出雲国神社めぐり

島根県東部の神社探訪記!
犬もあるけば、神社にあたる!!

磐坂神社

2012年08月22日 | 松江市(旧八雲村)

風土記:石坂社
延喜式:磐坂神社
雲陽誌:小坂明神(根裂神)
様  式:大社造変態
御祭神:磐坂日子之命
配祀神:国挟槌命・伊弉諾尊・岩裂命・根裂命・岩筒之男神・伊弉冊尊・宇迦之魂命

 

意宇川と桑並川の合流点から南に延びる尾根に同社の境内はある。県道53号線から八雲小学校と八雲中学校の間の小道に入ると、表参道を見つけることが出来た。急な石段の参道を登ると舗装された道と合流、これを南に向かうと狛犬と隋神門が見える。尾根全般が神域であり、南北に長く東西は狭い。隋神門の潜る手前に、小坂天満宮の小祠と社日神社が向かい合って建っている。参道両脇は木々が茂っているが、隋神門を潜ると空が開け拝殿と大社造の本殿は明るく照らされていた。また本殿を取り囲むように幾つかの境内社が立ち並び。東側の健雄神社脇には牛像を見ることがでる。

  

同社の創立年代は不詳。境内近郷の地名にも由来する磐坂日子之命を祀るほか、伊弉諾尊がカグツチの神を切り殺した時の血に由来するし、刀剣の三神 岩裂命・根裂命・岩筒之男神をまつる。これらは周辺の神社と同じく製鉄、刀工の盛んであったことを想像させる。伊弉冊尊については、同社の北方神納山に祀られていた神納神社の祭神。

〈境内社〉
   
同社の境内社について、『旧八雲村誌』は稲荷神社(宇迦之魂命)、健雄神社(素戔嗚命)、諸神田稲荷神社(宇迦之魂命)の三社を記す。現在本殿東側に健雄神社が建つ。もともと黒岩に鎮座した同社は明治四十四年、磐坂神社境内に遷座。その由緒は、牛馬の疫病を憂ひた在郷の人々が備後国鞆より勧請、神仏習合のなかで牛頭天王と祭られて以降は健雄神社と改称する。拝殿と本殿を持ち、右前方に牛像、他石祠一宇が見える。

   
また本殿後背に木造社並びに石祠が各々一宇、西側にも木造社が立つ。木造社は何れも稲荷神社の扁額を掲げ、西稲荷には朱の鳥居が設けられていた。この他、隋神門より外に前述の天満宮および社日神社がある。

〈所在地〉
島根県 松江市 八雲町 西岩坂 小坂

参拝日:平成24年 4月28日


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