毎日が馬三昧。
馬体の話を中心に出走馬チェック、POGネタ、重賞レース展望・回顧など
 



エアサバスが出走しない寂しい青葉賞・・・、予想やめようかと思ったけど狙い馬がいるので一応やっときます。

◎コスモオースティン

ダンツキッチョウが人気ですが、キャリアとこれまでの戦いぶりを見る限り、それほど抜けて強い素質馬という感じはないです。まだ子供っぽさもありますしね。実績と素質ならレベルの高かった弥生賞を初芝ながら直線伸びて5着したブレーヴハートは相当のもの。走法や馬体は明らかに芝向きでこのメンバーなら普通に上位なのですが如何せん、騎手が善臣さんではアタマで狙いづらい・・・

というわけで、本命は前走毎日杯2着のコスモオースティン。父は英ダービー馬オースで、母父コマンダーインチーフの欧州血統。ちょっと重そうな配合だけど、スローとはいえ2000mの重賞で粘って見せたりスピードはなかなか、東京コースも合う。実際同じコースのゆりかもめ賞でアスカロンの2着をしているし、楽に先行すると最後までしぶとい脚を使うタイプ。鞍上後藤ともタイプ的にはまりそうな印象で、実際相性も良い。人気馬がみな後ろからの競馬なので展開も向く、スローなら34秒台の上がりで押し切る。

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前回のサンデーレーシング編に続きまして、今回は社台レースホース編をお送りします。

気になる馬リスト(評価の高い順に)
スティンガーの03(牝・父フレンチデピュティ)
タックスヘイブンの03(牝・父フジキセキ)
メモリアルサマーの03(牡・父エルコンドルパサー)
リープフォージョイの03(牡・父サンデーサイレンス)
ミスベルベールの03(牡・父アグネスタキオン)
モテックの03(牝・父アグネスタキオン)
マックスジーンの03(牝・父アグネスタキオン)


スティンガーの03は飛びぬけてすばらしい馬体。毛づや、肌の薄さともにすばらしく、何よりバランスの取れた体とすでに発達し始めている筋肉から、スピードとパワーを兼ね備えた非凡ぶりを感じます。繋ぎの角度はまずまず、長さは十分なので芝でも走るでしょう。ダートももちろん強いでしょう。腹袋も立派で力強くとても健康的な馬に育ちそうな印象。立ち姿の気品といいさすがに名牝の仔として生まれただけはあります、期待の一頭。

タックスヘイブンの03はヒシアトラスの下に当たる馬で、父はフジキセキに変わりますが、こちらもさすがに良血、母の良い体つきを受け継ぎました。フジキセキらしく、コンパクトにギュッとまとまった馬体、全体的に硬さもあり、まだまだゆるい(当たり前か)写真ですが、筋肉の質はよく、全体のバランスもまずまず。顔がややコワモテでクビが太いのは兄と同じで、無難に走ってきそうな印象。

メモリアルサマーの03は黒光りする目を引く馬体。エルコン産駒にはこういう馬が多いですね。肌の質感は最高級でしょう。パーツも全体的に印象がよく、唯一胴回りが太すぎるように見えるのがひっかかるけど、これはまだ緩めの馬体だから問題なし。調教を積むようになればもっとすばらしいシルエットになるでしょう。頭の高さも首の長さも理想的ではずれはなさそうな感じ。

リープフォージョイの03はチャペルコンサートの全弟にあたる馬。一見してバランスよく肌の薄い馬体が好印象。センスがよさそうな雰囲気。まだ小さい感じだけど順調に成長すれば見栄えする馬に進化するのではないでしょうか。

最後に新種牡馬アグネスタキオン産駒を3頭紹介。
ミスベルベールの03はやや幼い感じだが、5月生まれなので早い時期に写真を取れば他より成長が遅いのは仕方なし。非常にバランスの良い馬体といい肉付き。目もいいです。いかにもスピードがありそうなタイプ。モテックの03は毛づや良好、バランスもまずまず、まとまりの中に力強さも感じます。マックスジーンの03はアメリカの名牝でJCにも出走したマックスジーンの仔。大きなトモと立派な原のラインが特徴的でなかなか厳しい顔をしております。こういうタイプはバランスより馬体そのものの質が高いので走ってきそう。スピードがありそうでひょとしたらすごい馬に化けるかもしれない一頭。
タキオンの仔は、非常にまとまりがよく、トモの筋肉が発達している産駒が多く、スピードがありそうという印象。いわゆるクズを出さない種牡馬になるのではないかと予想します。

