出雲国神社めぐり

島根県東部の神社探訪記!
犬もあるけば、神社にあたる!!

加茂志神社

2011年12月17日 | 松江市(旧市域)
   
風土記:加茂志社
延喜式:―
雲陽誌:神魂大明神(伊弉諾尊・伊弉冊尊)
様  式:大社造変態
御祭神:伊弉諾尊・伊弉冊尊
合祀神:天照大御神(鏡神社)・新田右馬之頭(新田神社)

松江市旧市域境の上佐陀町は決して大きな集落ではなく、県道の37号線松江市内から鹿島方面へ向う途上、両脇の山が徐々に近づくあたりに、家々が集まって建っています。旧道に入り、さらに東に小道100mほど行くと山すそに境内を見つけることができます。風土記にみえる社名ですが、決して境内は広くはありません。一壇高みに拝殿と本殿が立ち、その下に神楽殿がありました。

 

創建年代は不詳ですが旧生馬村誌に依れば、もとは裏の海老山に鎮座していたものを、新田右馬之頭という武将が山頂に築城するにあたって現在の地に移したとあります。また扁額に見える鏡大明神、新田八幡宮が合祀されております。鏡大明神は元は下佐陀にあって天照大神を祀っていたものを元禄年間当社に合祀。新田八幡宮は上述の新田右馬之頭の御霊を祀ったもので、明治六年当社に合祀ととのことです。

境内社と呼べる明確な建物はありませんが、本殿裏手に石祠の朽ちたものが数基みえました。雲陽誌には、本殿裏に石造りの宝殿が二つあり、各々駒を一組づつ彫り付けてあって、龍の駒・千草の駒といい神明の駒とされるがすでに所以は不明であるとしており、これに関するものではないかと思われます。

〈所在地〉
島根県 松江市 上佐陀町

参拝日:平成23年11月23日


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