庭の梅や暖地さくらんぼ、椿や山茶花、沈丁花の他に水仙の花も咲いています。
俺も近年、花粉症の症状が出ていたのですが今年も外に出ると目が痒くなり、くしゃみも止まらない事態が続いています。
でも花はきれいだし、仕方ないと思って過ごしています
記録的な大雪の山梨県で、今月15日に感動的な出産劇があったようです。
QQ車が午前4時過ぎに119番を受け現場に向かいました。
要請場所の近くの県道まで数キロの道のりに2時間かかり、県道から約1kmの要請場所までは約1mの積雪があり、QQ隊員は担架を抱えて山道を進んだようです。
待っている家族も自宅から県道までを懸命に雪かきを行い、QQ隊員を誘導し、到着したQQ隊員は担架搬送でQQ車まで搬送したということです。
俺にはわかりませんが、足場が悪いということで10m進むごとに休息を取り、200m進むのに30分かかったということです。
ここから近所に人の協力が始まり、残りの県道までの800mを重機を使い除雪してくれて、通報から4時間以上過ぎた頃にやっとQQ車内の収容できたということです。
それからも大変な状況が続いたようで、約8km離れたかかりつけ医の産婦人科医院に向かって走行してすぐに積雪により立ち往生、見かねた除雪業者がQQ車を重機で牽引し、病院の近くまで搬送できたようです。
そのときには現場到着時に5分間間隔だった陣痛が1分間隔となり、搬送開始から1時間後に病院近くまで到着したようです。
でも、病院入り口までの生活道路は除雪されていなくて、再び担架搬送をしていると、近所の住民がスコップで雪かきをしてくれたようです。
病院到着後の17分後に無事男の子を出産したようです。
今回は関係者ではない近所の住民などの協力があり、新生児の低体温などの症状もなく、無事生まれたことは結果的によかったという事例だと思います。
俺もこれまでに住民の協力で救われた経験が多々ありますが、俺たちQQ隊は褒められようとしてやっているのではなく、当然の行動としてやっていることです。
それでもいつもの俺たちの行為の中に『あいつらは・・』と思われるような行動をとっていると協力してもらえないかもしれません。
今回は家族が一番喜んでいると思いますが、1時間以上の搬送中、ずっと患者を励ましながら搬送したQQ隊もそれ以上に喜んでいると思います。
俺にも気持ちはわかります。
同じQQの仲間として誇らしく思った出来事でした。
京都で、QQ隊が出動先の女性を死亡と判断し、不搬送にしたというニュースが出ていました。
その後、警察の鑑識中に呼びかけに応じたということで、別のQQ隊が搬送したということです。
後日、死亡判定時に瞳孔の開きを確認していなかったということで、市議会で追及されたようです。
また、持参したAEDによる判断もしていなかったということのようで、俺的には死亡判断に心電図は必要不可欠だと思うのですが・・・。
瞳孔の開きや対光反射を確認することもなく、現場保存のために、うつ伏せの身体を動かさないということを前提に判断したということは、QQ隊としては失格だと思っています。
確かに事件性のある現場など、警察から現場着時の状況や身体の向きや手足の状況など、しつこく聞かれますし、次のQQ要請があっても出られないような状況になることもあります。
でも、QQ隊員としては現場保存より、生命の徴候があるかを見つけるほうが先決でしょう。
消防局のQQ活動実施要領にあるという、死亡判定にあたって行う意識、呼吸、脈拍、瞳孔、体温、硬直の1つでも疑念があれば搬送するということは賛成です。
今はどこのQQ隊でも疑わしきは搬送を行っていると思いますので、このQQ隊は言い訳はできないミスだったと思います。
俺もこれまでに明らかな死亡(全身硬直あり)を家族の要望で病院に搬送したこともあります。
また、心電図などのモニター上、全て反応なしの傷病者が警察の鑑識が到着前に動いたような気がして、他の隊員と再度モニターを確認したこともあります。
QQ隊は人の生死の判定を決めることはできませんが、明らかな社会死は判断してもいいとなっています。
でも、ほとんどのQQ隊の本当の気持ちは、受け容れてくれる医療機関があるのであれば、全ての傷病者を医療機関に搬送したいのではと思います。
改めて、人の生死には慎重の上にも慎重にしなければと思った1日でした。
今日、いい天気だったので、妻のリハビリを兼ねて地元の公園まで行ってきました。
今月の中ごろまで掻い掘り中だったのですが、今日はいつもと同じくらいの水量でした。
いつもと同じように遊歩道を妻と一緒に歩いていると、遊歩道の脇に植えてあるさくらが少しだけ咲いていました。
まだまだ、周りの景色は冬でしたが、さくらの木だけは花が咲き、春がそこまで来ているのを教えてくれているようでした。
こちらは朝の気温が0℃前後とまだまだ寒いですが、今年は山以外の里では積雪もなく、雪による交通障害はありませんでした。
池の水面を吹きぬける風はまだまだ寒いでしたが、さくらが春を連れてきているのではないかと妻と話をしました。
関東などでは雪による住宅地の孤立や地域全体の孤立など、いつもでは考えられないような交通障害が起きているようです。
雪による死者も20人くらい出ているようですが、防ぎえない死だったとしたら仕方ないことではないかと思います。
福島のQQ搬送で3km距離を6時間かかったという報道がありましたが、今回のような状況のときは考えて報道してほしいと思っています。
みんな一生懸命にやっていても助けることができない命もあるし、そのときに一番傷つくのは現場に出たQQ隊員なのです。
そこを考えて報道してもらえたらと思ったニュースでした。