出雲国神社めぐり

島根県東部の神社探訪記!
犬もあるけば、神社にあたる!!

毛社神社

2012年08月16日 | 松江市(旧八雲村)

風土記:毛社乃社(毛彌乃社)
延喜式:―
雲陽誌:豊田明神(盤裂神)
様  式:大社造
御祭神:國常立尊・国狭槌尊
合祀神:天穂日命(天神神社)

   

国道432号線と県道53号線の交差点より南側を見ると、緑の杜の中に容易に境内を見つけることができる。東岩坂川上流は駒返峠を越える主要街道沿いの地域で、ここから西寄りは旧八雲村の中心で、多くの社が今も残り、合祀された社の跡も多く見られる。

境内は旧道に向いて東向し、田中の石鳥居を抜けて、杜の中に複数の建造物が立ち並ぶ。まず手水舎を左に隋神門を潜り、正面に大注連縄を掲げた拝殿、その奥に大社造の立派な本殿が建っている。拝殿軒下には新たな扁額がかかり、中には旧拝殿のものと思われる龍の意匠が残されていた。その他、境内両側には東岩坂地区より合祀となった各社が並び建つ。

 

同社は、永禄・天正年間の兵災によって古記録を逸しており、創建年代等を顧みることはできない。古くは出雲風土記に毛社乃社(毛彌乃社)と記され、もともとは西南500m程の山中にあったとされ。上記の兵災以来仮殿に祀られ、寛永年間にようやく現在の場所に移され、豊大明神と呼ばれ崇敬を集めた。『神国島根』、『旧八雲村誌』によれば、天保年間に現在の規模の社殿を建立、弘化二年に再建して今に及ぶとのこと。

〈境内社〉
  
本殿・拝殿を囲み木造社七宇が並び立つ。拝殿南側東向の木造社には「笠柄神社・金比羅神社」の社殿修理との棟札を見る。笠柄神社は明治期に同社に合祀の風土記記載社なるも、近年故地に再建ともあり。拝殿南に北向の三宇は東より、穀木神社(天日高命)、木山神社(素戔嗚尊)および比婆山神社(伊邪那美命)である。

  
本殿後背より西側に東向の三宇は南より、稲荷神社(稲倉魂命)、鷺神社(伊那背波岐命)および塩釜神社(伊邪那美命 外秘説三座)である。この他、諸書に記される境内社に天神神社(天穂日命)、若宮神社(稲田姫命)がある。

〈所在地〉
島根県 松江市 八雲町 東岩坂 鍛冶屋

参拝日:平成24年 4月28日


最新の画像もっと見る