とまぁ、ざっと紹介してきましたが、これらの写真(社台RH・サンデーR)はいずれも1歳の春先ぐらいに撮られたものだと思うので今はどの馬もそれぞれに成長して、形もだいぶ違っているはずです。本来はこの時点でもわかる馬はわかるのですが、たまに2歳になって急に印象が変わる馬もいるのでなんともいえないところ。その辺も踏まえつつ、来週は今月号の優駿で紹介されていた馬たちを取り上げたいと思います。社台RH、サンデーRの馬もたくさん掲載されていたので印象が変わった馬もいるかもしれません。

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今週は3200mのマラソンレース、天皇賞(春)。各馬の仕上がり状態や馬体の形をチェック!

リンカーンの馬体が好調時にほぼ完全に戻った。前走時は明らかに太めの馬体で毛づやもいまいちでしたが今回は一度レースに使って絞れた効果がしっかり現れ、メリハリに富み毛づやも抜群。体のバランスも非常に良く力を出し切れる状態でしょう。

同じくアドマイヤグルーヴも一度叩かれて太め解消。すっきりとしたラインが現れた。前走時は太いながらも以前にはあまり感じられなかった筋肉のボリュームも増し、身が入っていたので、これが絞れればもっとスゴイ馬体になるだろうと思っていました。現時点ではその理想に7,8割到達したという印象。これも力を出し切れる状態と見ます。

ハーツクライは前走時でも良かった毛づやがと張りがさらに上向き、これ以上ないという究極の状態。表情からも気合いが伺え臨戦態勢は整った。もともと黒くて見栄えのする馬体でしたが、古馬になって必要な筋肉がつき、胴回りやトモがますます発達した印象。バランスも3歳時より数段良くなった感じがします。充実一途。

この3頭はみな、血統が父サンデーサイレンス×母父トニービンという共通項があり、それぞれ特徴がありながらもよく似た形をしているのがわかります。トニービンの血が入っている馬はキ甲と腹袋のラインが特徴的ですね。首の角度もサンデー産駒にしては高すぎない馬が多いです。


注目の外国馬、マカイビーディーヴァは運動後ということで鞍や腹帯の跡が残っている。毛づやはまずまずだが、尻高で胴周りが異常に太く、パワフルな形。個人的にはあまり好きではない。ただ同じような馬体のタップダンスシチーがスタミナに富んだ活躍をしていることからこの馬も同じようなタイプと見る。前走は明らかに叩き台で斤量が一気に軽くなり距離も伸びる本番では上位有力。

シルクフェイマスはぎゅっと締まった馬体。もうすこしふっくらしていてもいいのですが、毛づや上々でトモや立ち姿に力強さを感じます。絶好調とは言い難いですが、この馬なりに状態キープといったところか。

マイソールサウンドはいつも良好な毛づやと馬体の張りを保っている馬で、今回も独特の丸みのある馬体を見せている。状態は相変わらず好調そうで、元々冬場から春先にかけてが好調の馬なのでデキ落ちはないでしょう。腹袋のラインが歴戦で培ったスタミナを感じさせます。

ザッツザプレンティはダンスインザダーク産駒にしては意外と胴が詰まって脚長の、一見するとステイヤーには見えない馬。独特の筋肉の隆起と線の細さを見せる馬で、今回の馬体もそれほど以前から変化した印象はない。小さくまとまってか細い印象ですが、馬体の張りはそれなりに良く見せている。

