お寺ふぁん・続

写真撮ってきたから見て~♪ 程度の記事書いてま~す!

蜃気楼の海 熊本地震

2019-01-05 09:35:14 | ジオ

 “蜃の吐く気は楼閣を成す”

 蜃とは砂漠に棲む大ハマグリ、それも特大、怪物級のもののようだ。

 もちろん、実際に見たという人もほぼなく(中には九死に一生を得た中で見たという人もあったかもしれず、断言に自身ない(^^♪))、現象面から逆に語られた想像の産物である。

 ・・お正月の話としては、“ゴビ砂漠で蜃発見!蜃気楼の正体明らかに・・”程度のことがあればうれしいと思う・・

 

 世界ではフランスが現役戦闘機の名称に付けた(ミラージュ)。そんな車もあったかな?

 一種ということであれば、夏のアスファルト舗道でどこでも見られる。“逃げ水”というのかな・・?

 日本で蜃気楼と言えば、北陸富山の魚津が有名。

 そんな冬型蜃気楼が、この海でも見られる。有明海だ。

 天草四郎伝説の島、談合島や九十九島(つくもじま)が浮島に見える。

 

 (これは九十九島ではないです・・)

 

 

 九十九島はともかく、談合島がぽっかり浮くことはないだろうね・・あると困るけど。

 

 前にも書いたことがあるんだけど、思い出したように書く。

 年末、インドネシアでコンサートを楽しんでいた観光客が一瞬にして津波に呑まれる映像が流れた。

 地震由来の津波だったらこういうことはなかったと思う。前触れもなく突然に襲ったのだ。

 

 同様の災害が襲った場所、それがこの蜃気楼の海域である。

 実際に見てたわけじゃない(当たり前・・(^^;)だけど、寛政4年(1792年)に雲仙火山群の一山、眉山(まゆやま)が突然山体崩壊を起こした。

 崩壊した山塊は有明海に大量に流れ込み津波が発生、対岸肥後までも押し寄せた。さらに陸地を洗った波は反射して再び島原を襲った。「島原大変肥後迷惑」というらしい。

 有明海は大きな海だけど、外海に比べれば小さな池。どっぽ~んと石を投げ込んだら波紋が広がり、ざっぱ~んと岸を洗ったと思えばわかりやすいかも・・

 ちなみに山体崩壊の原因は、直接の火山活動なのか、火山活動に誘発された地盤の歪みなのか・・等、今でもわからないらしい。

 

 雲に隠れた頂が普賢岳。プレー式というのかな? 溶岩ドームを形成し、この崩落により大規模火砕流を起こす。

「普賢岳 火砕流」の画像検索結果

 

 

 直上の写真中央、カシューナッツみたいな丘が眉山。この裏面にすり鉢状の窪みがある。崩落の痕跡で海に流れ込んだものが九十九島。

 

 1792年と言えば、冒頭の無理無理こじつけでもないけど、フランス革命の年なんだね。

 大変な“ご時世”だったんだ。新元号が始まるこの一年おだやかな年であってもらいたいな~

 

 ・・と思うのもつかの間、熊本でまた新年地震。

 熊本城の修復進んでるけど・・

 追い打ちはなしだよね〜!

 

 阿蘇は白い噴煙でおとなしい・・みたい。

 


奈良 彼岸 藤原京 法起寺 コスモス どんづる峯

2018-09-23 20:05:37 | ジオ

奈良 彼岸 藤原京 法起寺 コスモス

 

 秋の彼岸に奈良を訪ねます。

 行きがけにどんづる峯に寄ります。

 

 水平に積み重なったんです。 ・・・しかし、その後の長い時間に急斜面を形成するような大地の動きがあったんですね。 

 

 

 柔らかい凝灰岩、水の流れが道を作ります。

 

 さて、なぜこんな地形が・・・? 

 なるほど・・・

 

  柔らかい岩盤はいろいろな造形をなします。 

 火山活動に伴う噴出物が堆積・・・それがいろいろな造形を生み出す。

 ・・それはどこに? 海? 内水面? この白い岩の分布は?・・・

 

 確かに ”凝灰” 火山灰、火山砂、火山礫が凝集した感じが一杯です。

 

 

  今日のメイン、藤原京に・・

 大きな都城です。その現地に・・・

 

 

 

 京の中心、「宮」の門を示すます。 ・・ただ相当な資力が必要なんですよね・・王都の再現というのは・・・

 

 

 

 

 藤原京のねこさんです。年が行ってると思いますが、毛艶いいですね。・・相当かわいがられているねこさんです。

 道の真ん中で寝そべってて、近付いたら ”かまえ・・!” と寄ってきました。彼か彼女かは未確認です。

 

 

 お昼です。 多少 ”どきっ!” とします。

 

 おいしいですね。運輸流通がしっかりした現在では、山の中の奈良も海辺も違いありません・・、しかし、奈良ならではという視点ではどうなんでしょうか・・?

