後日譚 その二 ―― アンカからアンカーへ

2008年06月15日 13時48分00秒 | キジトラ兄弟保護中

 

  27日間仔猫達と文字通り寝起きを共にした二階の部屋を、整理し掃除した。

仔猫達を育てた「巣箱」も、「別荘第二号」も、解体した。
  これは、母から借りた電気アンカである。

何度も書いたが、熱すぎないようこれをボロ布でくるみ、更に、濡れないようにシートで包んで、「巣箱」の底部に設置したのである。(ひどく寒い日には、部屋全体の暖房用として温風ファンヒーターも併用した。)

なお、こういう器具を使って仔猫を保温するのならば、「熱すぎる/暑すぎる場合に仔猫が自力で這い出ることのできるスペースを確保しておく」のが重要である。
  まだまだ寒かった5月の半ばに仔猫達の命を救った立役者は、この電気アンカである。株式会社電響社ソフト電気あんか DSA-C206 よ、ありがとう。
  仔猫達が、それからどこへ行ったかというと、 実はまだ二階にいるのです。
……というのは勿論、例のネタに過ぎない。

仔猫達の命のリレー、バトンはアンカからアンカーに渡された。
彼等は、暖かい家庭に迎えられ、幸福に暮らしている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


後日譚

2008年06月12日 18時26分00秒 | キジトラ兄弟保護中

 

  美術館に行った母が、珍しくオミヤゲを買ってきてくれた。書類をスチールに留めるマグネットである。
  「猫ちゃん達がいなくなって、×××(私の名)が寂しがってるだろうから」と母は言った。「あの子達にそっくりだと思った」とも。なるほど、そっくりだ。
  母は、「ミュージアムショップで目が合っちゃった」とも言った。
  今般、母も仔猫達にはかなりメロメロだったので、寂しいのは当の母自身なのではないかと私は考えたが、口に出しては言わなかった。
ちなみにアメリカ製らしい。

どうもありがとう、お母さん。


 

 

 

 

 

 

 

 


 


祝杯

2008年06月08日 18時30分00秒 | キジトラ兄弟保護中


  「本当の家」を見つけた彼等は、今日、巣立って行った。
  「別荘」と名付けられた、この箱に乗って。
(画面右側、ナアちゃんがポッテンと滑り降りた姿がほほえましい。)
  帰宅した私を迎えてくれたのは……
主を失った、「巣箱」。
(防水加工の電気アンカ仕込み。) 
  主を失った、「別荘第二号」。
(広くて涼しい。) 
  主を失った、ジャラシ君。
  その後、死んだナクちゃんの墓前と、おかか先生とおむさんとに
報告を済ませた私は、お酒を購入して帰宅した。

なんとなく適当に選んだのだが、酒屋のおかみさんが、
「これはお目出度いお酒です」と説明してくれた。
  「今日はいいことがあったので、祝杯を挙げたいのだ」と話したら、
「では、このお酒はぴったりです」とおかみさんは言った。

 

今夜、私は、杯を傾けながら、
仔猫達の爪と歯の痕が残されたドストエフスキーを繙こう。
そして、ぐっすりと眠るのだ。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


報告

2008年06月08日 13時32分48秒 | キジトラ兄弟保護中

 

  判り難い写真で恐縮だが、
先月13日、彼等はこの状態で捨てられたのだ

(現場には、おかか先生とおむさんも居合わせた) 
  そして今日、本当の家を見つけた彼等は、巣立って行った

その前に私は、拙宅での最後の授乳をした
これは、飲みまくるミアちゃん 
  これは、授乳後に遊ぶミクちゃん 
  これは、
私の足の指に鼻をくっつけたまま
ウトウトし始めたナアちゃん 
  拙宅での最後のスリーショット
13時32分48秒撮影 
  帰宅後に私は、
死んでしまったナクちゃんの墓に
花を手向けて報告をした 
  そして
おかか先生とおむさんにも報告をしに行った

おかか先生は「うむ よかったなあ」と言った 
  おむさんも「うん よかったねえ」と言った

こうして私は再び
「野良猫と語らうさすらいの吟遊詩人」に戻ったのである 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


煙草の害について

2008年06月08日 07時41分00秒 | キジトラ兄弟保護中

 

 

みなさん こんにちは
ただいま御紹介に与りましたミアちゃんです
では早速 煙草の害について 講演いたします
は? マイク入ってない?
これは失礼……
……アグアグ カジカジ
みなさん も 申し訳ありません
ですが このマイク
かじり心地が良いものですから つい
アグアグ カジカジ

いやー 最高ですね! わっはっはー
ダダッ

ばかやろ 何やってんだ!

わっ 申し訳ありません
俺にもかじらせろ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7コマ目の右後方は
実はナアちゃんです

 

 

 

 


最終日ぷるぷる

2008年06月08日 07時35分00秒 | キジトラ兄弟保護中

 

拙宅で過ごす最後の一日……。

ブレボケ写真の中から、あらためて幾つか選んでみた。
00時15分。お手々をナメナメ・カジカジするミクちゃん。

07時35分のミアちゃん。
(左後方はミクちゃん。)

ぷるぷる。

07時39分。
私の母の脚(笑)に別れを告げるミクちゃん(左)とミアちゃん(右)。
12時01分。
カメラの前でしどけないポーズをとるナアちゃん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


重い、思い、想い

2008年06月07日 18時29分00秒 | キジトラ兄弟保護中

 

 

  ナアちゃんです。
  体重測定です。アクビします。
  570グラムです。

ミクちゃんです。

 