サッカーボーイ産駒のアイポッパー。今回も毛づや良好。首が胴に対してやや長めで角度も低いのは同じ父を持つステイヤーのナリタトップロードと似ている。この首使いを巧くすれば重心の低い推進力のあるフットワークが生まれる。全体的に良くまとまった馬体でかなりバランスがよい。アバラがうっすら浮き絞れたのかと思うが、前走時のほうが腹のラインは締まっており、これを充実と見るか太めと見るかはなんともいえないところ・・・。個人的にはこのぐらい健康的に丸みがあった方がかえっていいかもと思うが。

同じくサッカーボーイ産駒のヒシミラクル。こちらは相変わらずやや胴が短いコロンとした印象。芦毛の馬体は分かりづらいと言うがこの馬の場合は本当に形だけ見るとその辺の条件戦にでも出走していそうなぐらいの凡庸な雰囲気を醸し出している(笑)。それだけにここまでの戦績はまさに奇跡と思えてしまう。ただ、それでも以前より締まりが出た感じがあるし、良いときは当日のパドックで良好な毛づやとスムーズな脚さばきを見せるので最後まで分からない。

サンライズペガサスは依然好調か。屈腱炎から復帰後、ついに重賞を制覇して復活を果たしたが、馬体の形はメリハリに富みサンデーらしからぬ骨量とたくましさ。ただ前回の時もふれたようにこの馬のベストだった3,4歳時の充実と比べると迫力という点では見劣りする気がする。怪我から復帰し、古馬になったことで若さとは別の完成された力を得たと見るべきか。本質的には2000mベストの瞬発力タイプなのでどこまで我慢できるかが鍵。

トウショウナイトは毛づやはよし。まだ全体的に幼さがあり胸前の筋肉やトモに迫力がない。ラインはまずまずきれいだが、スケールで見劣りする。

ユキノサンロイヤルはまとまりの良い、いかにもサンデーらしい体つき。首が高いのも気になるが腰がやや甘そうな印象を受ける。肌の薄さは素晴らしく状態も良いが、筋肉に迫力がない。年齢的にこれで完成の馬体なのでこれ以上の発展はない、この馬なりによく出来てはいるが3200mを走る馬体ではない。

はぁ、調子に乗って全部書いてしまった。。
疲れた_| ̄|○

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日曜日は東京競馬場の新スタンドに行って来ました。
初めてA指定席をJRAカードで予約してみたんですが、いや~、指定席ってほんとにいいですね。2300円(入場料抜き)で値段に見合ったものかと最初は疑ってましたが、オープンエアーの指定席からの眺めは非常に壮観で双眼鏡さえあれば120%競馬を楽しめます。席にはモニタもあり、フロアは人混みも少なくきれいで、パドックも上から見ることが出来るので移動も楽。シートも座り心地良いし、快適空間を満喫しました。さらに1階にできたホースプレビューでは検量所や地下馬道の様子をガラス越しに見学でき、レース直後の騎手や関係者の談笑風景、レースを終えた馬たちの息づかいなど普段は見ることの出来ない光景を見ることができて、貴重な体験ができます。デザーモが上半身裸で着替えてるところも見ましたw

まだ指定席を体験してないひとは是非、一度いってみてください。もう自由席での競馬観戦ができなくなるかも・・・。

さて、回顧。

福島牝馬Sは自信を持って本命を打ったメイショウオスカルが好位追走から直線楽な手応えで抜け出し圧勝。まさに読み通りの展開、後藤の手綱も見事。というか斤量差を考えた時点でこの馬が恵まれすぎていたのは明らかだったのでここでの圧勝は順当とみています。今回負けたオースミハルカも、エリザベス女王杯2着は紛れもなく実力で、ここは斤量58キロがかなり影響したと思います。56キロならアドマイヤグルーヴ、ダンスインザムードの「別格」2頭を除けば、牝馬戦線では間違いなく現役最強クラス、斤量が減れば間違いなく巻き返すでしょう。逆にメイショウオスカルはフジキセキ向きの平坦小回りという舞台だったのも勝因の一つなので、次回坂のあるコースで斤量をまともに背負えば、試金石かな。充実度では他の4歳にひけをとらないと思いますが。

