広がり、時たまポツリポツリと雨つぶが落ちてきました。

こんなに雨がほしいと思ったのは本当に久しぶりのことで、水道水で水撒きをしても土の表面が湿る程度で、土の中の方は乾燥し、パサパサの状態が続き、たっぷり撒くには大変な時間と水道料がかかり、常時水撒きができませんでしたので、うれしいです。

それでもこれから稲刈りが始まると雨は大敵で、一昨日や昨日行った熊本や宮崎では稲刈りが始まっていて、雨が降れば困るだろうなと思いながら帰ってきました。

その後、畑を見ると秋野菜苗のキャベツなどは水が足りず、ぐったりとしているのを見ると雨がほしいと思います。

人間というのは、その場その場で自分にいいほうに願い、乾燥が続くと雨を願い、雨が続くと晴れの日が続くことを願うという身勝手なことですが、これは仕方ないことでしょう。

先日のニュースで万引きをした子供を捕まえたときに、親が子供を叱る前に『万引きする前になぜ止めなかったのか。』とか『商品を子供の手の届くところにおいていたほうが悪い。』などとイチャモンとしかとられない行動をとっているようです。

このような考え方は色々なところで見られ、『自分のペースや考え方が一番だ、他人が悪い、自分に合わせろ。』と思って生活する人が増えたのかと悲しく思います。

残念なことではありますが、このような考え方が”モンスターペアレント”といわれるような行動となり、全てが他人のせいとなってくるのでしょう。

自分は忙しいから高熱の子供を病院へ連れて行ってとQQ車を呼んだり、QQ車で行くと早く診てもらえるからとQQ要請したり、夜になってからQQ用の病院に行ったりと数え上げたら切りがないようです。

俺もそのような場面に遭遇することがありますが、このようなモンスターペアレントはすぐに権利とか義務を持ち出し、自分の主張だけをいい、相手のことなど考えないことが多く、怒る前に悲しくなります。

これからはこのような人が増えることはあったとしても減ることはないのではと思いますが、このようなモンスターペアレントには地道に時間をかけて、説得や広報をするしか方法はないと思います・・・残念なことですが、難しい問題が出てきたものです。


ドライブ

2009-09-28 17:15:44 | ひとりごと

Norimono_0088 一昨日は鹿児島神宮の石体神社に息子夫婦と一緒に安産祈願に行きました。

朝10時から12時までが祈願の時間ということで、10時半頃に神社に着きましたが、駐車場は満杯状態で、狭い用水路脇の道路にも車が止まり、『どうしようか。』と思っていると、境内方向からゾロゾロと人が降りてきて、車が走り去り、駐車場に空きが出たので車を止めて、境内に入っていきました。

境内に着くとそこも一杯の人がいて、祈願の受付をする社務所にも長い列をつくり、受付まで1時間くらいかかりました。

その間に2組目の祈願が進み、約1時間かかって終わり、3組目が呼ばれて社殿に入っていきましたが、驚いたことに30分くらいの短縮バージョンになっていました。

次の4組目、最後の祈願も30分くらいで終わり、『同じ祈願料なのに半分の時間なのは、いかがなものか。』という大人もいましたが、待ち疲れていたたくさんの子供たちにはよかったかもしれないと思いながら、帰りました。

昨日は家族で宮崎の日南にドライブに行き、鵜戸神宮とサンメッセ日南、綾町の酒泉の杜に行ってきました。

久しぶりに宮崎に出かけ、高速道路でETCー1000円を初体験しましたが、どこの観光地も大型バスや全国各地のナンバープレートの自家用車が一杯でした。

鵜戸神宮では高齢者が多く、サンメッセ日南は若い人や家族連れが多いと感じました。

サンメッセ日南は、公認されているモアイ像の複製で有名だと俺は思っていたのですが、丘の上から見える地平線は雄大で、海に向かって飛び出すようなブランコは豪快であり、敷地は子供たちが走り回るには十分な広さがあり、大人も子供も1日遊ぶのでも退屈しないのではと思いました。

敷地内のハイビスカスなど南国の花々やバナナが実ったりと南国ムード満載で、十分満足でしたが、日南のイセエビ祭りのイセエビを食べられなかったのはチョッと残念でした。

その後、北に向かい、酒泉の杜に着いたのは夕方に近かったのですが、前に行ったときとは印象が違い、施設内の温泉に入る人が多く見られ、家族連れなどの観光客は少ないように感じました。

