きものレッスン お着楽とんぼ   

大阪環状線 福島駅 徒歩2分 第1・3木 14:00~15:30
  

秋は芸能鑑賞 三昧でした~!(その3)

2019-12-17 18:09:41 | 芸能鑑賞

秋の芸能鑑賞の話は、まだまだ続きます。

11月半ばは、京都の有職美容師・南 登美子さんの「結髪の世界を学ぶ」講座。

祇園の舞妓ちゃん達の結髪をされているミナミ美容室代表であり、

公家や武家の行事、風俗、儀式、装束などをふまえた髪型を作れる有職美容師。

葵祭での斎王代や、時代祭りの婦人列などの髪結いや着付けをはじめ、

伊勢神宮 御祭主装束着付けは皇族祭主3代にわた令和改元まで拝命されています。

91歳という高齢ですが、とってもお元気で、

講座では、明治時代中期の「揚げ巻き」という髪型を実演してくださいました。。

これが少し簡易になって、現在の「夜会巻き」になっているそうです。

髪の長さや毛量が足らない場合は現在でいうヘアーピースを足すのですが、

明治大正時代はヘアーピースのことを「花月の添え」と呼んだそうです。

なんと優雅な名前でしょう

  

 

以前から、たまたま所持していた南さん発行の作品集です。

古墳時代からの髪型が日本の歴史に則って掲載されています。

このイベントは、祇園の八坂神社内でありましたので、終了後は京都国立博物館

「佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美」へ。

鎌倉時代に製作された絵巻が、大正時代に三十六歌人ごとにバラバラに売却され、

100年振りに一堂に会した特別展。次回の開催が、また100年後なら、

私はこの世にはいないので、鑑賞した次第 興味深かったです。

 

鑑賞後は、行きつけのお寿司屋さんへGO~

この時季にしか食べられない松葉ガニの雌蟹「せいご」と雄蟹の食べ比べ

美味しい日本酒と共に、夜は更けていったのでした。


秋は芸能鑑賞 三昧でした~!(その2)

2019-12-11 11:13:05 | 芸能鑑賞

今年の文楽、第二部は4月・7月・11月と3回に分けて「仮名手本忠臣蔵」の通し狂言。

11月の技芸員解説は、若手ホープ・三味線奏者の鶴澤寛太郎さん。

昨年亡くなられた七代鶴澤寛治さん(人間国宝)のお孫さん。

30歳半ばで童顔ですが、超絶技巧の素晴らしい三味線を聞かせてくれます

説明も丁寧で、三味線の聞き所、音色の違いや、お爺様との練習の時の様子などを話して下さいました。

  

そして、3公演のチケットの半券3枚で交換できる、花形人形遣い・桐竹勘十郎さんの図案の手拭いを頂きました。

勘十郎さん、子供の頃は画家になりたかったとか。めっちゃ お上手で素敵な手拭い

一芸に秀でる人は何をさせても完璧

 

因みに、亡きお父様は二世桐竹勘十郎さん(人間国宝)お姉様は女優の三林京子さん。

現在の朝ドラ「スカーレット」の下宿屋の厳しいお手伝いさん役・大久保さんを演じておられました。

そして、落語家でもあります。4年前になくなった三代目 桂 米朝さんに弟子入りをし、

米朝一門初めての女性落語家・桂 すずめ としても活躍されています。皆さん、凄いな~

 

11月の文楽、第一部「心中天網島」は別の日に鑑賞しました。三大心中物の一つ。

以前も観ているのですが、この日の解説が、勘十郎さんと並ぶ花形人形遣いの二代目吉田玉男さんなので行きました

勘十郎さんと玉男さんは同期です。お二人共、素晴らしい人形遣い

 

11月の公演中は毎日、技芸員さんが交代で、今年の台風被害の募金活動をしていました。

この日は、人形遣いの人間国宝・吉田和生さんと三味線の鶴澤燕三さん。

私も少しだけですが、募金いたしました(*ノωノ)

次回は初春文楽、楽しみ~


秋は芸能鑑賞 三昧でした~!(その1)

2019-12-08 16:16:16 | 芸能鑑賞

はや師走、今年も残り少なくなってきました~💦

秋は芸術・芸能鑑賞三昧になっておりました。

10月のことになりますが「繁盛亭」での落語家・桂 吉坊、文楽大夫・豊竹芳穂太夫、

文楽三味線・鶴澤友之助さん達の「第1回 ことのは会」

吉坊さんの新作落語「ツメ人情」

楽屋に置かれている文楽の一人遣い人形達の会話に大笑い

続く素浄瑠璃「赤頭巾孝行剪刀(あかずきんこうこうばさみ)」

童話「赤ずきん」をもとに吉坊さんが人形浄瑠璃用に書き上げたのです。

幕が上がると、芳穂太夫と友之助さんが赤尽くしの裃で現れ、拍手喝采

写真禁止なのが残念

木ノ下歌舞伎主宰・木ノ下裕一さんの「梅川忠兵衛(冥途の飛脚)」

ユーモアたっぷりで、楽しいレクチャー

そして、最後は「後の梅川」を落語化した吉坊さんの「後日の梅川」

山村流の地唄舞も披露してくれました。

充実の「ことのは会」次回が楽しみ

 

