昨日から今日にかけて、何かはっきりしない天気で、急に雨が降ったり、太陽が顔を見せたりと猫の目のように目まぐるしい空模様ですが、今はどんよりとした冬の空です。
昨日は小学校の避難訓練に出かけていたら、『50歳代女性、ヘルニアで動けなくなったもよう。』という指令が入り、出動しました。
現場まで約10分、着いてみると玄関で動けなくなっている女性を発見、『大丈夫ですか?』と声をかけると『大丈夫ですが、右足には触らないでください。』ということでした。
スクープストレッチャーでゆっくりとすくい上げ、QQ車内に収容しましたが、かかりつけ病院を聞いて、チョッと困った・・・管外の病院へかかりつけで、連絡をしてこれからいくところだったとのことですが、管外の病院へ行くのはいいが、地元の人員が足りなくなる。
緊急性があったり、緊急度+重傷度が高かったりすれば文句なしに『即、搬送開始』ですが、痛みはあるが、命に別状ないという状況が『高規格QQ車で3名出場でなく、2BQQ車でも大丈夫では。』と考えると迷ってしまいました・・・ここでもっと人員がいたら、希望の病院や専門科のある病院へ即搬送することができるのにとマンパワーの不足を感じました。
結局はそのまま、3名で搬送し、搬送先病院の滞在時間6分で引き上げてきました・・・これから地元の病院や診療科の減少や廃止が増加すれば、管外の病院へのかかりつけが多くなり、家族が病院手配を行っているという事案が増えてくるのではと思っています。
1回の管外搬送で1時間~4・5時間を要するので、その間の空白を埋める対策を立てておく必要があります・・・いままでにも転院搬送がほぼ同時に発生し、QQ車がほとんど管外に出払ったこともあったので、今までのQQ体制を根本的に見直す必要性を強く感じます。
ここでもマンパワーの不足と財源の不足がネックとなると思いますが、知恵と汗だけではどうしようもない問題ですので、金の問題も含めて真剣に考えなければ、地元の病院間でもたらい回しが起きたりすることが考えられます・・・病院との本当に顔の見える関係を構築し、QQ隊からの情報で”軽症”とわかれば、専門外でも診てもらうように要請するというようなことも考えねば。
また、新型インフルエンザやインフルエンザ疑いの発生があった場合、QQ車とQQ隊員が消毒のために出動不能となり人員不足となリ、災害現場に出動できなかったり、人員不足で災害などへの対応が送れて大惨事となったりすることも考えらるので、早急に現場レベルで考えなければならないことだと思います。