綾のワインを買い、ブドウ畑を見ながら帰ってきました。

久しぶりのドライブで、少し疲れましたが、これからまた忙しくなるので、いい気分転換になりました。


緊急車事故

2009-09-26 17:46:22 | ひとりごと

Ika060 またまた、QQ車の事故と消防車の事故のニュースが出ていました。

22日には秋田で緊急走行中をし、QQ現場に向かう途中のQQ車が、赤信号の交差点に進入した際に、乗用車と接触事故を起こしたということです。

QQ車の3人と乗用車の男性の双方に怪我はなかったということで不幸中の幸いだったということで、QQ要請の傷病者は別のQQ隊が搬送したようです。

23日には東京消防庁の緊急走行中のポンプ車と路線バスが交差点で衝突するという事故があり、ポンプ車の機械員(運転)が頭の骨折で重症、同乗の消防隊員3人と路線バスの乗客3人が軽症を負ったということです。

このニュースの画面で、ポンプ車が路線バスの左側面に衝突しているもので、明らかに路線バスは交差点に先に侵入していたのではということで、なぜポンプの機械員は気付かなかったのかということを不思議に思いました。

赤信号で交差点進入時の運転技術は、教えてすぐに実行できるものでなく、経験と訓練がなかったとしたら、技術の維持と継続はできないと思っています。

俺も休みの日に緊急車と遭遇し、走行車線から急に反対車線に飛び出してくる緊急車両を見たときに、そのように感じたことが何回かあり、緊急車の重要性がわかっている俺から見ても危険だと感じた運転を見たことがあります。

今まで事故がなかったのが、単に運がよかっただけなのかもしれません。

一般の人から見たら、普通の運転中に急に緊急車が割り込んできて、『そこのけ、そこのけ、緊急車が通る。』とサイレンと赤の回転灯で無理やり脇に追いやっているように感じるかもしれないと思っています。

事故は一方が気をつけていれば防げるものではなく、当事者双方がともに気をつけなければなりません。

また事故を起こすということは、一時的にせよ、その緊急自動車は使用できなくなるということ、QQ要請などに住民サービスが一時的にせよ停止し、住民の期待に答えることができなくなるということを、上から目線ではなく、心から事故防止を目的として住民に広報する必要性をあらためて感じた事故事例でした。


火災

2009-09-25 15:05:48 | ひとりごと

Ika031 昨日は昼前に『○○付近、人家火災。』という火災指令が入り、当務隊全隊で緊急出動しました。

空気だけでなく、全てのものが乾燥した状態が続いているなかでの火災で、出動してすぐに北側の空に白い大きな煙の柱が見えました。

現場近くに近づくと家全体を煙が包み込み、煙の中の所々に炎が見えていました。

現場に着くと、隣の家の人と思われるおばあちゃんがおろおろとしながら、『燃え移らないだろうか、大丈夫だろうか。』といいながら、現場付近をうろうろしていました。

俺はQQ車で一番最後に現場着し、車を止め、防火衣をつけながら、現場付近に走り用水路をせき止めている人がいたので手伝い、その後、家の裏側に回り、後輩と一緒に山への延焼防止の放水と消火に当たりました。

次々に非番者が駆けつけ、周りの山や人家に延焼することもなく、40分くらいで鎮火しました・・・火元の1軒は仕方がないと思いますが、ほかの家に延焼しなかったのはよかったと思っています。

午後からの原因調査が決まり、一旦帰署し、次の出動に備えての準備をし、午後1時過ぎに昼食をとり、すぐに現場に出かけました。

調査は一番燃えている仏壇付近と所有者のろうそくの火を消さなかったという供述が一致していて、割りと簡単に終わりました・・・出火場所と関係者の話が合わないと1日かかっても終わらないこともあるので早かったほうだと思います。

調査が終わり、出火場所の周りを見てから引き上げていると、『△△地内の老人施設で90歳代女性CPAの模様、高規格対応です。』というQQ指令が入り、出動しました。

緊急走行で約7分、現場に着くと先着2B隊がBVMで人工呼吸中で、『現着時、あえぎ呼吸あり。』という情報だったので、聴診器で気道異物はないことを呼吸音で確認、QQ車内への搬入を急ぎ、車内で除細動パッド、SPO2モニターをつけ、病院手配を行いながら、胸骨圧迫をQQ員に指示しました。

