おかずさんの読書

ビジネス・歴史を中心に読んだ本の感想を記載

韓国現代史

2013-07-28 13:50:24 | 国際(アジア)
「韓国現代史」 木村幹著 中公新書

 戦後の韓国の大統領が特定の時点で何をしていたかを同時並行的に描くことで、戦後の韓国史の流れを描いている。それぞれの大統領が在任中にどのような政策を行ったかの視点がすくないが、構成が面白く楽しく読めた。
 
 8月15日:金大中は日本人が経営する海運会社に勤務、金泳三は学校を停学中で実家に滞在、李承晩はアメリカで亡命中、朴正煕は満州国軍歩兵団の副官など

 植民地解放後も、朝鮮戦争、軍事クーデター、日韓国交正常化への長い交渉、朴正煕暗殺、アジア通貨危機による財政破たんなど、様々な試練を乗り越えながら経済成長してきた歴史と、その時々の大統領や将来の大統領の動きをドラマティックに描いており、政党ではなく個人が大きく政治を動かしていると感じた。
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ともに戦える「仲間」のつくり方

2013-07-27 21:43:39 | ビジネス(マネジメント)
「ともに戦える「仲間」のつくり方」 南壮一郎著 ダイヤモンド社

 転職会社のビズリーチの創業者が、自らの創業の過程を描きながら、どのように「仲間」を獲得し、事業を成功に導いたかを記載した一冊。自分を第三者的に記載している点に違和感を感じるが、創業の苦労がよくわかり、楽しく一気に読めた。
 いくつか自分のビジネスにも参考になる部分があった。
  ・システムは事業価値そのものなのに、エンジニアはこき使われ、大変な仕事なのにその価値を理解してもらえない。
  ・仲間を信じ任せる(丸投げではなく、全力でサポート)。
  ・自分の弱みを認めさらけ出す。
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少子化論

2013-07-15 17:16:31 | 社会
「少子化論」 松田茂樹著 頸草書房

 我が国で少子化対策が開始されて約20年。その間、多くの仮説と対策が講じられてきたが、いっこうに回復しない少子化。筆者は、このような現状に課題認識し、多くの文献調査や諸外国の例との比較をもとに、我が国の少子化対策の問題点と今後の対応案を提示。すごく深堀した問題整理で感動。これぞ大学教授の研究であり、本当に良書。
 
 まず、筆者によれば、仕事と育児の両立に重点を置いた対策(育児休職、保育園整備など)では少子化はとまらないと主張(大多数の女性は育児専念を希望しているため)。少子化の主要因は、非正規社員の増加など雇用環境の劣化による未婚化とデータをもとに主張。これをもとに以下(一部抜粋)のような有益な対策を提言している。
 ・若年層の雇用環境の改善
 ・子育て・教育の経済的負担の軽減
 ・非正規雇用者向けの育休創設
 ・出生率の目標設定(たしかに、そのとおり。目標がなければ、対策の検証もできない)
 

 
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自衛隊と戦争

2013-07-06 20:37:38 | 政治
「自衛隊と戦争」 芦川淳著 宝島社新書

 自衛隊の歴史、組織、予算、武器、現場、自衛隊の仕事内容、給与などをコンパクトに一冊にまとめた本。
 以下のような筆者の考え方は、賛否があるだろうが、基本的に私は賛成。
  ・我が国の領土保全・国連の平和維持活動への参加のために憲法改正
  ・武器輸出三原則の緩和(現状は、我が国防衛産業を疲弊させているとともに、高価か武器の輸入を余儀なくされている)

 本書で知ったこと
  ・韓国・北朝鮮・中国・ロシア・台湾は徴兵制
 
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