Bトレイン お気楽プロジェクト Vol.2

異色の鉄道模型Bトレの工作記録 ほか…

鎌倉七口巡り 2日目

2013-08-30 23:59:18 | 一人シリーズ

 ■巨福呂坂~極楽寺坂 5つの切通しを歩く

七口の残り5か所の切通しを一気に歩いた。
足元だけハイキングシューズに替えて、他はいつものスタイル。

一筆書きが意外と容易だったので、一気に行く予定でいたのだが……
勘違いと言うか思い込みによりルートミスをしてしまった(汗)

 コース図

最初は巨福呂坂切通し。
まずは、鎌倉駅から鶴岡八幡宮脇へ向かった。
西側の道路にある脇道を左に入るとすぐに緩い坂が始まる。
  

古い家屋が多く、ちょっといい雰囲気に感じる。
   
  ▲夏!だねぇ

 

途中に青梅聖天社という神社に寄ってみる。
セミの鳴き声はすごいが、静かな神社であった。
  


事前の調査で行き止まりであることは分かっていたが、やっぱり突き当りまで行ってみる。
ここから先は民地のようだ。
  
  ▲現状ではここが一番雰囲気が感じられる箇所  巨福呂坂切通し

案の定、旧道は民家の敷地に入って終わっている。
新道の洞門によりざっくりと切取られ、跡形もなくなってしまっているようだ。

引き換えして、新道の洞門へ向かう。
途中の急傾斜地指定の表示板を見ると、道路自体は宅地の横までつながっているようですな。
   
  ▲一番右の15と表示されているところまで行けるはずなのだが。。。



  
  ▲新道の洞門

何らかの名残はないかなときょろきょろしていると、洞門手前左側に石柱を発見。
旧道のような雰囲気に、奥へ進む。
  
進むと、なんと例の一番奥の家の真下(まさに床下が見えるくらいの真下)に出て、さらに踏み跡が右側に上って続いていた。
蜘蛛の巣にからめられ、やぶ漕ぎしながら登ったところ、ちょうど前述の急傾斜標識の15のあたりに出た。
右の洞門側に向かって踏み跡もあり、左の民家側には道路の形態もあった。


右側の洞門側を見ると崖地際のフェンスが見えた。
どうやら、ここが本当の旧道の現代の終点らしい。
  
  ▲踏み跡の先はフェンス
後ろの山側へと登る踏み跡もあったが、多分違うだろう。
ここで退散。


現在の洞門の上あたりで北鎌倉側に緩く曲がり、円応院の前あたりまで坂が続いていたようだ。
まぁ、調べた限り、ここまで見つけ踏破した人はいないだろうなと想定。
  
  ▲北鎌倉側

最初からある種ハードな切通し散策となってしまった(笑)

 

次は、亀ヶ谷坂切通し。
建長寺の先の分岐を左に折れ、しばらくすると坂となる。
  

小道へ入るといきなり人通りが少なくなる。
木漏れ日とはいえ強い日差しの中、親子連れが坂を下りてきた。
  


やっと切通しらしい雰囲気が感じられる状況に。
  
  ▲亀ヶ谷坂切通し  北鎌倉側を振り返る

結構勾配はきつい。
サミット部に自転車の親父さんが上ってきて、
いきなりプシュッとレモンサワーを一気飲みし、一呼吸しほどなくして坂を下りて行った(笑)
  

切通し特有の凝灰岩は見えず、雑草だらけの法面があるだけで、一部は落石防止柵があって往時の雰囲気は感じられないが、坂という意味ではそのかなりきつい勾配が特徴となるだろう。
  
  ▲特に鎌倉側の勾配はかなりのもの
    レンタサイクルも役立たず(泣)


一旦鎌倉側に降りて、スカ線をくぐり、
3つ目の化粧坂切通しへと向かう。

海臧寺へのルートの途中で左に折れる。
  


しばらくすると民家が切れ、舗装路も終わりいきなりつづら折れの凝灰岩剥き出しの坂になる。
前回訪問時は湧水が流れ足場も悪く滑りやすかったが、今回はほとんど水の流れはなく歩きやすかった。
ここのためにハイキングシューズで来たのだが…
  
