茶山守廣・隠岐三味線ブログ

名残尽きぬに 銅鑼が鳴る今宵

西郷港は 小雨も降らぬに 袖しぼる

        (隠岐民謡・しげさ節)

しめ飾り

2008年12月30日 | 気まぐれ日記
いよいよ今年も今日で終わる、今年は3月末に35年間勤めた隠岐の島町役場を定年退職となり、4月からは晴れてサンデー毎日?の身となったが、民謡活動等で何かとバタバタしているうちに、アッという間に1年が過ぎ去ったというのが正直な感想です。

11月に二人目の孫が誕生したが今年は孫たちも帰省せず、境港市の自宅で正月を迎えるのでこれといった正月準備はしない。(帰省しないならばおそらくこちらから出掛けることになろう(笑))
明日の仕事は掃除・ゴミ捨てと自宅と店の玄関にしめ飾りを付けることだ。
このしめ飾りは私は作れないので、95歳になる父が作ったものだ。
大正2年の1月生まれだから年が明ければ96歳を迎えることになる、身内が寄って米寿の祝いをした折に“俺は100歳まで生きるぞ!”と言っておったが、これも最近になってどうやら現実味を帯びてきた。

父は大工仕事と百姓で我々兄弟3人を育ててきたが、趣味といえば民謡でありなかでも三味線が大好きであった。
民謡に関しては二人の兄は興味を示さず、末っ子の私だけが父の影響を受けたようだ。
私が三味線を始めるにあたり手っ取り早いところで?父に“教えてくれ”と頼んだが、“稽古ごとは親子では駄目だ”と先生を紹介してくれた。
今にして思えば確かになるほど!と頷ける面もあるように思います。

あと少しで100歳だ!亡き母の分まで長生きして欲しいと願っているが、そうなれば好きな民謡で盛大に祝ってやろうと思っております。

(不思議な現象あり、午前0時を30分過ぎたあたりで投稿ボタンを押したのに日付は30日???)


民謡であそぼ

2008年12月30日 | 気まぐれ日記
民謡・三味線の師範であり、油絵・日曜大工・釣り・料理は趣味と呼ぶには域を超えている、言うなれば全てプロ級である、関西民謡界の名門「梅若会」の幹部で、現在は大阪梅若会の会長を務める人は誰でしょうか?
私が日頃親しくお付き合いを頂いているこの人は?誰あろうか音羽の仙人こと梅若朝雲師である。

師はこの度大変面白い企画を打ち出した、民謡と云えば会派・流派は付き物であるが、それにこだわらず気の合う者どうしで気楽に気軽に民謡を楽しもうではないか!民謡とは何か?その原点に立ち返り「普段着の民謡」を企画した。
その名も「民謡であそぼ」単刀直入でひねりも何にもない(笑)大変わかりやすいのだが、只一つわかりにくいのは“梅若朝雲とかんげんこ”寒稽古?の間違いではなく、管=尺八・笛 弦=三味線 鼓=太鼓の意味らしい・・・自他ともに認める言葉の遊び人?師らしい発想でもある。

何はともあれ私はこの考え方に大賛成である、格式を重んじ国会議員や県議・市議の挨拶は無くともいい、自分たちで大いに民謡を楽しもうではないか!しかも今回が記念すべき第一回の催しと聞けば男の血が騒ぎ?黙ってはおれないので隠岐の島から駆けつけることにした。(少々格好良すぎるが(笑))
とは云うものの私一人ではアピール度が少ない、どうしたものか?ジャーン!!!そこは心配ご無用だ、何のために35年以上も民謡に関わってきたのか・・・しっかりと秘密兵器を用意した。
それもそんじょそこらの並みの歌手ではない、大阪在住の人だが私の頼みを二つ返事でOKしてくれた、それも催しの趣旨にそってノーギャラで(笑)
私も趣旨にそって今回は飛行機ではなく船とバスを乗り継いで駆けつけ、泊まりはこの催しに参加する親友のマンションを有無を言わさず予約した(笑)

隠岐牛突き音頭

2008年12月29日 | 気まぐれ日記
♪ヨイサナー 隠岐の島山 夕日が染めて 黄金波打つ ヨイサ 日本海

 角を磨いて 根性づくり 明日を育てる 夢どころ ソレ突けヤレ突け突きまくれ

 牛突き音頭で ヨイサヨイサ 福招きヨー


写真は以前に観光PR用に制作した「隠岐牛突き音頭」のCDです。非売品ですが(笑)
制作にあたり広く島外に向けても歌詞募集をしたところ、愛知県東海市在住の方の作品が選ばれました。
作曲は地元の民謡会の会員が作曲し、三味線の手は私とT君がつけました。
新曲発表の場は隠岐汽船の待合室、隠岐の観光の幕開けを告げる3月の島びらきの日、招待により作詞をされた方も愛知県から来島されました。