同じく体重測定です。同じくアクビします。

 

545グラムです。

 
  ミアちゃんです。 
  同じく体重測定です。アクビ……しません。 
  425グラムです。


 

 

 

 

第1回測定

第2回測定

第3回測定

第4回測定 

 

 5月17日 

 5月21日 (+4日) 

 5月28日 (+7日) 

 6月7日 (+10日) 

ナアちゃん 

210g 

295g (+85g) 

400g (+105g) 

570g (+170g) 

ミクちゃん

165g 

230g (+65g) 

350g (+120g) 

545g (+195g) 

ミアちゃん

150g 

175g (+25g) 

260g (+ 85g) 

425g (+165g) 

 

 

 

 

 

 

 


 


立派になった

2008年06月07日 13時59分07秒 | キジトラ兄弟保護中

 



  「仔猫たち、明日引っ越しだって? 大きくなっただろうねえ」 
  「そうなんだよ おむさん! 比較用の写真を用意したから見てよ。まずこれが ウチに来た翌日、05月14日の写真」 
  「うーん、小さかったよねえ。ナクちゃん死んじゃったのは、本当に残念だねえ」

「ほほう、どれどれ? 私にも見せてくれ」 
  「楽しみだな。みんな立派になったろうな」 
  「そうなんですよ、おかか先生。さあ、これが今日の写真です!」 
  「……あひゃー!? こ、これは、確かに、立派だね、うーん、しかし、何と言ったらいいのかな」 
  「あっ、ごめんなさい。間違えました。こっちの写真です」 
  「おお!」 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ナアちゃんは99点

2008年06月06日 20時19分00秒 | キジトラ兄弟保護中

 

  今朝はミアちゃんが100点だったけど、
僕も負けないよ」

ほほう、ナアちゃん、やる気満々ですな! 
  「僕だって100点を取ってみせるさ」

がんばって、ナアちゃん! 
  「どんなもんだい! 文句なしだろ?」

おお! 100点取れそうだ! 
  「あっ しまった! ウンチ踏んじゃった!」 
  残念! ミスで減点です。ナアちゃんは、99点!

「きーーーっ くやしいーーーっ」 

 

 

 

 

 

 

 

 


キス

2008年06月06日 17時53分49秒 | キジトラ兄弟保護中

 

 

こんにちは
ぼく チュー太郎
きょうは いいことがあったんだ 

 

ぼくは
お鼻に可愛いブチのあるミアちゃんが
好きなんだけど 

  ジャラシ君が
ぼくのライバル 
  ミアちゃんは
ぼくに気のあるような素振りを見せる 
  でも ミアちゃんは
ぼくより ジャラシ君のほうが 好きなんだ 
  あーあ さびしいな せつないな 
  そんなふうに思っていたら
きょう さっき
ピンクのお鼻のナアちゃんが 
  ぼくにキスしてくれたんだ 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


未来を知りたい

2008年06月05日 17時54分00秒 | キジトラ兄弟保護中

 

  未来を知る ―― それは禁断の営為なのだろうか。 
  きっと知らない方が良いのだろう。
だが、しかし。 
  僕は敢えて、未来を直視したい。 
  このタイムトンネルを覗けば、 
  僕たちの未来の姿を、見ることができるのだ! 
  み、見えるぞっ! ああっ、あれはミクちゃん!? 
  離乳食うまうま~ 
  ズコッ

あ、あしたの朝メシの風景か…… 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


部屋を離乳アルしたい

2008年06月05日 12時40分58秒 | キジトラ兄弟保護中

 

images  朝の授乳時である。
離乳は飼い主さんにおまかせするつもりだったが、
昨夜から立て続けに乳首を噛み切られたので、
かねて用意の離乳食の封を切る決心をした。
キジトラ兄弟は五月初めの生まれと推定されるので、
一般的に考えても、離乳食を導入してよい時期であろう。
images  離乳食と言っても、大げさなものではない。
「ミルクとドライフード原料だけ」で作られた粉末である。
ぬるま湯で溶いて与えればよいのだ。

おお、食べてる、食べてる! 
images  お皿から直接、食べてる! 
images  あっ!? ミクちゃんが、お皿に手を突っ込んだ!(泣)
images  手が、手がぁ! べとべと、べっとりーーー!(号泣) 
images  更に全員乱入で、わけのわからない状況に!!

このあと部屋がどういう状態になったかは、
読者諸兄姉のご想像におまかせしよう……。 
images 

乳首が無くなったので哺乳器を買いに出た、そのついでに、
どっしりとした陶製の餌入れを探して来た。
仔猫の頭部よりもふたまわりほど大きいサイズである。
これならば手(前脚)を入れられないだろう、と考えたのだ。 

images  さしあたり必要かどうかわからないが、
こんな製品も目に付いたのでついでに購入した。
images 

「耳かき」も購入。小型のスプーンとして。

images  そして、昼の授乳の時間になった。

深皿で離乳食を作ってみる。 
images  購入してきた小型陶製容器に入れてみる。 
images  おお、ミクちゃんが、「耳かきスプーン」から食べる!
images  おおお、ナアちゃんが、小型陶製容器から食べる!
images  深皿からも食べる!
images 

ミクちゃんが一番よく食べる。
トイレ・トレーニングで後れを取ったミクちゃんだが、
離乳では先陣を切ったというわけだ。

まだ体も小さいミアちゃんは、殆ど食べなかった。

images 

あっ ナアちゃんっ! やっぱり手を入れますかっ、そ、そうですかっ(泣)