早朝の、訪問着着付けを終えて帰宅し、着物に着替えて京都へ。
毎回、楽しみにしている講座。会場では、偶然に着物仲間にも会えて、楽しいひと時でした。
基調講演は、第1回目と同じ京都美術工芸大学学長、河野元昭氏。
相変わらず、河野節が炸裂!。40分の講演中、舞台を歩きながらの講演。座る事はありません。
大学の講義を受けているようで、楽しいのです。この先生、大好き
その後の、パネルディスカッションは、毎回、豪華メンバーで、琳派にまつわる事だけではなく、
ご自分のプライベートなお話も含めて、興味津々の話ばかり。
今回のパネリストの一人、染色家で親子2代の人間国宝、森口邦彦氏は、京都市立芸大を卒業後、
狭い京都が嫌で、パリにグラフィックデザインを学びに行ったのだが、
そのパリで出会った、画家パルデュスに、実家の家業を話すと、
「狭い京都の美意識の伝統が、広い世界に通ずる。」と言われ、
半年間も、京都に帰るよう説得されて帰国し、父の華弘(かこう)氏に弟子入りしたという話には、ビックリ。
森口邦彦氏は、友禅染めに幾何学模様を取り入れ、大胆なデザインで有名な作家で、
昨年、三越デパートの紙袋が、リニューアルされ、森口氏の訪問着の柄が採用されています。
その他のパネリストも超豪華
楽家十五代 楽吉左衛門氏、華道池坊次期家元 池坊由紀氏、
スペシャル ゲストとして、舞囃子「獅子」を披露して下さった観世流能楽シテ方 十世 片山九郎右衛門氏、
そして、河野学長。 90分が、あっという間。
講演後は交流会があり、直接にパネリスト達と話や質問が出来るのも魅力。
第2回のパネリストの細美美術館の細美良行氏も加わって。楽氏も…。(写真、超ピンボケ )
老舗 京うちわ「阿以波」の饗庭智之氏とお話させて頂きました。
この講座の、もう一つの魅力は、京都の老舗経営者の講演もある事。
京都は日本の文化の故郷なのだと、つくづく感じさせてくれる講座です。