フローラSは本命のレースパイロットは惜しくも2着、最後の最後で大外一気のディアデラノビアに差されてしまいました。ディアデラノビアは本質的には短距離向きの馬体でスピードタイプだと思ったんですが、そこは武豊、しっかり持たせました。パドックでも妙に毛づや良く気配も良さそうで気にはなってたんですが、それ以上にレースパイロットも良く見せていたのでまぁ勝負のあやでしょうか。あえていえば、蛯名の追い出しがやや速かったので最後甘くなってしまった感はあります。ただすぐ隣でデザーモのプレッシャーを受けていたことを考えるとそれも致し方ないか。残念。オークスでは距離が伸びてさらに上向くと思われるのでかなり期待できるでしょう、脚質もやはり東京向きです。

アンタレスSはブラックコンドルを本命にしたら、スタート直後に躓くような仕草を見せ、後方からの競馬。その時点で頭の可能性はほぼ消えていたでしょう。外々回って追い上げてくるも、もともとそういう競馬で実績のない馬だけに最後は差を詰めるだけで5着まで。躓いたのは運でしょうから幸四郎に文句は言えませんね、ちょっとツキもなかったか。ただ、前走ずいぶん減ってしまった馬体が今回は4キロ回復し、馬体の張りも上々、状態面では絶好調に近かったでしょうし、あれだけロスのある競馬をしながら5着まで追い上げたのは明らかに自力強化の証拠。次走、再び同じような条件で楽に先手がとれそうなメンバー、かつ、馬体重が極端に減っていなければ間違いなく勝ち負けでしょう。交流重賞じゃなくて中央出てきてね(じゃないと人気しちゃうから)。

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今週末も出かけるのでさらっと本命馬紹介。

福島牝馬S

◎メイショウオスカル
これまでずーっと不調時から注目してきたのですが、前走、前々走でやっと復活の気配。中団から差す競馬に脚質転換をはかっていたのが成績の安定を妨げた要因か。今回は斤量面で他の有力馬よりはるかに恵まれているし、福島に後藤がわざわざ乗りに行っていることからも勝ち気満々。好スタートからやや先行し3コーナーから早めに動いて押し切る競馬が理想ですが、後藤ならやってくれるでしょう。枠も真ん中で理想的。条件がそろった、ここは勝負!。

フローラS

◎レースパイロット
正直前走は突き抜けなかったことも含めてちょっと今回のオッズや評価は過剰だと思います。ただ抜かせなかった根性、レースセンスはなかなかのものだし、馬体的にもこの距離がベストで走りのフォームは東京向き。蛯名の出遅れも心配だけど、仮に出遅れても東京コースで内枠なら後から挽回できるでしょう。複勝ならウェディングヒミコ狙ってみてもいいです、前走かかりっぱなしで競馬にならなかったし距離伸びてこその馬だと思うし。ただOP実績がないのはやや不満、せめて前走で負けても5着以内に留まっていてほしかったとかなんとか。どっちにしてもこのレースの勝負度合いはかなり低め。

アンタレスS
難解。実績だけならヒシアトラスだがもともとムラのある馬で調教師も絶好時と比べると見劣るとのコメント。相手がヒシアトラスならばつけいる隙もあるだろう。エンシェントヒルも斤量が増えるのと鞍上が若手で信頼が置けないことと、脚質が極端な追い込みだと言うことを考えても本命にする馬ではない。ならば。

◎ブラックコンドル
交流重賞での実績、同距離同コースの平安Sで2着、京都の1800mは基本的に前残り、もろもろ考えるとこの馬が最も勝利に近い。前走マーチSではマイナス14キロの馬体で精彩を欠いたが、紙面パドックの写真を見る限り現在の状態は絶好で、完全に体を戻したと判断した。幸四郎は人気では狙いにくいがこの程度の人気ならちょうど良し。こちらも絶対の自信はないので勝負度合いは軽め。