  ▲化粧坂切通し

切通しと言っても源氏山へ登るための、ただのくねくねの坂という感じだね。
上部はちょっと切通しらしくなったかな。
  
  ▲ここに湧水が流れていたら、さすがにミュールじゃだめだろう
    みんなへっぴり腰となるなぁ

よく考えると、源氏山を越えた銭洗い弁天へ下りる坂は鎌倉側の下り口ということなのか。
    
  ▲右の鳥居が銭洗い弁天の入り口  この坂も切通しだよな…


銭洗い弁天を抜け、佐助稲荷方面へ向かう。
  
  ▲意外と細かった佐助稲荷へ向かうルート


  
  
  ▲頼朝に挙兵を進めた稲荷とのことで、古い雰囲気が漂う

  
  ▲古い祠が寄り添う場所

  
  ▲本殿には稲荷狐が一杯置かれている

さて、この裏山を上ると大仏ハイキングコースに出る。
単純に“出る”と思い込んでいた。
  
  ▲騙された擬木の標識(泣)

登りきった箇所の分岐に合った擬木の標識には左に行くと大仏とある。
稜線に出たら左へいくつもりでいたので、迷わず左へ。
明確なルートを進むと下り気味となり、宅地へと出てしまうことが明らかに。
これは間違ったなと思い、引き返し、分岐へと戻る。
一旦戻った分岐から尾根上につく踏み跡があったので、そちらへ向かう。
踏み跡で気づくべきと言うか調べるべきだったが、進んでしまった。

少しは続いていた踏み跡も途中で不明瞭になった。
頭の中ではおかしいことに気付いているのに進んでしまい様子を見たくなるこの衝動。
完全なやぶ漕ぎ状態で行きついた場所は、水道の配水所らしい場所であった。

やっとここで、タブレットを出して、グーグルマップを起動しGPSで確認する。
現在地を指す箇所には等高線しかない!
ありゃりゃ、尾根が1本違うぞぉ(泣)

やぶ漕ぎで戻るのもあほらしかったので、この配水所から道路へ出ることにする。
先ほどからキャッチボールの音がしていたので、それだけの広場があるということは多分駐車場がある入口だとふむ。
やはりそうであった。
ただし水道局の人ではなく、除草作業中の造園屋さんだった。
道がつながっていないところから出てきたのでびっくりしていたが、さりげなく会話して去る(笑)

しかし、グーグルマップのGPS機能がこんなことで役立つとは(笑)
あの分岐を右に行けば数メートルでハイキングコースの分岐に出たらしい。
あそこに合った木製の標識の意味は深かったというわけ。

一般道に出たついでに、深沢方面へ歩いていけば、大仏切通しを当初のとおり外側から攻めるルートが取れることが分かったので、そのままトンネルを越えて一般道を行くことにする。

一般道は暑い(泣)
一気にのどが渇く。
腹も減ったが、我慢する。

やっと、大仏切通しの入口である火の見下のバス停に到着。
  
  ▲バス停のすぐ先の左に入る小さな路地が入口


  
  ▲細道を曲がりながら進むと民家に小さな標識がある


ここから先は、山の中に。
進むといきなり目の前に敦煌のような壁が出現。
切岸と言われる鎌倉特有の遺構でやぐらの横穴がある。
  
  ▲左が切岸、突き当りを右に上ると切通し

  
  ▲登ったところから振り返る


登った箇所がまさに切通しだ。
鎌倉切通しの中でも一番雰囲気があるように感じた。
  
  ▲深沢側


  
  ▲鎌倉側

お決まりの置石もしっかりとある。

ここは最高だなと思って歩を進めると、切通し形状の箇所がいくつも現れた。
このルート上にはこうした地形が続いているようだ。

第2の切通しがこれ。
  


第3の切通しがこれ。
  
  

第4の切通しがこれ。
  


全ての切通しにちゃんと置石があったのにはびっくり。
これだけでも歴史を伝えていることになるのか。

大仏隧道を抜けて長谷へつながる新道は、すぐ谷下の隣を通っているのだが、まったくそんなことを感じさせない雰囲気を持つところが気に入った。
ネット情報では'09年ごろは荒廃していたとあったので、多分近年整備されたものと思われ、、その頃のエスケープルートだった隣接住宅地への分岐があった。
  
