呆老冷水録-Don’t be silly Grand'pa

80すぎたら横と後ろだけ見て過ごそうか!

ロンドン塔の和式甲冑

2005年02月09日 | 遠近旅録-外国
出張でロンドンへ行ったとき、半日観光のバスでロンドン塔(Tower of London)も見物したが、そのときのガイドは「喋っているうちに自分の説明に酔うタイプ」の女性だったらしく、入ったのは宝物館だけで、あとは庭で下らぬ(といっても理解できたのは半分程度!)説明ばかりベラベラ喋り、武器庫などには入れなかったのが不満で後日再び一人で地下鉄に乗って出かけました。

明治の岩倉使節団もここを訪れ、古い武器のコレクションの中に日本の武具甲冑を見つけ、米欧回覧実記に「…骨董屋(どうぐや)ノ弊品ニテ見ルニ足ラズ…」と酷評してあったのを思い出したからです。
「見るに足らず」と書いてある物をワザワザ見たくなるのが私の悪いクセですかね~??
中に入ってみるとウンザリするほど夥しい数の西洋の弓矢、槍、矛、甲冑から馬に着せる鎧まで展示されていて、それらに混じって130年前の記述どおり確かに日本の武具も4体飾ってありましたが、向こうの子供が父親と一緒にその前で珍しげにオドけていただけ…苦労して探したのに説明書きもなく、特に由緒もなさそうな、まさに「弊品」デシタ!

その日はあと「拷問用具」の部屋なども見てロンドン塔を出ましたが、結果的には内部を見せなかったあのガイド嬢の方がどうも正しかったようですワ。(平成2年9月記)

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↓明治人の貪欲な知識欲には感服しますね~
米欧回覧実記
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2 コメント

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Unknown (とある人)
2015-08-07 09:17:09
その和式の甲冑は決して由緒のないものではありませんよ。徳川秀忠がジェームズ1世に贈ったものです。こちらの中ほどに書かれています。https://ja.wikipedia.org/wiki/当世具足
コメント多謝! (oldjack)
2015-08-08 09:39:13
"とある人"さん。有難うございました。
早速補遺記事をアップしましたのでご覧下されば幸いです。

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