一軒イットク?~家づくり雑学日記~

東京で楽しく家づくりに励んでいるオイラの雑学日記。おちゃらけまじりの中にも"キラリ☆"と光るものがある!かも。

無事帰還

2005-02-28 22:54:18 | Weblog
ひと月ほど前に、学生時代の友人が突然おいらの仕事場の事務所に訪ねて来た。彼は現在、実家のある盛岡に住んでいる。
というわけでこのお土産。
本日ようやくわが家にたどり着きました。賞味期限はまだセーフ。
さて、ここから食卓に並ぶまでがいつになることやら。
彼、このブログ知ったら怒るだろ~なぁ~。

あ、かみさんも。


上棟式だじょ~っと。

2005-02-27 17:49:12 | Weblog
先週の土曜日が雨で順延になった現場の上棟式を行なったのでした。

建て方時の構造骨組みだけの状態から、少し作業が進んで屋根と壁の下地が出来上がりましたが、この季節の冷たい風を防げるかっこうになり好都合でした。

お客さまがご用意してくれた、温かく心のこもった料理と少々のアルコール。和やかな語らい。お祝いを唄う民謡。お客さまへの一生に1回の想い出になって欲しいと願うオイラでした。

うちは、新築するお客さまに、この上棟式というイベントをやるかやらないか選択してもらいますが、想い出になるし、職人たちと触れあうとてもいい機会ですよと、なるべく勧めています。その結果実行率は99%だす。

お客さまは、その場で骨組み状態の2階に上って、空間のボリュームを実感してみたり、窓からの景色を見てみたり(危険ですからよい子はマネをしないでください)、まだコンクリートのベタ基礎だけの浴室で、浴槽に浸かっているように寝そべって写真を撮ったり、
それは、もう、喜ぶ喜ぶ喜ぶ・・・。
そして実感のひと言、「自分の家の途中経過が見えるのはいいですね~。」

この笑顔を最後の引き渡しまで曇らすことのないようオイラたちはぐゎんばるのだ。

養生が成功。

2005-02-25 11:15:18 | Weblog
昨夜、天気予報通り東京にみぞれまじりの雪が降りましたね。

先日上棟したうちの現場で、軒先を建物の端から端までずーっとガラスのトップライトになる部分があるのですが、まだ骨組み状態でガラスははまっていない。そのままだと、工事中の雨や雪で室内がビシャビシャに。そうならないように事前に厚めのポリフィルムで養生しておきました。

軒先の広木舞という部材は丈夫な桧を使用していますが、そこまでしっかりとラップ。みごと、室内はほとんど濡れることなく、建物の大切な部分もガードできたのでありました。めでたしめでたし。

このままガラスを入れずに完成してもいいかな?
って訳にいくわけあるまいな。やはり。

上棟じゃねえか

2005-02-22 21:34:27 | Weblog
土曜日が大安吉日だったのですが、どこかに雨男がいるようで(自分か!)雪のち雨で見事に中止。とにかく日がいいので柱1本は建てねばと、水引を巻き、ビニール養生した柱をきちんと建てて工事の安全を祈願ね。

月曜日はやや暖かく、絶好の上棟日和で無事棟上げが完了。お祝いの上棟式は施主がお休みの今度の土曜日にするのだ。

翌日の今日は、風は冷たいながらも天気が良く、整然と並んだ垂木がバックの青空に映えかっこええ!
よく見るとこの垂木は普通と違うぞ!
そうなんです、サイズが全然大きいのです。
成(せい=タテサイズ)が普通は45mmくらいのところを140mmもあるのだど。
どーだ!なんて思いながらシャッターをきったのでした。どーしてこのサイズなのか?っていうのはまたの機会にね。
でも自慢げにほんの一部だけ見せちゃいます。(けちッ!)