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前回とずいぶん間があいてしまったけど、そろそろPOGの本も出始めるということで先手をうってクラブ募集馬馬体チェックの第2回をやってみたいと思います。
前回紹介したキャロットファームは相変わらずの躍進振りでディアデラノビアとペニーホイッスルがやや評価を落としていますが、桜花賞でシーザリオが2着に入り、コメディアデラルテが2勝目をあげたりまだまだ勢いは衰えないようです。そのキャロットも社台系の生産馬を中心に活躍しているということで、今回はその総本山、社台系クラブの馬を取り上げたいと思います。

社台系クラブは社台レースホースとサンデーレーシングの2つに別れ、社台RHでは主に社台ファームの生産馬、サンデーレーシングでは主にノーザンファームの生産馬が割り当てられています。
まずは最近2・3歳重賞での活躍が著しいサンデーレーシングから。

気になる馬リスト(評価の高い順に)
ヒードの03(牝・父アドマイヤベガ)
ティークリッパーの03(牡・父サンデーサイレンス)
アフタービートの03(牡・父フジキセキ)
ロストインラヴの03(牡・父サッカーボーイ)
エルフィンフェザーの03(牡・父エルコンドルパサー)
フレンドレイの03(牝・父サクラバクシンオー)

ヒードの03は「いいアドマイヤベガ産駒」という印象。ベガの仔はわりともっさりした印象で全体的にコロンと写る馬が多いのですが、それが走る証。印象的に形は昨年指名したストーミーカフェとよく似ています。特に首のラインが。全体に良いまとまりを持ちつつも、ボリュームがあり、肌も薄い。牝馬ながら腹袋もしっかりしていて非常に好感が持てます。母方はダート血統なので繋ぎの角度がやや立ち気味なのは気になりますが、この程度なら許容範囲でしょう。

ティークリッパーの03は現時点での馬体の感じはあまり好きではありませんw。なぜ選んだかというと血統的魅力を加味した上での馬体パーツの良さ。肌の質感は非常によく毛づや、薄さともに申し分ないレベル。現時点では前肢のボリュームや全体の肉付きなど頼りないですが、トモの形はなかなかのもので、これがキチンと成長してくれば非常に魅力的な馬体に育つのではないかという希望的観測に基づき評価しました。サンデー×トニービンという黄金配合もこの世代で最後。個人的に最も好きな配合だけにこいつに最後の期待をかけたいところ。

アフタービートの03はまとまりの良い馬体、無難にフジキセキといった感じ。超大物というモノではないとおもいますが、堅実に走りそうです。

ロストインラヴの03はPOGでは狙いにくいサッカーボーイ産駒ですが、四肢のバランスが取れた好印象の馬体。胴も長めで即戦力となると?ですが長い目で見るとおもしろいかもしれない一頭です。

エルフィンフェザーの仔は相変わらずビロードのようなすごい肌の質感ですね、そして胸の厚さがすごいのが特徴。その影響か首が太すぎる感じも見受けられます。ひとつ上の姉も同じような馬体で走ってきたので血統的には信頼できる馬ですが、個人的にはピンとくるものが足りない馬という印象です。

フレンドレイの03はバクシンオー産駒らしい馬体。胴がギュッと詰まって、尻が丸々として大きい。腹袋もたくましくスピードは間違いなしといった感じ。これも確実に1、2勝はしてくれる馬だと思います。母は日本在来の系統にデインヒルという組み合わせ、それにバクシンオーでスピードでは他の追随を許さないといったところか、馬体全体にスピードの要素が満ち溢れています。

とまぁ、他にもたくさんいい馬はいますが個人的に注目したいのはこんな感じ。さすがに天下の社台だけあってどの馬も上質で非常に悩ましい限りです。「社台系の育成施設で育成される」という点だけとっても、この馬たちは他の馬より一歩リードしてるとさえ思えます。

最後にどうしても触れておきたかった一頭。

フサイチミニヨンの03(牡・父エンドスウィープ)

この馬は当初、サンデーRでは一番馬だと思ってたのですが、よく調べてみると昨年事故により予後不良になってしまったとのこと。エンドスウィープらしからぬスマートかつ洗練された馬体、母父サンデーの影響がモロに出ていて、僕の理想にかなり近い馬体。アンブロワーズの半弟という血統もすばらしく全体の1位で指名してもいいと思っていた馬だけに、本当に残念。(出資された方はもっと残念でしょうから)ここでどうこう言ってもしょうがないのですが、こういう馬がいたということ、忘れないでいようと思います。

