「原発と原爆 日・米・英核武装の暗闘」 有馬哲夫著 文藝春秋
日本の原子力発電の開発において、純粋な発電としてだけでなく、「潜在的核武装」として株兵器のオプションとして様々な政治家の動きがあったことをアメリカの公文書などから調べ、うまくまとめてある(私の知らないことも多く、驚きの内容)。
プルトニウムの獲得をめざし、プルトニウムの返還を義務付けるアメリカではなく、プルトニウムの返還や査察を義務付けないイギリスから原子力発電を輸入しようとした正力松太郎(これが、日本で最初の原子力発電所がアメリカではなくイギリスから輸入された主な経緯・理由)
この正力の動きが、時の総理大臣岸信介の自衛隊核武装論と結びつき、アメリカとの外交交渉の強いカードとなった。
一番驚いたのは、冷戦の真っただ中のころ、日本に輸入された多くのウラン燃料が、アメリカがソ連に濃縮を委託したものだったということ。両国とも冷静に国益を判断して動いている。
日本の原子力発電の開発において、純粋な発電としてだけでなく、「潜在的核武装」として株兵器のオプションとして様々な政治家の動きがあったことをアメリカの公文書などから調べ、うまくまとめてある(私の知らないことも多く、驚きの内容)。
プルトニウムの獲得をめざし、プルトニウムの返還を義務付けるアメリカではなく、プルトニウムの返還や査察を義務付けないイギリスから原子力発電を輸入しようとした正力松太郎(これが、日本で最初の原子力発電所がアメリカではなくイギリスから輸入された主な経緯・理由)
この正力の動きが、時の総理大臣岸信介の自衛隊核武装論と結びつき、アメリカとの外交交渉の強いカードとなった。
一番驚いたのは、冷戦の真っただ中のころ、日本に輸入された多くのウラン燃料が、アメリカがソ連に濃縮を委託したものだったということ。両国とも冷静に国益を判断して動いている。