作詞もこれだけ隠岐の風景や牛突きのことを、詳しく知っておられるとは今までに何度も隠岐に足を運ばれた方であろうと思っていましたが、話を聞いてみるとなんと!今回初めて隠岐に来られたとのことでした。
はっきり言ってズッコケましたが(笑)・・・よくよく話を聞いてみたらこの方は、昭和54年(1979年)に橋幸夫・金沢明子の歌でレコード化された「大東京音頭」の作詞者でもあり、言うなれば作詞のプロでもある方だったのです。

念のため?もう一度訊ねました“隠岐の牛突きのことをどのようにして知りましたか?”との問いに“パンフレットを送ってもらいました”恐れ入りました!!(笑)

ダウンロードコーナー

2008年12月28日 | 気まぐれ日記
我が町「隠岐の島町」のHPには、四季折々の隠岐の美しい自然や風物を撮ったダウンロードコーナーがありますがご存知ですか?写真は来年の1月のカレンダー付きですが、毎月末に写真とともに更新されるので、私は2台のPCでの壁紙として利用しております。

この写真は漁船が航海の安全と豊漁を祈願して、毎年1月2日に西郷湾にて行う海の男の一大イベントとも云える、勇壮な「松直し」行事を紹介したものです。
隠岐の島の経済を左右するとも云われている漁業ですが、近年は世相を反映してか?不漁ですので、来年こそは豊漁続きの年であることを祈るばかりです。

皆さんも隠岐の島町のHPにアクセスされ、デスクトップカレンダーを利用されませんか?

ソバ打ち踊り

2008年12月27日 | 気まぐれ日記
隠岐民謡の「どっさり節」の早調子に乗せて、ソバ粉を捏ねるところから打ち上がるまでを、面白可笑しく表現したコミカルな「ソバ打ち踊り」は、昔から隠岐に伝わる伝統的な賑やかな踊りです。
この「どっさり節」はその昔、新潟県で発祥した「新保広大寺節」がその形を変えながらも全国各地に広まり、隠岐のどっさり節もその流れをくむものと云われております。

写真は先月24日に池袋の豊島公会堂にて開催された、「しげさ節東京大会」での一コマですが、このソバ打ち踊りを見事なまでに表現した人は、なんと!民族芸能文化連盟(民文連)の岸団長でした。
さすがです!隠岐の踊りを基本にしながらも、自分でアレンジした素晴らしい踊りであった。
因みにこのときの唄は隠岐の歌姫こと国村千鳥さん(写っていませんが)、尺八が宇野舟峰さん(国村千鳥さんの弟)、太鼓は隠岐民謡会会長の尾崎和男、三味線が私です。

舞台上手の袖から撮ったようで、下手袖には沢山のギャラリー?が写っていますが(笑)

隠岐おわら節

2008年12月26日 | 気まぐれ日記
♪朝もナー 早よから 米とぐ音に 母のナー 苦労が おわら 身にしみる

 踊りナー 踊らば 品よくおどれ 品のナー よいのは おわら こちの嫁


写真は「隠岐おわら節」の踊りに使う桶・ソウキ・柄杓ですが、ご存知のように隠岐民謡の踊りに使う道具は、皿・鍋蓋・シャモジ等々台所用品などの身近にあるものが多いのが特徴です。
伝え聞くところによれば宴も盛り上がり興が乗ってくると、台所組の女性軍が身近にあるものを手にして踊ったのが始まりだと云われております。

実はこの写真の踊り用道具は妻が使っていたものですが、独身の頃から使っておりますので既に35年は経っていると思われる。
今も我が家の私の稽古場に飾っています、この竹の柄杓を見て頂ければわかるように「スス竹」で出来ておりますが、このスス竹は今では何処を探しても皆無に等しいものです。
昔はくず家(萱葺きの家)が何処の地区にも何軒かありましたが、現在は殆んどと云ってもよいくらい見かけなくなった、その萱葺きの家に使用していた竹がスス竹です。

