■使えば使うほどに味が出る……かも
バンダイ製動力ユニットが発売されて、期待を胸に発売直後に早速入手、なんてことはせず、まぁどんなもんか使ってみようかなぁ位の気持ちで手に入れて、いろいろと弄ったり、試してみたりしてきました。
そんな状況は前回までの記事にしてきましたが、ここで「総括」なんてえらそうにタイトルに載せはしましたが、購入後からほぼ毎日転がしてきた結果も含めて、自分なりの記録の意味もありまとめてみました。
◎機関車用 動力ユニット1
●走行編
・充分力のあるユニットで、通常使用では問題なく使え、
運転会のような長時間運転にも耐え、ストレスなく使用できる
・付属ウエイトのみでも充分な牽引力を発揮するが、ギヤレシオはかなりロー側での設定
・当然ながら機関車車体への取り付けは加工いらずで容易(一部の例外あり)
・スノープロウ付属は大変評価できるも、その形状や取付位置が個人的には不満
●注意編
・モーターカバー内に接触不良の事例あり(買ってすぐの不動の原因の多くはこれか?)
→ 灰色仕様の発売延期はこの事例のフィードバックでありたい…
●応用編
・カプラー交換が容易
・台枠の加工性が容易で、台車レリーフの貼り付けが可能
◎電車、気動車用 動力ユニット2
●走行編
・トラクションリングが両軸仕様で、このためか小曲線通過に難があり、通過時の走行音が大きくなる
(取説にR216が最小通過曲線の表記あり)
・付属ウエイト積載のみでは小単位での編成でしか対応できないが、増し積みすれば牽引力が増す
(取説には付属のウエイト以上に積まないでの表記あり)
・付随車をピボット軸受け仕様にすれば、ウエイト増し積み・1M仕様で12両程度の編成運転が可能
・ギヤ音、トラクションリングの摺れる音等、走行音は大きいが、
走行を繰り返すうちに各部がなじんでくるのか減少傾向が認められ、それ程でもなくなった
(鉄コレ動力の走行音のほうが大きい)
・自宅固定線路では毎日問題なく走行するが、
条件の悪い接続モジュールでの運転会やレンタルレイアウト上では試験はまだしていない
●注意編
・モーターカバー内のユニバーサルジョイントが受けに押し込まれているだけなので外れやすい
(個体によっては購入時に既に外れており空転したとの報告もあり)
・車輪のトレッド面が、表面加工精度が原因なのか不明だが、走行による汚れが付着しやすい
(購入時に汚れている場合もあった)
・購入後すぐにレールに載せても走らないときは、上から手でレールに少し押さえつければ動くが、
新品なのに車輪が汚れている場合もあり
●応用編
・そのまま機関車用の動力として多少の加工を加えれば使用が可能
(機関車の多軸化と形態イメージアップに貢献すると個人的に思う)
・機関車用として牽引のみでの使用でもウエイト増し積みにより
被牽引側がピボット軸受け仕様であれば20両は牽引可能
・カプラー交換が容易(ポケット内の復元バネを飛ばさないように注意が必要)
◎走行台車T
●走行編
・台車単体では気にならない転がり抵抗だが、車体を載せるといきなり増し、
1両でも手で押さないと転がらず惰行しない
・1MにおけるT台車使用の編成両数は、取説記載どおり4~5両編成がストレスのない運転での限界
・軸受け部に少量のオイル滴下やグリスの塗布により転がり抵抗の減少につながる
(つけ過ぎ厳禁)
●注意編
・車軸は金属部ではなく車軸中央のプラの部分で台車枠部分の小さな突起により
落ちないよう支えられており、車軸の取り外し時に欠損しないような注意が必要
・車輪がプラ車軸に最後まで押し込まれていないものがあった
(押し込んで解決)
・成型時に中心ピンにプラがまわっていなかったものがあった
(交換対応で解決)
●応用編
・転がり抵抗の原因であるが集電機能も兼ね備えた軸受けをもった台車であるため、
付随車においてもライトや室内灯への給電が容易に可能
以上はあくまでも私見です。
使用条件や結果における見解の相違により異なってきますので、
そのことをご理解のうえ、
自分なりに試してみるなり、頭の片隅に入れておくなりしていただきますようお願いします。