バレンタインの日に、なぜか「五月の夜」。やっと聴きました。
レオンカヴァッロの、あまり知られていない作品をドミンゴが歌いあげて
います。
La Nuit de mai「五月の夜」
Aprile!
C'e nel tuo sguardo
Hymne a la Lyre「リラの賛歌」
La Chanson des yeux「瞳の歌」
L'addio「別れ」
Barcarola veneziana「ヴェネツィアの舟歌」
Valse mignonne「やさしいワルツ」
「五月の歌」はテノールとオーケストラのための交響詩というもので、
オペラを手がける作曲家の資質を思わせるオーケストレーション。
日本人の私がイメージする5月というと、梅雨に入る前のいいお天気なのに
年度初めの気合いが薄れてメンタル的にちょっと・・・という感じ。
レオンカヴァッロの音楽から伝わってくる5月は、華やかなんだけど
どことなく物憂げで、疎外感をも感じるよう。周囲の浮かれように
取り残され、人生に迷っているかのような感じ。
*歌詞はまだ読んでいません・・・。輸入版を即買いしたので、
日本語訳がついていないのです。とはいえ、英語の訳詞が載っていますので、
少し時間が空いた時にでも読んでみます。
オーケストラは、どことなくベルリオーズの「幻想交響曲」やR.シュトラウスを
思わせるようで、木管が効果的に使われています。
アルベルト・ヴェロネージがテアトロ・コムナーレ・ボローニャ管を
手際良くまとめ、なかなか引き締まった演奏です。
そして、イタリア語とフランス語の歌曲が5つ。レオンカヴァッロといえば、
オペラ『道化師』と歌曲「マッティナータ」くらいしか知られていないのでは
ないでしょうか。そんな、見捨てられていた歌曲を救い出すべく、
ドミンゴが歌いました。
*「マッティナータ」、実は以前にも聴いていました・笑
パヴァロッティのイタリア歌曲アルバムに、しっかりと入ってたのです!
歌詞をマトモにチェックもせず、ぼんやりと聴いてそのまま忘れてました。
さて、そんなドミンゴに寄り添ったのが、我らがラン・ラン。
なんというか、やはりというか、根っからが陽気なんですね。ドミンゴの声は
どちらかというと耽美的な、リリックな声だと思うのです。
合わないのでは?と気をもんでいたのですが、ラン・ランの陽気さが
音楽に深みを持たせている気がしました。あぁ、こんな組み合わせもあるんだ!
ただの歌伴奏というのではなくて、歌い手に寄り添いながらも独自の音楽を
紡いでいたんだと思います。フォルテの時は思いっきりのいい打鍵ながらも
決して歌の邪魔をしない。あくまでも歌とピアノ、両方が鳴ってこその
音楽作品に仕上がっているのではないでしょうか。
そんなラン・ランへの評価は、もしかしたら分かれるかもしれませんが・・・。
*歌詞はわかりません。フランス語の曲は少しだけわかりましたが、
これも後で確認しておきます。
最後に、ラン・ランのピアノ・ソロで2曲。なぜラン・ランがこのアルバムに
参加したのか?
華麗な超絶技巧の曲をこともなく弾きこなすラン・ランですが、
このアルバムから伝わる音楽は耽美そのもの。ピアノ・トリオを録音したり
次々と新しい世界を切り開いている中の挑戦だったとは思います。
間違いなく、忘れ去られるには惜しい曲たちです。このアルバムを機に、
他の歌い手たちにも顧みられるとうれしいのですが・・・。
ラン・ラン好きの方、ピアノ好きの方にもぜひ聴いていただきたい一枚です。
ドミンゴの、奥行きがある深い声に魅了されることでしょう。
レオンカヴァッロの、あまり知られていない作品をドミンゴが歌いあげて
います。
La Nuit de mai「五月の夜」
Aprile!
C'e nel tuo sguardo
Hymne a la Lyre「リラの賛歌」
La Chanson des yeux「瞳の歌」
L'addio「別れ」
Barcarola veneziana「ヴェネツィアの舟歌」
Valse mignonne「やさしいワルツ」
「五月の歌」はテノールとオーケストラのための交響詩というもので、
オペラを手がける作曲家の資質を思わせるオーケストレーション。
日本人の私がイメージする5月というと、梅雨に入る前のいいお天気なのに
年度初めの気合いが薄れてメンタル的にちょっと・・・という感じ。
レオンカヴァッロの音楽から伝わってくる5月は、華やかなんだけど
どことなく物憂げで、疎外感をも感じるよう。周囲の浮かれように
取り残され、人生に迷っているかのような感じ。
*歌詞はまだ読んでいません・・・。輸入版を即買いしたので、
日本語訳がついていないのです。とはいえ、英語の訳詞が載っていますので、
少し時間が空いた時にでも読んでみます。
オーケストラは、どことなくベルリオーズの「幻想交響曲」やR.シュトラウスを
思わせるようで、木管が効果的に使われています。
アルベルト・ヴェロネージがテアトロ・コムナーレ・ボローニャ管を
手際良くまとめ、なかなか引き締まった演奏です。
そして、イタリア語とフランス語の歌曲が5つ。レオンカヴァッロといえば、
オペラ『道化師』と歌曲「マッティナータ」くらいしか知られていないのでは
ないでしょうか。そんな、見捨てられていた歌曲を救い出すべく、
ドミンゴが歌いました。
*「マッティナータ」、実は以前にも聴いていました・笑
パヴァロッティのイタリア歌曲アルバムに、しっかりと入ってたのです!