家づくりのこと喋ってきました

2005-02-20 19:43:22 | Weblog
驚いたことに、こんなオイラに講演の依頼が来たので喋ってきた。

お付き合いしている金融機関の行員のための研修だそうで、タイトルが、土曜講座「審査能力レベルアップ」研修会だと。
こんな大切そうなのオイラでいいのかよ。聞くんじゃなくて話すんだよ、それも90分も。おいらは自他共に認める口ベタ話しベタで、おまけに雨男。絶対無理だって。
でも、そことは古い付き合いもあって冒険心で快諾したんだった。(たしか昨年のこと)

行ってみると広いじゃんここのホール。会場を埋め尽くしている人数は100人弱、たぶん80人くらいか。皆金融マンらしくダークなスーツに身をくるみ凛々しく見える。

始まってみると肝がすわったのか、あがることもなくマイク片手にスムーズに話を進められた。住宅業界のこと、家づくりのことを今までの経験と知識をもとに、黒板使ったり、人に当てたりしてうまい具合に喋るわ喋るわ。
話した中身、知りたい? でも秘密。

なぜだか話しがちょうどいい感じで区切りがついたと思うと、計ったように10分前に終了。質疑応答を受けてちょうどタイムアップ。なかなかやるじゃんオイラ。

終了後、聞いてくれた大勢の方々が講師のオイラめがけて殺到。ウソ、数人。
「名刺をください!」なんていう女性もいて、なんだか気分良くなりながら内ポケットをさぐるふりして、「ごめんなさい、名刺忘れました。」って、しまんねえの、オイラ。。。。

プレカット図をチェ~ック!

2005-02-18 17:23:49 | Weblog
木造在来軸組工法の住宅を建てる時の構造材の準備は、以前は大工さんがスミサシとサシ金で墨付けをして、手作業で刻むのがほとんどでしたが、
現在はその全ての工程がコンピューター制御された機械加工にとって変わりました。それがプレカットです。
うちの東京地方では今や95%以上が手刻みではなくプレカットです。たぶん。きっと。おそらく。。。

しかして、その骨組みや材料の種類や寸法を決める大切な図面がプレカット図となるわけで、
おかげでミリ単位で精度の優れた加工も素早く出来あたります。
しかしその反面、図面で納まりを間違うとホントにその通りに間違って出来上がってきます。
柱が斜めに立つ事も可能です。(って、いらないって?)

間取り、規模、デザインが毎回同じであるならば一度決めたものが何度も採用できてすごく楽なのだが、
毎回お客さまに合わせてオーダーメイドで造るうちの場、毎回頭をひねりながら、細かな箇所に気を配ったりの対応が必要なのだ。

おかげで1,2階の間くずれだらけの間取りの経済的な納め方、
秘技”二段胴差し”(勝手に命名)などのスペシャルな技などを編み出したりしてます。(ワケ分からないよね)

まあ、そんなことで、今回もシンプルだけど凝っている造作が多い住宅のプレカット図のチェックです。



タイムスケジュール

2005-02-15 08:39:51 | Weblog
連休明けの月曜日はかなり忙しかった。日々の予定は5分刻みでスケジュ一ルを組んでいるのだが、朝から夜まで予定がびっちし。しかもお客さんとの打合せも数件入っていてズレる事はできない。はたしてその通りに動けるのかどうかがハナから疑問でした。

そんな事も言っておれない、時は刻々と過ぎていく。
1件1件移動も含め、客先や現場での打合せをこなしては、帰社。その都度予定の時間と比べる。
「おぉ、ぴったしや!」
また出かけては、今度は客先から他の現場へ移動。予定の作業を淡々と進めていく。して、次のお客さまに会う。「おぉ、またもぴったし!」
そんな事のくり返しのなのだが、時間を守るっていうのが当たり前っていえば当たり前。でも、タイムスケジュール通りに動けた時、自分だけが秘かに「やったね!」と心の中でガッツポーズなのだ。

夜に帰社してからは電話やら何やら突発事項が入ってきて、更に社内での打合せがあったり、1日の書類整理もあるし、仕事がたまるわ、明日の事でもドタバタしたり、時間は遅くなるわで、ふけゆく夜に最後は小さく「がっくり・・・」。



床暖房したーい、って言うじゃな~い

2005-02-07 21:24:25 | Weblog
今、設計打合せ中のお客さまが、LDKに床暖房を採用したいとの要望がありました。

「建物は全体に気密も断熱も今のお住まいよりも格段に良くなり、それぞれのお部屋での温度差はほとんど少ないですよ。暖房の効率も良くなり床は暖かくはないですが冷たくはないですよ。」

などとご説明しても、2月のまっただ中、現在住んでいるお家がちょ~冷えるのでその要望はよく分かります。
して、床暖房の快適さに賛同して、様々ある工法のそれぞれを説明するわけです。

