秋の芸能鑑賞の話は、まだまだ続きます。
11月半ばは、京都の有職美容師・南 登美子さんの「結髪の世界を学ぶ」講座。
祇園の舞妓ちゃん達の結髪をされているミナミ美容室代表であり、
公家や武家の行事、風俗、儀式、装束などをふまえた髪型を作れる有職美容師。
葵祭での斎王代や、時代祭りの婦人列などの髪結いや着付けをはじめ、
伊勢神宮 御祭主装束着付けは皇族祭主3代にわた令和改元まで拝命されています。
91歳という高齢ですが、とってもお元気で、
講座では、明治時代中期の「揚げ巻き」という髪型を実演してくださいました。。
これが少し簡易になって、現在の「夜会巻き」になっているそうです。
髪の長さや毛量が足らない場合は現在でいうヘアーピースを足すのですが、
明治大正時代はヘアーピースのことを「花月の添え」と呼んだそうです。
なんと優雅な名前でしょう
以前から、たまたま所持していた南さん発行の作品集です。
古墳時代からの髪型が日本の歴史に則って掲載されています。
このイベントは、祇園の八坂神社内でありましたので、終了後は京都国立博物館
「佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美」へ。
鎌倉時代に製作された絵巻が、大正時代に三十六歌人ごとにバラバラに売却され、
100年振りに一堂に会した特別展。次回の開催が、また100年後なら、
私はこの世にはいないので、鑑賞した次第 興味深かったです。
鑑賞後は、行きつけのお寿司屋さんへGO~
この時季にしか食べられない松葉ガニの雌蟹「せいご」と雄蟹の食べ比べ
美味しい日本酒と共に、夜は更けていったのでした。