受け入れ病院が決まり、CPRをしながら搬送開始、搬送開始から約3分いったところで、大量の吐瀉物が洪水のように噴出し、BVMも着ている感染防衣もQQ車の担架も床も吐瀉物が飛び散りました。

すぐに吸引を開始しましたが、吐瀉物に含まれる食物残渣が吸引チューブに詰まり困難でしたが、それでもどうにか吸引できました。

再度、胸骨圧迫を開始しましたが、すぐに次の液体が口の中に逆流してきて、吸引をしながら病院へ到着しました。

病院では10人くらいのDrやNsが待ち構えていましたが、すぐに施設の関係者が『患者の家族の話でDNARの意思があるようです。』ということで、家族到着時に救命処置は止めるかもということでしたので、引き上げました。

施設の関係者もDNARの意思表示があるというのであれば、しっかりとカルテなどに添付しておき、俺たちQQ隊にも知らせるべきと思うのですが、DNARを知らないと思っているのでしょうか。

俺てきには2件目のDNAR症例でしたが、現場で遭遇すると力が抜けるというか、むなしい気がしました。

悲しいことですが、こういう命の選択肢もあるということを再認識です。


インフルエンザ脳症

2009-09-23 15:39:15 | ひとりごと

Health_0108 国内最年少の新型インフルエンザが原因のインフルエンザ脳症での死亡となった7歳の小学生の詳細なニュースが出ています。

県の話では19日の朝に38℃台の熱とせきの症状があり、夕方、病院を受診し解熱剤の処方を受けたが、20日になっても40℃台の高熱が続き、近くの診療所を受診し、そこで新型インフルエンザ感染が判明し、転院搬送され、入院になったとということのようです。

転院後の病院で初めてタミフルの処方を受けたようですが、その後、集中治療室で人工呼吸器をつけての治療を受けるまでに悪化したということです。

その後の様態が依然安定せず、意識障害などの症状が出たために最終的に滋賀県医科大付属病院に転院搬送されたが、21日夜に死亡という経緯だったようです。

なぜ最初の段階で新型インフルエンザを疑わなかったのか、なぜ高熱が続いていたときにタミフルかイレンザを使わなかったのか、不思議だという気持ちが俺の中では続いています。

確かに季節性インフルエンザでも年少者を中心に死亡率は高いということは言われていますが、インフルエンザ脳症になるのではという疑いの選択肢はなかったのでしょうか。

当面の新型インフルエンザの対処方法としては、早い時期にタミフルなどのインフルエンザ治療薬の投与しかないということですが、この小学生の場合、効果の強い解熱剤は症状が悪化することがあるので、小児への使用は慎重にということでDrが判断したのでしょうか。

今後、学校など集団生活の中での幼児から小学生への感染拡大が心配され、それに伴いインフルエンザ脳症も心配されてています・・・これからは早期に投与してほしいと思います。

インフルエンザ脳症はウイルスにより免疫系が過剰反応し、脳が腫れた状態となり、意識低下や長時間のケイレン発作、意味不明の発語などの症状が見られる怖い病気で、予後が非常に不良といわれています。

このような不幸な状態を防ぐには、感染する前にワクチンを接種するか、感染した後はタミフルなどの治療薬を早期に投与するということを住民全てが周知するまで広報するべきでしょう。

今回は、ワクチン接種料金も全国一律となるようで、重症化が予想される妊婦には防腐剤の入っていないワクチンの接種が計画されているようで、11月中旬から接種予定というニュースも出ていました。

また、10歳以上の健康な子供には重い副作用なく、抗体ができるということで1回の接種でもOKという研究結果がアメリカで出されているようですが、10歳未満は3週間の間隔で従来どおり2回接種だということです。

国内でも輸入ワクチンの治験が行われ、鹿児島で16日から、大阪で18日から始まっているようで12月までに治験の結果が出るようです。

これからのパンデミックが起こるということは防ぐことは難しいかもしれませんが、ワクチンやタミフルなどの治療薬を効果的に使用し、悲しい結果を招くことが少しでも少なくなるようにしてほしいものです。