 

 

 今日はもう一箇所、こすもすを見て帰りましょう。

 この緑がこすもすなんですが、全然早いですね。

 

 

 

 さるすべりが季節の入れ替わりを教えます。

 

 


フェニックスクリフ スランプ構造 付加体 ジオ 周参見

2018-03-26 06:39:44 | ジオ

 そこはブッシュを越えていくといいます。

 ・・だったら、今の時期を逃すわけにはいけないですね。

 串本の干潮は5:17 潮位は・・低くない・・ 少し残念

 5時起きで出かけてみます。

 

 通り越してイノブータンランドでトイレ休憩します。

 

 トイレは洋式シャワーできれいでした。

 しかし・・・ 廃墟状態 案内板の様子からもご想像願いたい。とても夜は使えそうにない・・・。

 

 海岸線はゴツゴツの岩磯。きっとクリフもそうかな?

 

 柱状節理が見えます。

 

   クリフ近場に車を駐めます。

 踏み跡を追って・・・ え~!

 

 絶壁だ。 

 

 

 下りられないことも無さそうですが・・ 何を求める、リスクに見合いません。

 

 この岩礁を眺めるだけで断念ですね・・・

 

 ここまでも結構大変でした。

 茂みを抜けたり、小川を渡ったり ・・・所々イノちゃんが鼻先でほじほじしたような跡があるし・・

 ・・・間違いない。罠が仕掛けてあります。

 こう人気がないと昼間から出くわすかもしれないという気が起きます。ガサッと音、石ころとかそんなんですが・・急にコワ~い。

 そんな思いしながら来たのに・・・ と引き返していると小川の反対側にしっかりした踏み跡のある道がありました。

 

 右側から下りて来ます。急勾配がはんぱないです。 ”v” の底が小さい垂水になっており、そのちょっと左が垂直の崖道。多分どちらも”魚釣り道” じゃないかな。

 スランプ構造は海を向いています。

 三点支持で慎重に回り込みます。そうしながらも一人で来る所じゃなかったという後悔に似た気持ちも起こっています。

 

 

 圧倒的な存在感です。ただ、どこまで干くんだろう、近過ぎて全体像がとらえにくいです。

 ・・感動的、よかった。 しかしだ、まだ途上。無事帰り着くぞ!

 

 釣り人が見えます。

 ”早朝からお疲れさん!” 釣り人もこちらに気づいていれば ”魚も釣らんと何しとる。けがすんなよ!” というところかな。

 

 上げ潮だね。

 

 赤い部分が気にかかるところです。

 

 スランプ(スランピング)構造。ここはまだ固まっていない堆積層が海底地すべり等により乱れを生じたもの 。粘土のようにグニャグニャになっています。大地の営み。

 

 釣り人の瀬の向こうに傾いたマストが見えます。沈船です。難所なんだろうね。

 

 白浜と串本の中間、気持ち白浜寄りというあたり。一帯はジオパーク。日本列島ってそのもの付加体*らしいけど、そのエグイ場所。

 周参見の西の穿入メアンダーは日置川。

 

 国道からすぐそこ、たいしたことなさそうだけど熱い汗も冷たい汗もたっぷり・・・

 急傾斜山道きつい、イノこえ~

 感動的だったけど、何の案内もないのがわかる気がします。

 

 *付加体

 海洋プレートが海溝で大陸プレートの下に沈み込む際に、海洋プレートの上の堆積物がはぎ取られ、陸側に付加したもの。(wikipedia「付加体」)

 

 


伽耶院 神戸層 氷結

2018-02-11 18:13:40 | ジオ

伽耶院 神戸層 氷結

 

 節分に備中高松城址を見に行きました。危うく最上稲荷の大渋滞につかまるところでした。

 

 もちろん、秀吉の水攻めを見に行ったわけですけども、経緯、背景がよくわかりません。

 一度行ったことはあるんですけど、再度三木城を目指してみます。

 途上、伽耶院に寄ってみます。

 

 伽耶院です。片田舎の一寺院ですが、過去においてそうでなかったことは一目瞭然です。 

 

 一個の岩ではありません。この周辺の地盤がドスン!と落ちた痕跡です。

 思いもかけず透水層から染み出す地下水の氷結を見ました。

 寒いですが、水が固体であり続けるには気温上昇しています。ドスン! ドサッ! という音が響いています。

 暖かかった昨日以前、どんなに成長したんでしょうか・・?