  ▲振り返ったところ  右側が住宅地からのルート


大仏ハイキングコースへの合流点手前の斜面も整備されていた。
ネット情報ではここは滑りやすい危険個所とあった。
  
  ▲確かに右下は隧道入口まで落ちそうな雰囲気だった


  
  ▲ハイキングコース合流点  階段のある左からのルートが切通しからのもの
整備されている方がマイナールートなので、確かに分かりにくく、パウチッコの案内が必要なことに納得

 

急な階段を下りて一般道に出る。
振り返って大仏隧道を見る。
進入禁止の道路標識の脇に見えるのが降りてきた急な階段。
  

  

さて、最後の切通しを目指す。
長谷に出て、御霊神社を経由し、極楽寺坂切通しへ向かう。
  
  ▲大仏入口にあった土産物屋なのだが、いかにも外国人が好みそうな看板デザイン
    意外とあまり見なくなったような気もするが…


御霊神社で佐助稲荷に居た女の子を見かける。
たぶん江ノ電を使ってきたのだろうが、こちらが歩いて、しかもやぶ漕ぎしてここへ来たことは分かるまい(笑)

極楽寺坂は、今では普通の道路となってしまっているので、旧道は残っていない。
  
  ▲鎌倉側

坂の途中にある成就院への階段から望むとこんな坂道だ。
  

 

その成就院の階段からは由比ガ浜が眺められる。
ここは意外と絶景。
そして本日のコース中での絶景でもある。
  
  ▲前日に行った名越切通し方面が見え、ちょうど反対側から眺めることになった
    つまり、鎌倉を囲む山並みの縁から縁へと行ったわけだ

坂の途中には極楽寺坂の由来を示した碑がある。
  
  ▲この写真では雰囲気はいいね

極楽寺坂の切通しらしい雰囲気は稲村ケ崎側の方が感じられるかな
  
  ▲と思ったが、あんまり切通しを感じられないか…

 

これで鎌倉七口と言われる切通しを巡ることができた。
しかも二日連続での出動。
今回の歩行距離は8.6㎞であった。

  
  ▲305形で締めくくり
  
  


鎌倉七口巡り 1日目

2013-08-29 23:59:00 | 一人シリーズ

 ■朝比奈切通し&名越切通し

JAMが終わると、夏の終わりを感じ、少し鉄から離れたくなるのは毎年のこと。
クラブのメンバーもこの時期にお休みを取り、旅行へ出かけるという場合が多いようです。

私も夏休みを29~30日の二日いただきましたが、急に思い立ち鎌倉へと向かいました。
スカ線を撮るわけでもなく、と言って寺社を巡るわけでもなく、訪れる人もまれな古道の切通し巡りをすることに。

というわけで、Bトレでも鉄の話題でもありませんので……(汗)

 

 



背後の三方を山に、正面は海に囲まれた鎌倉は、自然地形がそのまま鎌倉の城郭をなしていると言われ、その城郭である山を通り抜ける街道がいくつかあるのですが、鎌倉特有の地質である凝灰岩の厚い岩盤を掘って道筋をつけた切通となっています。
この切通しは、兵や馬を通りにくくしているという、鎌倉の防衛上重要位置づけを担っていたそうです。

鎌倉七口と言われ、現在にもその遺構が残っている7か所の切通しに行き、実際に通ってみたくなったというわけです。

果たして二日で巡れるのか?と思っていましたが、何とかなりそうであることが分かったので実行です。
1日目は、鎌倉中心部からはちょっと離れている朝比奈(正式には朝夷奈らしいが)切通しと名越切通しへ向かうことに。

大まかなルートは、京急の六浦から環状4号線を横横道路のICへ向かい、旧街道の入り口から切通しへ向かう。
そのまま乗越して現行の金沢街道へ下りる。(コースマップ参照)
  ⇒<IFRAME height=430 src="http://chizuz.com/map/iframe/iframe.php?id=151014&amp;h=400&amp;w=400" frameBorder=0 width=430 scrolling=no></IFRAME>
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マーカー 1:朝比奈切通し、2:熊野神社分岐、3:峠、磨崖仏、4:三郎の滝、5:金沢街道合流点

 

 

