東京消防庁で『44分間、QQ車出動せず。』という報道がありました・・・通報場所が300mしか離れていないので、通信指令課員が『同一場所からの第2報』と勘違いしたというものでした。
実際問題としてQQ通報者からの通報場所(QQ現場)をモニター上で表示する地図の縮度によっては、近く見えるし、携帯電話での移動しながらの通報や地域不案内の人の通報など通報場所の特定はこれからも困難が予想され、これからも起こる可能性を示しているのではないかと思います。
携帯型GPSを使用しても正確な場所特定は難しいと思います・・・俺も地理不案内の人からの通報で、『○○橋と書いてあるところで交通事故です。』で出動準備中に、第2報で『△△の交差点で交通事故です。』という通報を受け、場所は近くだったのですが2ヶ所に同時出動したことがありました。
この事故は、道路上という第3者が見ることのできる場所だったので、出動途中で場所特定ができ、同じ場所という確認ができましたが、集合住宅内(アパート・マンション・分譲住宅地)からの同じような内容の通報では『同一場所と誤認』することもあるかもです。
子供の窒息や溺水など不慮の事故では、絶対に許されないことだと思っています・・・仕方ないでは済まされない、助かる確率が一番高いのですから。
昨日は、地元で子育て支援センター+大学病院小児科Drによる”小児科CPR講習会”がありました・・・小さな子供のいる親や保育園関係者など受講されていて関心の高さに感心しました。
7ブース準備してありましたが、受講者数が主催者側が想定していたより少しだけ多かったみたいで、『もう一つブースを準備していいですか?』といわれ、俺も30分くらい指導しました。
実技が最低2時間くらいはあるかなと思っていたのですが、挨拶やCPRの説明などで予定時間の半分くらいを使ったみたいで、実技が受講者が満足にできなかったみたいな感じでした。
今回のような小児のCPRだったら、不慮の事故を念頭において指導したほうがよかったのではと思いました・・・『講習会が終了しました、興味のある人は残ってください。』の後では、帰る人も多く、小児CPRで一番多いと思われる不慮の事故に備える”窒息+AED”を参加者全員に伝えることができなくて、残念なことだと感じました。
それでも、地元の市民の蘇生に関する興味が高いことは今回で十分分ったので、”一般市民によるCPR指導”もやる土台は出来つつあるのは収穫だったように感じました・・・行政主催では、挨拶などに時間を割かざるを得ない状況は仕方ないですから。
”実技第一主義・・QQは現場で起きている”
俺は”やってみること、やりながら疑問を見つけ、それをやりながら解決すれば、それが自分のものとなる。”という主義ですので、イザというときの状況を想定して実技をやりながらというスタンスで指導しています。
その場で起きているQQに対応した”生きた使える蘇生法”を地元で伝えていければと思っています・・・もちろん、G2005の基本は外さずにですが。