 古くなって傷んでいます。しかし、風格・・というんですかね、失っていません。

 

 こちらは生活感があります。庫裡とか居住空間ですかね。

 

 節分を過ぎました。なのに今年は随分とご活躍です。

 

 日差しがあって今日はいい日です。ちら見しただけでまたねむねむです。

 

 あ~あ・・ これゲス不倫じゃん。違う木どうしがくっついてしまっています。

 

 ケヤキです。

 

 裏を見ます。

 

 

 きつつきの巣・・?

 

 これを見て裏を見てみたんです。タネ明かしが欲しかったにゃ~  何を見せたかったのかわかりましぇ~ん・・・!

 

 

 

 ・・~んなばかな・・ はい、ばちあたり~  真相は紅葉の映りこみなんじゃないかな・・?

 

 

 平昌五輪・・記念ということでもないでしょうけどコチンコチン!

 

 

 こちらの入山料はとんでもなく高いです。

 財布が豊かだからということで払えるものではありません。

 

 これを受け入れる ”こころ” が必要なんですね。

 

 なんにゃん? このねこちゃんたち・・・

 おみくじらしいです。 お札とかもあります。 お布施は賽銭箱に入れといて・・

 

 

 大きなもみの木です。頭の方が無いそうです。

 

 

 

 教科書的な三間社流造ですね。

 

 

 こけらと懸魚。

 虹梁と木鼻、組物。

 

 彩色の残る蟇股。

 社殿背面。早い時間だったらここも氷結があったかもしれません。

 

 美しい多宝塔です。ただ、傷みは見えます・・・

 

 

 

 

 

 

 

 いのち

 

 ・・あ~・・ 強い風がいたずらしてますね。

 元に戻します。草10本まけてね~!

 

 

 中国攻めに関して伽耶院のことは目にしていません。しかし、三木城とほど近いです。必然かな・・・

 

 本堂前の大もみです。頭の部分がありません。自らが避雷針となって堂塔を守ったんですね・・・

 

 門の直前面です。崩落を起こしたんですね。生成時には硬い岩盤だったでしょうが時が過ぎました。

 

 

 

 

 阿形吽形とも穏やかな表情です。

 

 檀家さんの法要だったんですね。

 送ってきた人との会話が聞き耳を立てるでなく聞こえてきます。

 ”もう○○おばあちゃんの○○年忌には行けんな・・”

 ”そんなこと言わないで絶対来てくださいよ・・!”

 

 いなかのお寺さんは暖かいですね。

 ただ、お坊さんも階段を上る足が重いです・・・

 

 三木城は目前ですが、寄らずに帰ります。

 

 

 

 


吉川 大寒 黒滝

2018-01-20 18:03:34 | ジオ

 今日1月20日は「大寒」らしい。

 素直に”おおさむ”と読めば意味は通るね。

 山男さんのブログにある木曽の氷瀑みたいのを見てみたいですが・・ちょっと足が届きません。

 中国道沿線にも凍る滝があるそうです。 go!

 

 吉川で降ります。「山田錦の郷」に車を停めて歩きです。

 神社はほとんど見ないんですが、思わずシャッター切りたい、そんな立派な神社がありました。 

 

 

 橋を下りてこの標識です。

 ”心ときめく”らしいです。

 

 すぐでした。

 スレート状に割れる岩盤のようです。

 

 暦はおおさむ!ですが、春の陽気です。凍るはずもありません。 

 残念・・でもなんでもありませんね。 残念なのはこのまま暖かくなるんじゃなく、来週は大寒波だとか・・・

 

 

 

 なぜ滝? と思えるようなのどかな風景のなかにあります。

 

 穿入メアンダーなんですかね・・?

 

 たんぼのなかにポツン・・ 家が建て込む前はきっとそうだったでしょう・・?

 先ほどの神社のお旅所とのことです。

 

 神姫バスさんのエリアなんですね。ふるさと・・です。

 やっぱりご立派です。

 大規模な圃場整理を行ったようです。土壌も深いです。モンモリロナイトの良質土らしいです。

 

 寒くないと言ってもやっぱり大寒です。車を停めた施設のよかたんの湯であったまってかえりましょう・・