次回、社台レースホース編に続く。。。


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今週はGIの中休みで牝馬のトライアル、フローラSとダートの重賞アンタレスSがあります(福島牝馬もなー)。ささっとチェック。

フローラS
レースパイロットは相変わらずすごい。兄のキングカメハメハもこの時期にははちきれんばかりの肉体になりましたが妹は兄とは違ってスマートかつバランスの取れた見栄えのする馬体です。毛づやもピカピカで雰囲気はすでに重賞クラスといったところ。桜花賞に出ていたシーザリオとよく似たタイプで細身ながら均整のとれた馬体、腹袋がやや角度が急でもうすこし余裕があってもいいのだけれど、もともとこういう馬体なのでまぁ許容範囲。最も見栄えする馬が最も走るとは限らないが、馬だけ見た時点では抜けている印象。

ピサノグラフはまずまずの馬体、毛づやや質感は上質でなるほど良血と感じさせる一品。全体のバランス自体はある程度均整も取れているし筋肉もたくましい。ただ、立ち姿がつっぱった印象でこういう姿勢を見せる馬はトモが弱いか気性に問題がある場合もあるのでちょっとマイナス。大きな尻でいいケッパリを生むとわれた馬ですが、胸前の発達に対して今ではすこし尻の長さが足りないようにも見える。全体の曲線はいいものをもっている。馬体の印象はマイラーのようにも映る。

ディアデラノビアはちょっと元気がない。毛づやがピリッとしないのは前走時もそうだったが、チューリップ賞、フィリーズRと予定外の連闘で一旦仕上がった馬体の緊張が一気に切れたか。以前より腹袋が太く見え、表情や立ち姿からの印象も凛としたものがなくなってしまった。体型はやはり典型的なマイラーなので距離も長いと思える。

アンタレスS
ブラックコンドルがいつにもましてすばらしいデキ。もともと松国きゅう舎の馬は「筋肉の鎧をまとい、ピカピカに磨き上げられた毛づや」で写真をとらせるので見栄えがするものだけど、それを差っぴいても今回の馬体は非常にすばらしい、毛づと張りは最高潮、立ち姿も非常にすばらしい。身が入ったとはこういうことをいうのかといわんばかりの迫力。難点は見てのとおりの首高、レースでもそれが最後の粘りを妨げる、首だけにそれがネックか。

ハギノハイグレイドも前述同様、松国よろしくの好馬体。すこし胴回りが太い印象だが張りは文句なし。バランスもいいし筋肉も適度に柔らかさと強さを感じる。とても9歳とは思えない活力のある馬体。ただ、この馬に関しては「松国」というだけでなく「父コマンダーインチーフ」というのも曲者要素。コマンダー産駒は馬体が見栄えする馬が多いが、見掛け倒しな馬も多数。この馬体、素直に信じていいのやら・・・

ヒシアトラスは以前好調キープなのかな。この馬はダート馬と思わせない体のつくりで、肌も薄く重厚感よりやわらかさを感じる。腹のあたりに銭型を浮かばせるのもこの馬の特徴で、いいときは今回よりはっきり見える。顔が大きすぎるのが個人的に好みじゃないが、この馬なりの状態維持といったところか。ちょっと変わった馬である。

他にも何頭か気になる馬がいるが、基本的にヒシアトラスを除いたミスプロ系の馬はみんな尻と腹袋と胸前が立派。こいつらはバランス云々、毛づや云々抜きにダートはよく走るので個人的には得意分野じゃない。当日パドックで気配が良い馬を狙うのが吉。

