♪おみそしるパーティー♪

「ほにゃらか」の
古典・短歌・ことば遊び
『 題詠100首blog 』に参加中

浦島太郎は謎だらけ 1

2006年02月16日 18時21分36秒 | ★古典こてん・ことば遊び

実は、むか~しから気になっていたことがあるのです。
「浦島太郎」は、苛められている亀を助けて「良いこと」をしたのに、
どうして「おじいさん」にされてしまったのか…ということ。

わたしの記憶していた『浦島太郎』は、こういう話でした。


貧しい漁夫の太郎は、ある日、村の子供たちに苛められている亀を助け、そのお礼に、竜宮城へ連れて行かれる。

太郎は竜宮城で乙姫様に出会い、そこで美味しい料理をご馳走になったり、鯛や平目などの踊りを見たり、竜宮城を見て回ったりして楽しく暮らす。

しかし、家に残してきた親のことが気になり、帰郷しようとすると、乙姫様から「決して開けてはいけない」という玉手箱をもらう。

浜にもどった太郎は、乙姫様との約束を破って、玉手箱を開けてしまう。すると、箱から白い煙がたちのぼり、太郎はたちまち白髭のお爺さんになってしまった。




ここに書いただけの流れならば、この「結末」は酷すぎると思いませんか?
太郎は、いったいどんな罪を犯したというのでしょう。

「開けてはいけない」という約束を破ったことは悪いことだとしても、
それなら、最初から「開けてはいけないモノ」など贈らなければ良いですよね。

それとも、太郎に恋をしてしまった乙姫さまが、自分のもとを離れ
帰郷してしまう太郎の態度を哀しく思い、意地悪をしたのでしょうか。

太郎が自分の故郷に戻ると、年月が経ちすぎていて、誰一人知っている人が
いない時代に放りだされてしまう。それで、乙姫さまが年を取らせてくれた
という話も聞いたような、聞かなかったような…。
でも、それなら長々と竜宮城に引き留めなければ良かったのでは?


あらためてあらすじを書こうとしてみると、『浦島太郎』の話の記憶は
細かい点でとても曖昧であることに気付きました。

私が小さいときに母が寝る前に話してくれた話、子供の頃に読んだ昔話の本、
浦島太郎の歌詞、我が子の幼稚園の発表会で見た劇、それぞれ微妙に違うのです。
何が本筋なのか、よく分からないのです。

細かいことが分からないから、こんなにも「酷い結末」になった本当の理由が
分からないのかもしれないと思いました。

そこで、『浦島太郎』の本を読み直そうと思い、近所の図書室に行きました。
すると、とても面白いことが分かりました。『浦島太郎』は、謎だらけだったのです。


このことを、ちょっとブログに書いてみようと思ったのですが、思ったよりも
長くなりそうなので、(つづく)にします。

さてさて、この話は、どのカテゴリーに分類しよう。
日記というのも変だし、とりあえず、古典に入れておきますか。

 (つづく)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