環状4号線から切通しへ向かう分岐を曲がったところ。
  
  ▲古い木造の建物があったと思ったら町内会館だった
    坂の先の左側工場の向かいが古道への分岐

分岐には庚申塚が並んでいる。
  
  ▲よく見ると、とある仕草をしている三匹のおサルが…

古道へ入るとすぐに横横道路の桁下を通るのだが、これまた衝撃的な位置関係にある。
  
  ▲これより低かったけど、南武線や相模線に似たような場所があったような…
    (桁がPCではないけどね)

もう既に切通しのように岩を削って通り道を確保しているのだが、その岩の頂部を削って桁が架かっている。
古道と現在の道路との立体交差というわけか…



複雑な思いもつかの間、
核心部である朝比奈切通しは歩いてすぐであった。
  
  ▲まさに切通し
六浦で生産された塩を鎌倉へ運んだ、いわゆる「塩の道」がここの街道の役目だったそうです。
鎌倉時代の状態からは通りやすいように掘り下げられているようですが、今、目の前にある切通しは江戸初期から変わらないとのこと。
凝灰岩という柔らかくて掘りやすいが崩れにくいという特性を持つ地質が鎌倉にあってこそ、現在でも残っているということらしい。
う~ん、やぱっり実物はすごいな…

  
  ▲鎌倉側から見た切通し


しばらく眺めてから、再び古道を上っていきます。
ほどなくして、熊野神社への分岐に出ます。
  
  ▲この分岐周辺も岩盤をえぐった掘割のような地形
    左へ折れると熊野神社

本ルートから外れて熊野神社へ寄ってみる。
熊野神社へ向かうルート沿いにも、鎌倉特有の岩を掘って空間を作った横穴式の古墳のやぐらが点在していた。
  
  ▲やぐら

  
  ▲山中の手つかずの社殿ではというイメージだったが、
    なんと、なんと手入れの行き届いた小奇麗な神社であった

  
  ▲後で知ったのだが、8月初旬にはヤブミョウガの白い花が一面に咲くらしい
    花も終わり、熟した紫の実が一杯ついていました(下草のように見えるのが全部ヤブミョウガ)


さて、本ルートへ戻り、分岐から上ると峠です。
ここも切通しの形状を有しています。
  
  ▲鎌倉側から見た峠
    岩盤に掘られた磨崖仏は帰宅後調べたら近代の物らしいことが分かる

 

ここからは下りだが、岩盤を階段状に掘った掘割のルート、しかも湧水が一杯流れて集まってきているので慎重に下る。
  
  ▲下ってきたルートを振り返る

勾配的にはこちらの鎌倉側の方がきついようです。
途中、道の真ん中の木漏れ日の中でアオダイショウが日向ぼっこしていた。
まさに青大将と同じ色だ!
真似たのは逆かぁ(笑)
もちろん、慎重に迂回、迂回(汗)

下りきると十二所果樹園へのルートに合流。
ここの合流点には小さな滝があります。
なんとこの滝は、鎌倉で二か所しかない自然の滝の一つなんだそうです。
そんな案内表示は現地にはありませんでしたが…
  
  ▲三郎滝という名称  左の石碑は朝夷奈切通しの説明


合流してもしばらくは未舗装路が続きます。
先ほどの滝や湧水の流れは、大刀洗川という名称になりますが、材木座海岸へ流れ出る滑川の源流です。
そう滑川という名称はR134の渋滞場所でよく出てくる交差点の名称で、その交差点脇の橋から相模湾にそそいでいるのです。

滑川という名称を想像させるようなつるつるの岩盤の上を水が流れています。
  

 

 

住宅が見え舗装路になると、ほどなく現行の金沢街道に出ます。

しかし!
体感温度がまったく違います。
どっと汗が出てきます。

次に目指すのは、名越切通しですが、逗子ハイランド住宅沿いのハイキングコースを通りながら目指します。
ちょうど鎌倉を囲う外縁部の山の尾根伝いを進むことになります(コースマップ参照)。
⇒<IFRAME height=430 src="http://chizuz.com/map/iframe/iframe.php?id=151015&amp;h=400&amp;w=400" frameBorder=0 width=430 scrolling=no></IFRAME>
powered by 地図Z

 

マーカー 1:パノラマ台、2:大切岸、3:名越切通し案内板、4:大岩の切通し、5:小坪の階段

 

金沢街道沿いにあったアンバランスゾーン?
  