歌詞をマトモにチェックもせず、ぼんやりと聴いてそのまま忘れてました。
さて、そんなドミンゴに寄り添ったのが、我らがラン・ラン。
なんというか、やはりというか、根っからが陽気なんですね。ドミンゴの声は
どちらかというと耽美的な、リリックな声だと思うのです。
合わないのでは?と気をもんでいたのですが、ラン・ランの陽気さが
音楽に深みを持たせている気がしました。あぁ、こんな組み合わせもあるんだ!
ただの歌伴奏というのではなくて、歌い手に寄り添いながらも独自の音楽を
紡いでいたんだと思います。フォルテの時は思いっきりのいい打鍵ながらも
決して歌の邪魔をしない。あくまでも歌とピアノ、両方が鳴ってこその
音楽作品に仕上がっているのではないでしょうか。
そんなラン・ランへの評価は、もしかしたら分かれるかもしれませんが・・・。
*歌詞はわかりません。フランス語の曲は少しだけわかりましたが、
これも後で確認しておきます。
最後に、ラン・ランのピアノ・ソロで2曲。なぜラン・ランがこのアルバムに
参加したのか?
華麗な超絶技巧の曲をこともなく弾きこなすラン・ランですが、
このアルバムから伝わる音楽は耽美そのもの。ピアノ・トリオを録音したり
次々と新しい世界を切り開いている中の挑戦だったとは思います。
間違いなく、忘れ去られるには惜しい曲たちです。このアルバムを機に、
他の歌い手たちにも顧みられるとうれしいのですが・・・。
ラン・ラン好きの方、ピアノ好きの方にもぜひ聴いていただきたい一枚です。
ドミンゴの、奥行きがある深い声に魅了されることでしょう。
ドミンゴ&ランランの新譜の感想について興味深く読ませて頂きました。歌曲については全くの無知なので、とても参考になりました。ありがとうございます。
そして、まだ購入していないのですが、早く買って聴きたい!という気持ちになりました。
また訪問させて頂きたく思いますので、よろしくお願いします。
歌曲はいままで「つまみ食い」程度にしか聴いてこなかったので、さほど詳しくはありません。が、ドミンゴの声は私の好みに合うようです。
さて「五月の夜」ですが、詩人と女神との対話でつづられているようです。何しろ長いですので、ちょっとやそっとじゃ読み切れない・・・。Angelinaさんのご感想も、よろしければお聞かせくださいね。ありがとうございました!
まだ、ランランが出てくる部分しかじっくり聴いていないのですが…。それでも、感想を少し書かせて下さい。
とても素晴らしい演奏でした。ピアノが伴奏に徹することなく、歌と同じくらいの重要な役割を担い、声とピアノ、二つで音楽を作り上げているように感じました。まるで、二人の歌手がいるかのような感覚です。ランランは『ピアノを歌わせる』ということが本当に上手いんだなぁ…と改めて思いました。
最後のソロがまた美しい!こんな音色がピアノで出たのかと驚きです。
すみません、拙い感想で…。これからもう少し聴き込んでいこうと思います。
それから、私もブログを書いていますので良かったらお寄り下さい。
最初は、ドミンゴの新譜に共演者として「ラン・ラン」の名前があるのに驚いたのですが、ラン・ランは中国で小学校に通っていたころ、合唱の伴奏をしていたことがあるというエピソードを思い出しました。『奇跡のピアニスト 郎朗自伝』という本で読みましたが、中国って凄い国だなぁ、って。YTでは、昨年来日した時のNHKのインタビューを見ることができますよ!
そうですね、幼少期に伴奏をしていたことを考えれば、あれだけの伴奏者としての腕前を発揮していることは納得いきますね。私も自伝を読みましたが、Odetteさんのようなリンクは考えもしませんでした。
YouTubeにNHKのインタビューが上がっているのですか!?初耳です。宜しければURLを教えていただけないでしょうか?
ラン・ランのNHKインタビューですが、直接リンクを貼ろうと思ったものの、見つけられませんでした…。この次の記事にラン・ランのオフィシャル・サイトのページにリンクを貼ってあります。トップページからYTの動画を見ることができるようになってますので、そちらをお試しになられてみてくださいませ。
*メストレの新譜、買いました~。まだ聞いてないのですが、楽しみです。
あれこれとやってみているうちに、URLを見つけることができました。この次の記事の一番下にリンクを貼ってありますので、ご覧くださいませ。幼き日のラン・ランが見られますよ!
早速見てみたいと思います。楽しみです☆
メストレの新譜、私も購入しました。こちらも楽しみです。