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ディープインパクトの強さに素直に脱帽です。弥生賞ではやや半信半疑だったのですが今回のレースでこの世代では他馬が全く問題にならないほど抜けているというのははっきりわかりました。故障でもないかぎりダービーも圧勝です。ディープインパクトが強すぎるということと、そのほかの馬がレベルが低いということ、両方言えると思います。シックスセンスは展開が向いたのと四位が本当に巧く乗ったとはいえあれが2着に来る時点で他の馬のレベルに疑問を禁じ得ません。他の馬より外を回っている分長い距離走っているディープインパクトにちょっと仕掛けただけであれだけの差をつけられるのははっきりレベルの差を感じます。ディープインパクト(武豊)自身が作り出したペースに呑まれず自分の競馬を出来た馬がいなかったという時点でこの皐月賞に出ていた他の馬たちの実力のなさを感じました。さらにこの状況でダービーでディープインパクトを潰しに来る馬というか騎手はいないでしょうから、外外まわって楽勝する絵が浮かびます。もちろんディープインパクト自身の強さは揺るぎないのですが、競馬としては勝負になっていないので戦う前からつまらないのが想像できます。

本命のアドマイヤフジはパドックではまずまずの好仕上がりをみせ、期待させてくれました。レースでは後方の位置取りで溜め、ディープが動いてもまだ後方、シックスセンスと同じぐらいの位置取りから上がっていったのですが、あろうことか福永は大外に進路をとり、その時点でジエンド。あの馬場で大外回して、しかもディープインパクトより後ろから行って届くわけないだろ。内にいたシックスセンスの四位がディープインパクトの直後につけてローゼンクロイツのインをついたのにその外からでは分が悪い。シックスセンスと脚色はそれほど差はなく結局通ったコースの差で負けたという感じ。冷静に考えれば福永が無理に内から勝負するような騎手じゃないというのは容易に想像できるわけでちょっと読みが浅かったと反省しています。しかし四位に巧く立ち回られたために進路がなくなってしまったというのも事実で、少しだけ騎手の差も出たかな、微妙な駆け引きではあったけど。

とにかく今日の競馬でわかったことは、ディープインパクトは近年で見ても最強クラスの運動能力と心肺機能を備えた恐るべき馬だと言うことと、その他の馬たちはレベル的にかなり疑問だということ。ディープインパクト自体もスタートでよそ見したり躓いたりとまだまだ子供っぽいところがあるし、実際馬体もまだ成長の余地がある感じだけに、真の完成はまだまだ先の気がする。本当の意味でパーフェクトな状態になったとき、果たしてどこまでのパフォーマンスができるのか、いち競馬ファンとして非常に興味深い。またこういうスターホースがでてきたことを素直に喜びたい。ただ、まだタフな競馬、揉まれる競馬、激しい競馬をさせていないので武豊が鬼になってダービーでは「どんなことがあっても絶対に負けない」という競馬をしてもらいたい。馬群に入れて4角でもう先頭に立ちあとは後続をどんどん引き離すような、そんな競馬だ。この馬ならそれも可能だと信じている。

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まずは中山GJとマイラーズCの回顧から。
3度目の正直無理でした・・・、やっとわかったのはロードプリヴェイルは中山のバンケットが苦手のようだということ。バンケットのたびにどんどん遅れていってましたからやはりスピードタイプということでしょうか。勝ったのは外国馬ならこちらと思っていたカラジ。フォンテラはやはりただのハードラーで大竹柵の前におそれをなしました。スコット騎手の最後の風車ムチはかっこよかったです。

マイラーズCはテレグノシス本命だとか言っておきながら、直前でローエングリンに変更。理由は当日の馬場がまだまだ前残りで楽に先行できるローエンの展開的な利が大きい、逆にテレグノシスのような外を回す差し馬には厳しい流れになるだろうという見解。ローエングリンは昨年連対、一昨年勝利時よりも1キロ軽い斤量で走れるということ。これだけそろえば素直にローエンでしょ。パドックの気配も抜群、これはいいと思ったが仕事が忙しくて結局馬券は買えず・・・(馬券断ちしてるはずだけど)。プリサイスも休み明けでやや重そうだったがこの程度なら許容範囲かなと思っていたらこちらも2着に。馬券買わないときの予想は良く当たるものです。