  ▲このポスト現役ですが、なぜか鎌倉の街中には多く残っています
    アンバランスかと思って撮ったが、意外とおかしくないような気がしてきました


さて、再び山へ向かいますが、その前にちょっと一休み。
旧華頂宮邸の洋風建築を見学。
  
  ▲バラと一緒に撮ったのですが、なぜか左端にハートが…

見学(建物内は特定日のみ)後、ここ旧華頂宮邸前の道を谷沿いに詰めていきます。


再び山道。
  
  ▲この後、結構な勾配の坂になる(汗)

登りきると、いきなり開けて高級自宅の並ぶハイランドに。
  
  ▲右端からのルートが上ってきた道
    写りこんでいないが、左はすぐに舗装路と住宅が並ぶ

樹林広場や芝生広場があり、まるで散策路。
途中には眺望が開ける箇所もあり、関東富士見百景に指定されている個所もあります。
さすがに、夏の日中に富士山を眺めるのは無理でした。
  
  ▲ちょうどこの画角の真ん中に富士山が見えるらしいのだが…


この尾根伝いから少し外れた頂にはパノラマ台という眺望点があるのですが、
急な坂と階段を上ると、なんと素晴らしい眺望が広がっていました。
  
  ▲いやぁ~この景観を独り占めですぅ

  
  ▲左の岬が稲村ケ崎、奥に見えるのが江の島、手前の海岸が由比ガ浜と材木座海岸

しばらく、この眺望をじっくりと眺めます。
程よい風も吹いていて、日差しはあるもののそれほど気になりません。


尾根に戻って、切通しを目指します。
大切岸という岩盤を垂直に切り取った遺構が見えてきます。
その上からの眺めです。
  
  ▲逗子方面

おっとぉ~
ちょうどスカ線がやってきました。
  
  ▲コンデジのデジタルズーム全開ですが、まぁまぁでしょうか


その大切岸の垂直に切り立った縁がハイキングコースになっています。
  
  ▲右側が垂直に落ちた壁
    同行者入ればスケール感が分かるのですが…


下に降りられるルートがあったので行ってみて下から見ると…
  
  ▲ここは落差がまだ小さい方みたいですね
    この写真もいまいちスケール感が足りないなぁ~


いよいよ、切通しです。
  
  ▲右からの下りが通ってきたルート(本日、山中で初めて見かけた人影が)
    正面奥が鎌倉側への下り、手前が逗子側

切通しと言うより、掘割のような地形ですが、鎌倉切通し特有の置石があります。
この置石、道の真ん中にわざと置いて、通行しにくいようにしてある防御の役目を果たすものだそうです。

ここからすぐの場所に切通しの案内板のある乗越状の地形があります。
  
  ▲右が谷 左上が平場になっており、やぐら群がある

そのやぐら群。
調査中で閉鎖されていますがフェンスの隙間から見られます。
  
  ▲やぐらは墳墓なので骨がいっぱい出るそうです
    実はこの谷のすぐ下は斎場で、昔から現在までも続く人が土に帰る場所ということ

ということもあり、ここはミステリースポットだという話もあるそうな(冷汗)

 

古道は古道なので…
ちょっと進むと、やっと切通しらしい景観が見えてきました。
  
  ▲通りにくいような岩の残した方をあえてしているという話もあったようですが、
    調査によって実は崩壊が進み倒れ掛かってきているということが本当のことらしいです

  
  ▲逗子側の切通しの入り口


ここの切通しは、岩の上に登れるルートがあり、少しですが眺めがあります。
  
  ▲遠くから眺めてもリゾート感がたっぷり感じられる逗子マリーナ

 

さて最終行程です。
切通しから一気に下ります。
スカ線がトンネルで下を通る尾根から車道へ向かって。
  
  ▲再び人里へ


ここから歩いて鎌倉駅へ向かいました。
途中の踏切ではスカ線ちょうど通過。
やっぱり最後は鉄をした。
  
  ▲高速シャッターにセットしてあるシャッター優先モードにすかさずダイヤルを回して、カシャ!
    コンデジにしては十分 

 



  

 


  