長い年月に亘って台所や囲炉裏の煙に燻されてこのような色になり、この竹は何年経とうが絶対に虫がつかないとも云われている。
何でも道具を大切にする私としては、孫子の代まで残して欲しいと思ってはいますが・・・(笑)

東京タワー

2008年12月25日 | 気まぐれ日記
東京を象徴する観光名所でもある東京タワーが、今月23日に50歳の誕生日を?迎えた。
1958年に完成その高さは333mにも及び、半世紀にわたって多くの観光客の目を楽しませてきた。
最近ではこれを記念して夜は七色に光るライトアップをして、東京の夜空を鮮やかに彩っているそうだが、完成以来今日まで展望台に登った人はなんと!約1億5700万人にも及ぶという。
上京の折にはいつも遠くから眺めるだけであったが、約2年くらい前に念願叶って展望台に登る機会があったが、その高さと巨大さには驚かされた。

世の中には高いところは全く苦手だという高所恐怖症の人もおられるが、私は意外と?このような高いところは平気です。
“なんとかと?煙は高いところに登る”という声が聞こえてくるような気がしますが・・・(笑)

DVD

2008年12月24日 | 気まぐれ日記
どうですか!このDVD・・・見事なまでの仕上がりです。
実は先月の8日の結婚披露宴での「余興」のみをまとめて編集したものですが、知人でもある新郎のご両親からまたまた頂きました。
いくら民謡が好きなご両親とは云えども、これ程までに何かとご配慮を頂き頭が下がる思いです。

隠岐の結婚披露宴での「孫抱き」は、現代では珍しいものだと事あるごとにマスコミ等で紹介されますが、子孫繁栄・お家安泰を願って我々の先人から受け継がれてきた隠岐独特の風習でもあります。
民謡関係の友人知人をはじめとし、このことについてよく訊ねられますが、まさに“百聞は一見にしかず”このDVDを観て頂ければ直ぐにわかります。

ビデオ・DVDの類は沢山持っていますが、なかでもこれほど詳細に撮ったものはありませんので、大切に保存し今後は機会あるごとに使用したいと思います。
新郎のご両親様ありがとうございました。

蕎麦出汁(そばだし)

2008年12月23日 | 気まぐれ日記
隠岐の蕎麦は昔からつなぎ無しの蕎麦粉100%使用です。
そして出汁はどういう訳か?これまた昔から焼き鯖出汁と決まっております。
我が家では妻は仕事柄(居酒屋)料理は何でも出来ますが、この蕎麦出汁はいつも私が担当しています。

昨日は自分で生鯖を2尾買ってきて、頭を落とし2枚に卸して焼き鯖にし身をほぐして、だしの素1袋を入れて水を張った鍋に投入、煮立ってきたら醤油・味醂・酒を入れ、アクを取りながらしばらく煮込めば出来上がりだ。
殆んどの家庭では醤油をきかせて辛めに作り、この出汁を少なめにかけて食べるのだが、私のこだわりは?醤油を少なめに入れ、出汁をたっぷりとかけて食べることだ。
“隠岐の蕎麦は出汁が命である!”・・・偉そうに(笑)

夕食で妻の母に早速食べてもらったが好評であったものの、不味いとは言えないだろうから?100%信用はできないがおそらく美味しいと思う(笑)

初日の出

2008年12月22日 | 気まぐれ日記
私は未だに「初日の出」を見たことがありません・・・元日の朝に早起きしたことがないから(笑)
島根県の松江市にある「松江城」では、“松江城天守閣から2009年の初日の出を迎えませんか?”というイベントを企画しています。

●平成21年1月1日(元旦) 6:30~8:30
●松江の日の出時刻 7:17頃 (但しこの時間の登閣は先着50名様までです)
●登閣料 大人550円 小人(小・中学生)280円
●先着200名様に記念品プレゼント

「お問い合わせ」 松江城山公園管理事務所 0852-21-4030

松江城は城下町松江のシンボルで、松江開府の祖である堀尾吉晴公が慶長12年(1607)から足掛け5年の歳月をかけて、慶長16年(1611)に築城されました。
千鳥が羽を広げたように見える千鳥破風の屋根が見事なことから、別名「千鳥城」とも呼ばれています。
天守閣から360度にわたって見降ろす松江の街並みの眺めは圧巻です。
城の周囲は松江城山公園として観光客や市民に親しまれており、園内は桜やツツジの名所で、桜の季節には毎年「お城まつり」が開催され、多くの観光客で賑わいます。