出雲国神社めぐり

島根県東部の神社探訪記!
犬もあるけば、神社にあたる!!

田村神社

2012年08月15日 | 松江市(旧八雲村)

風土記:田村社
延喜式:―
雲陽誌:金田明神
様  式:大社造変態
御祭神:金山彦命

   

意宇川の支流にあたる桑並川の最上流、秋吉地区に鎮座。峠を越えて旧富田城下へ至る要地であることから、兵火の難が多くあったことも想像に易い。河川の成す狭隘な谷に集落が形成され、現在も数十戸が建ち同社を崇敬している。新道は桑並川の右岸を通り、境内ほか各戸は左岸旧道沿いに集まっていた。

  

境内は思いのほか広く、なにより各種の建造物の見事さに驚かされる。参道を斜に進むと石段上に隋神門があり、唐破風向拝付の拝殿は軒下に細かな意匠が施されていた。その奥の本殿もまた大社造の重厚なもので歴史と崇敬の篤さを感じる。その他、数宇の境内社があり、それぞれよく整えられていた。

  

当社の由緒辿ると、古くは出雲風土記意宇郡に見え、『雲陽誌』には金田明神と記されている。中世の兵災によって古記録、社宝の類は失い、詳細な社史をさかのぼることはできないものの、秋吉銀山の守り神として、信仰をあつめてきたといわれている。これより川上に数百mほど上ると、山中鹿介が腰を下ろして休息したと伝わる、「ひとよしさん」とよばれる自然石が祀られている。

〈境内社〉
  
同社の境内には、木造社二宇、石祠三宇を見ることができる。神国島根および旧村誌には、大元神社に国常立尊、鷺神社に稲背脛命を祀るとのみ記される。本殿南に千木を掲げる木造社と、後背茂みの内に石祠が二宇見えるが、社名等は不詳。

 
本殿北側に木造社一宇と、覆を設えられた石祠が一宇ある。何れも社名等は不詳。

〈所在地〉
島根県 松江市 八雲町 西岩坂 秋吉

参拝日:平成24年 4月28日


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