自衛隊機材輸送列車

2013-08-24 19:01:05 | プロジェクト外組立て

 ■オーバースケールですが、雰囲気はバッチリでした

JAMにて衝撃デビュー?した本列車ですが、
その内実は…

と言っても、オマケを載せただけなんですがね。

ネタはUCC缶コーヒーの「最強の陸自」コレクションというおまけ。
ブログ仲間のやぎしたさんもフルコンプされていたやつですね。
その記事に刺激を受け、中身オープンの集めやすい物だったのでさっそく私もフルコンプ(笑)

眺めていたら、むくむくとやってみたいことが膨らんできました。
自衛隊の機材輸送列車です。

というわけでせっせと輸送機材に充てるオマケを集めました。
と言っても、載せたかった戦車は幅が車両限界を超えてしまい載せることができないことが発覚(泣)
こりゃ、諦めるかなぁ~

といろいろ試すと、
装輪式の軽装甲機動車と87式偵察警戒車の2種はぎりぎりで載りそうであることが分かる。


そもそも戦車は、61式は鉄道輸送を考慮した幅で計画されたそうだが、そのためにいろいろな制限を受けたので、74式からは鉄道輸送ではなく特殊トレーラーによる輸送を前提としたそうです。
かっこがいい90式は大きさもあり、重さは50tもあるのでまず無理。
トレーラー輸送の場合でも砲塔は外すそうです。
まぁこのタンクは北海道専属なので、道内では自走で移動しています。
普通の交差点でウインカーをパカパカ点けてブオンブオン唸りながら曲がっていくさまが見られるようです。

鉄道輸送の対象となるのは、ブルドーザーやグレーダーなどの土木作業系や人員輸送系の車両のようです。


今回は偵察部隊の輸送ということを想定しましたが、
あくまでも「仮想」ということで解釈しましょう(笑)


鉄道輸送する場合、ほとんどの場合は無蓋車か長物車での輸送です。
長物車の場合、直に載せることはないようで、角材を敷いて上に車輪止めをかまして、牽引索で固定しているようです。

そんな雰囲気を再現してみました。
  
  ▲6輪の装輪式の87式偵察警戒車 25㎜機関砲を備えている
    自走ではない輸送の場合は砲塔を戦車同様後ろ向きにするということを想定しました

長物車のチキは、コキ100系をセミグロスブラックを吹いただけです。
プラ板から作った敷板を載せるために、コンテナ用の固定具はカットしています。
端部にチキ特有の棒状の柵があればよりリアルになりますが、今回はオミットしています。

  
  ▲SUVのような軽装甲機動車

こちらはBトレのチキに比べると、だいぶスケールオーバーですね。
まぁ、迷彩色の車両が載っているというだけでも雰囲気は十分ということでしょうか。


  
  ▲DD51と比較するとかなりオーバー気味ですが、なんとか車両限界内

 

さて、牽引機ですが、510の赤にしようかとも考えたのですが、やはり北海道らしさを出したかったのでDD51に。
直前にプレミアムバンダイに注文していたDD51のトップナンバーが届いていたので、急遽こいつにお役目をしてもらうことに。
  
  ▲公式側

動力は、シャーシも含め車体側は加工せずに、動力側のシャーシの一部を削るだけで組み込めます。
ウエイトについては積載場所が少なく、キャブ屋根の裏側とボンネットの隙間ぐらいしかありません。
まぁこれでなんとか牽引できるようですが…
  
  ▲SG搭載の非公式側

量産型とは異なり、SG搭載部分に窓がなく、キャブ屋根の端部にヒサシがなく丸みのある形状と正面ライト回りに反射面がないのが特徴。
プレミアムらしく?ナンバーは印刷済み。
ラジエーター等にスミ入れを施しました。

このDD51は、バランスの悪いキャブの大きさにならざるを得ないNの切り継ぎによるものより、断然バランスの良い、Bトレらしい造形を醸し出しているので気に入りました。


そして、牽引状態は、
  
  ▲8両牽引の編成


    
  ▲手すりが細ければよりリアルになるが、
    まぁスナップキットであるBトレということを考えればもうこれで十分と考えるべきでしょう

 

ところで、JAM運転状態に気を良くし、増備してしまいました(笑)
  
  ▲15両牽引だぁ~

 