さて、本題の皐月賞予想ですが、結局、焦点になるのはディープインパクトが勝つのか負けるのか。明日の馬場を見てみないとなんともいえないですが、現時点では60%ぐらいの勝率ということにしておきましょうか。一番強いのは間違いないと思います。ただ、武豊自身もじゃまされないように外を回ると公言しているように、距離ロス覚悟で早めに外から進出するでしょうから、弥生賞のように相手がはっきりしてるのならそれでもまた勝つでしょうが、今回は骨っぽい伏兵もいますから正直微妙です。レースの展開はおそらくディープが外目から早めに進出してそれを待たずに先行勢は3コーナーで手綱をしごいて早仕掛けでしょう。3~4コーナーで一気にペースが上がる競馬になると思います。今の馬場なら前残りも考えられるのですが、レコルト後藤がディープに真っ向勝負でしょうから先行馬はタフでハイペースでも押し切れる馬でないとおそらく全滅でしょうね。レコルト自身も2000mという距離を考えればたとえ前走が休み明けの敗戦だったといっても、ディープインパクトに軍配があがると思います。外から差してくる馬でディープインパクトより速い上がりが使える馬はいません。ならば道中インの後方でじっと我慢し、先行が崩れたところで巧く内を捌いて差してくる馬、これが打倒ディープインパクトの絶好の作戦だと思います。弥生賞でノリがジャパンでやった作戦をもっと溜めてもっと博打でやるわけです。それが出来る馬はこの枠を考えればアドマイヤフジ。この馬を除いていません。よって

◎アドマイヤフジ

しかし、あくまで強いのはディープインパクトなわけで、買うなら単複とディープとの馬単裏表のみです。ペースが速くなり、インで馬群を巧くさばけたらという条件付きなので勝負度合いは軽めです。しかし予想自体はあながち的はずれでもないとおもいます。福永祐一の一世一代の勝負に期待、立場的に気楽ですしね。馬体的には合格点です。

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今週は皐月賞。その前に障害GI中山グランドジャンプ。個人的に障害は好きなんですが難しいちゃー難しいですね。ただ、大障害はなぜか相性がいいレースなのでここもばしっと当てたいところ。

◎ロードプリヴェイル
本命はこれで3度目の中山コースとなるロードプリヴェイル。もともと平地でも準OPまで行った走力のある馬で、障害重賞連勝時は本当に強さが際だっていた馬。中山大障害では人気を背負いながら初の中山、初の大障害コース、初輸送など様々なマイナス要因も重なり5着。前走ペガサスJSでも4着。中山コースとの相性が悪いように思えます。しかし、生物の一番の長所は適応力、何事も慣れることが肝心。今回のメンバーを見渡せば大障害コースの経験馬はギルデッドエージぐらい(フサイチジハードは昨年のGJで落馬)。ギルデッドが長期休養明けでまだまだ本調子にないのならこの馬しかいないでしょう。その他の日本馬に強い馬は見あたらない。外国馬はおそらくカラジとフォンテラのペガサスJS2,3着が人気になるだろうけど、両方ともハードラーでスタミナに疑問。あえて言えばカラジのほうが長い距離の経験があり、スタミナ勝負ならこちらか。

マイラーズCは順当ならハットトリックが重賞3連勝を決めるだろうが、初コース、初斤量、ここで本仕上げはないという本番までのローテを考えればここでこける可能性も十分考えられる。もはやいつ連勝が止まるかということで、この馬の単勝を買い続けるのはロシアンルーレットに等しい。それならば、ローエングリンなんかに展開も向きそうだけど勝負度合いと馬の状態を考えると勝負はしにくい、プリサイスマシーンも初マイルのGIであの強さなら有力だが直線坂のあるコースだとやや疑問、休み明けは走るのだけど陣営の目標はあくまで先。それならば早くからここを照準に仕上げていたテレグノシスを久々でも狙ってみたい。阪神の経験が乏しいのと休み明けのトニービンが難点だが、この馬自体は休み明けでも走るし、鞍上が久々に勝浦に戻ったことで騎手の勝負度合いも強い(ここで負ければ本番乗替わりもあるので)。このメンバーなら十分差し切れる。


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