 

そして、その2日後は芦屋神社での「第4回 桂 福丸落語会」

時々、落語を聴きに行っていると言う友人と共に。

前座が桂 弥太郎さんで、以前、京都での落語会後の懇親会で隣り合わせになって、

色々とお話させて頂いたので、何だか親しみを感じて、この落語会の予約をしてしまいました。

福丸さんの落語は、毎年「京大宇宙落語」でお聴きしているのだけど、

「京大宇宙落語」以外でお聴きするのは初めて。

いつものように奥深い知識が微妙に垣間見える噺方に引き込まれて面白かった~

また聴きに行こう~

 


夏休み文楽特別公演

2019-08-15 15:25:32 | 芸能鑑賞

8月上旬は、文楽 仮名手本忠臣蔵 五段目より七段目の公演へ。

暑いけど、やはり着物を着てしまいますよね~

この日の着物は麻地に墨流し。麻の黄色地のお太鼓柄は金魚の刺繍帯(後ろ姿、撮り忘れ

いつもの「文楽のゆかり」さんのお世話で、事前に見どころなどを後藤静夫先生にお聞きしてから鑑賞致します。

今回は本筋から離れて勘平とお軽の恋の顛末。

討ち入り前に切腹した萱野三平(早野勘平のモデル)の生家は171号線沿いの箕面 新稲にあって、

短大生時代に見学に行ったのでした。めっちゃ昔 (;^ω^)

子供の頃から「忠臣蔵」が好きで、主な赤穂浪士の名前を言えま~す

仮名手本忠臣蔵は、江戸・元禄時代に起きた「赤穂事件」ですが、

江戸時代にお上のした事に文句を言えば罪になるので、47年後に浄瑠璃で

遠回しにお上の裁きを批判する為、室町時代に置き換えて上演されたのです。

あの赤穂浪士だなと分かるように微妙な名前に変えて。

大石内蔵助=大星由良助 大石主税=大星力弥 原 惣右衛門=原 郷右衛門 などなど…。

因みに、我が家でも愛用している京都の一子相伝の黒七味と香煎で有名な「原了郭」は、

原 惣右衛門さんの息子、儀左衛門さんが出家して了郭と号し、祇園社(八坂神社)の門前に

香煎を供する茶店を開いたのが出発点。300年以上経っているのです。

黒七味、辛いけど香りがとても良くて、私はお土産にしたりしています。

特に、大勢の人へのお土産には最適小袋なので嵩張らず軽いし、京都以外では販売していないので。

話が逸れました~ すみません💦

   

 

鑑賞後は、人形遣いのイケメン吉田玉翔さんの人形解説。

実は、私と同県人なのですが、直接お会いしたのは今回が初めて

勿論、舞台と客席ではお会い(?)していますけれど…。

左遣い、足遣いの玉路さん、玉征さんもイケメン

文楽の技芸員さん達はイケメンが多いです~

 

下の写真の玉翔さんの足元を見て下さい。

主遣い(おもづかい=頭と右手担当)の皆さんは舞台で高下駄を履いています。

舞台手すりの高さの二尺八寸(約106cm)と自分の身長、場面に応じて調整する為に、

異なる高さの下駄をいくつか持っているそうです。 

左遣いと足遣いの草履の裏側はゴム製で、舞台で滑らないようになっているとか。

下駄がズラリ並んでいる右の写真は以前、舞台裏見学の時に写したものです。

通し狂言、最終の八段目から十一段目は11月です。楽しみ~

 


いけだ薪能

2019-05-30 18:39:54 | 芸能鑑賞

5月半ばのことになりますが、池田城跡公園 特設舞台の「いけだ薪能」に行って来ました。

それまでは5月にしては気温が高くて、汗ばむような陽気だったのに、

この日に限って風が強くて寒い日。

予測はしていたので、多少の防寒対策はしていたのだけど、それでも寒かった

今回で第20回記念。

上演中は写真禁止なので、上演前の舞台の様子

 

能教室で学ぶ子供達の仕舞から始まり、能「呉服(くれは)」の後に火入れ式。

お天気が良い日だったら、だんだんと暮れなずんでいく雰囲気が素敵なのだけど、

今回は生憎の天気の悪さで残念

そして、狂言や能「石橋(しゃっきょう」など、寒くて震えながらの薪能鑑賞でした。