JAM出展時の走行画像です。

  


JAM14に参加して

2013-08-18 23:59:58 | 運転会&転がし

 ■JAM 14 参加報告

本年は新規のクラブでの参加です。
ほとんどのメンバーは一緒ですが、新規一転ということです。
「クラブ 突放禁止」なんて言う、一風変わったというか、横丁にあるような場末な雰囲気を感じるクラブ名ではありますが…
(クラブの意味が違うって)

モジュールによる集合式レイアウトによるDCC運転というスタイルは今回はあえて止め、誰でもが楽しめ、誰でもが一度は経験しているであろう「お座敷レイアウト」に注目してみました。
我々も新年運転会では、実際に行っている運転スタイルです。

そして、6畳という広さにこだわってみようということで、畳を敷いてそこにレールを展開したらどこまでいけるかという試みも含まれています。

もう一つ、今回捨ててみたお題は…
Bトレに特化せず、普通のNスケールも走らせようでした。
カオスになるのではと心配したのですが、やってみると…

準備日は午後からです。
毎度のことながら汗だくとなる状況です。
  
  ▲ほぼ完了した状態
    畳敷きなので、当然ながら?ちゃぶ台を用意!

これだけの線路を敷き詰め、しかも立体の脚を避けながら地上複々線と高架複線を引き回すには調整がかなり必要でした。
モジュールの方が手間いらずであることを体感したのでした。

アナログ8路線なので、パワーパックがずらりと並ぶ。
もちろんDCCにも対応させて(フィーダーを繋ぎかえるだけですが)、デコーダ搭載車にも対応。


  
  ▲怪しい広告?が掲出されたペーパー製ビル群は雰囲気づくりには最高でした
 
   ちゃぶ台 とくれば急須と湯のみですが、
   ここは、
    急須で入れたお茶に一番近いといわれている?「○鷹」のペットボトルに活躍してもらうことに(爆)

 

初の試みは、「モジュールなし」、「アナログ運転」だけではありません、展示にもある試みを。
思い切ってガラスケースを使用。
展示車両を紹介した冊子(とあるメンバー入魂のもの)も作成。
  
  ▲意外と圧巻だった

 

でもって、走行車両が一目で分かるよう、アイコン付きの案内画面をモニター表示しました。
  
  ▲もう少し大きなモニターにするか、または複数台での表示にするかという課題が残りました


そして、個人的には気に入ったクラブの案内動画。
なんと音声付です。
  
  ▲いい色合い?をだすモニター

先のクラブ名から、場末な雰囲気を醸し出すこのベースカラーは、メンバーが議論して決めたのでした(笑)


そうそう、見に来ていただいたお客様のためにということで、
長椅子も準備しました。
  
  ▲長椅子に座る確率の高い方々の典型
   つまり、引き寄せたい客層のコントロールが可能であることがわかったような…

 

土曜日には取材もあり、ガラスケースに入っていた新作もレイアウト上に並びました。
  
  ▲背景のビル群の効果がかなり高いことを改めて実感
    (205系九州配置想定車、京王2700系、115系コカコーラ塗装車)

 

仕事が忙しく、精神的にも休まらない状態の続く当人はというと、
やっとのことで、こんなものを持ち込みました。
まぁ、手抜きです。
  
  ▲自衛隊機材輸送列車  ちなみに(仮想)という前置詞が付きますが

缶コーヒーのおまけである「最強の陸自」コレクションをチキ風コキに載せました。
牽引機は、JAM直前に届いたプレバン販売のDD51トップナンバーです。
動力化は金曜日の晩に行ったもの(冷汗)
まったく意表を突く列車であったことは、走らせていて何となく実感。



というわけで、お座敷レイアウト出展の今年のJAMも無事終了。
我々クラブとしては、とりあえずはうまくいったのではないでしょうか。

逆に、
今までとはスタイルの違う展示や運転に戸惑われたお客様もおられたのも事実で、
なんらかのスタイルの維持という課題も明確になりました。
つまり、何らかの求められているものもあるのではないかということも感じました。


JAM自体の方は、
後日発表の入場者数は昨年より“減”だそうで、
入場料値上げの反動がダイレクトに見える結果となったようですね。


例の輸送列車の動画です。
  ここをクリック