イニシャルコストとランニングコストの比較、熱源の違い、立ち上がりの早さ、床の仕上げ材選択肢の違い、施工性で変わる工事費の違いなどなど。

みなさんすぐに思いつくのが某公共燃料ブランドをと言いますね。
しかしそればかりではない。一流ボイラーメーカー製品のもの。建材メーカーの物。
メーカー製品ではないポリブデン管を発砲のプレートに現場で仕込む工法。
また基礎の土間スラブに同様に仕込む蓄熱床工法。ベンチャーのような企業の遠赤外線方式の物。
それぞれ特徴と金額の違いがあります。倍くらい平気で違います。

これだけの多くの情報をきちんと説明して、その物件の設計に適した工法を選んであげるのが大切なんよ。ほんと。
何も言わないとすぐ「まさに●スだね!」に行っちゃうんだから。

あ、ご・ご・ごめーん。。。



今日はリフォームの打合せでした

2005-02-06 16:00:49 | Weblog
それも1軒丸ごとの大リフォーム。中古住宅を買われたお客さまが大改造して住みたいとの事。

確かに築28年で造りも設備もインテリアもみんな古い。
となると解体して新築に!と行きたいところだが、話を進めるとどうしても予算が足りない。
そこで例のリフォームのTV番組のように、外枠の骨組みを残して、

「これってリフォーム?ほとんど新築じゃん。」的な発想でプランを考えてみた。

TVのようにすごく奇想天外なプランではないですが、目の前にいるこのご家族が住むお家を!という考えで、快適に、機能的に、おしゃれに、そして夢の実現!という思いでプランニングしてみた。
(でも、あの番組ってずるいよ。と、少し内情を知っているので愚痴を言いたくなってしまうけど、それはやめとこ。)

ところで、リフォームの際に大切なことの一つに、断熱改修ってのがあります。
構造や間取りや内装や設備は誰でもすぐに考えがつく。
でも建物全体の断熱をどうするのか。外壁や屋根の断熱をどういう工法で?これが意外と見落とすところ。
確かに新築に比べて大変な作業になるんだけど、ここを上手くやらないとせっかくの劇的大リフォームも、●築”びっくりさん!”になってしまうかもしれない。

ここはオイラのネタは小出しにしておこ~っと。
(あんたこそずるいって!?)
た・たしかに。。。
 



コンクリートの呼び名

2005-02-03 19:32:40 | Weblog
基礎のコンクリートを打ちました。本格的(?)に言うと打設した、です。
コンクリートって奥が深いです。ブログだからって話題を小出しにするとか気にしなくていいくらいたくさんの話のタネがあります。
(ネタじゃなくタネね。)

では、今日は入門用にその呼び名について。
コンクリートミキサー車で運ばれて現場で打設するコンクリートは一般的に「生コンクリート(生コン)」といいます。
生ビール、生クリーム、生・・・の生(なま)ですね。

その正式名は何でしょうか?
(お、クイズ形式もいいかも。でも誰も答えそうにないので”切腹”だな、これは。)

答えは「レディーミクスコンクリート」だす。
まあ、今や検索すれば即正確な情報が得られるので解説はしまへん。

といわけで、その1おしまい、ってか。



トランシットの話し

2005-02-01 14:50:11 | Weblog
レベルはレンズが水平にしか回らないのに対し、トランシットは加えて垂直にも回ります。
そして、それぞれに細かな角度が表示されます。
27度59分16秒てな具合に。

住宅建築で使うのは、基礎の墨を出す「遣り方」の時に基準となる直角を出すのが主です。
これが狂うと極端に言えば建物の床が菱形になってしまいます。

少し昔のトランシットが一般的ではない時は、地面に大きな直角三角形を作って、職人たちが目で見て判断しました。
「ちょい右、もうちょい、ちょい。おっとすぎやま。よしっ、こんなもんだ。」なんて具合に。
(すぎやまの解説もいる?)

トランシットを使うと、
「・・・・・・・・(無言で指で合図)よしっ、OK!」で90度00分00秒です。

それだけ正確に見ても墨つけのラインがえらく太く見えます。
鉛筆の線一本でも数秒狂います。だから慎重に、慎重にです。
なんたってレンズは30倍くらいの倍率があり、へたな望遠鏡より良く見えます。
レンズの中に十字のラインが有り、ちょっとした007気分にも浸れます。
間違っても太陽を見たらダメです、目が大変です。
それと人の家を覗いてはダメです。特に夜は絶対にダメです。●×▲が大変です。ホントです。