バレエ&音楽日記

舞台は一期一会。素敵な舞台にまた出会えますように…。

At 2008

2008-12-31 23:59:59 | 年間まとめ
08年1月11日BRB『コッペリア』 兵庫県立芸術文化センター大ホール
08年1月19日BRB『美女と野獣』 滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール大ホール
08年2月13日「マラーホフの贈り物」 フェスティバルホール
08年3月20日K-BALLET『ベートーヴェン交響曲第九番』 赤坂ACTシアター
08年5月24日K-BALLET『白鳥の湖』 神戸国際会館こくさいホール
08年6月17日BBL『ボレロ』他 大阪厚生年金会館
『これが死か』『イーゴリと私たち』『祈りとダンス』『ボレロ』
08年6月20日BBL『バレエ・フォー・ライフ』 フェスティバルホール
08年7月8日RB「ロイヤル・ガラ」 大阪厚生年金会館
08年7月27日ABT『海賊』 フェスティバルホール
08年8月2日K-BALLET『海賊』 文京シビックホール
08年12月2日シュツットガルト・バレエ『オネーギン』フェスティバルホール
08年12月13日ボリショイ・バレエ『白鳥の湖』フェスティバルホール


08年3月27日兵庫芸文『蝶々夫人』キャストA
08年6月29日兵庫芸文『メリー・ウィドウ』キャストA

08年9月15日ウィーン・フィル&ムーティ フェスティバルホール
08年11月15日ヨーヨー・マ チェロリサイタル ザ・シンフォニーホール
08年11月29日ベルリン・フィル&サイモン・ラトル、マグダレナ・コジェナー ザ・シンフォニーホール


オケがびみょ~、とか思う部分も若干ありましたし、バタフライではピンカートン役のテノールがシャープレスに喰われてたり、でも「演出」という点では日本を感じさせてくれたのでよし、としてしまったのでした。
メリー・ウィドウは、なんといってもヌッツォの一人舞台でした。でもダニロもよかった。全体的に男性キャストは充実してましたね。キャストBも見てみたかった。天羽さんと塩田さんなら上手く聴かせられたでしょうに、スケジュールが合わなくて残念でした。

さて、来シーズンは多分キエフ・オペラの『トゥーランドット』を東京で見ます。その後できればROFの『オテッロ』を見たい。年明けには錦織プロデュースの『愛の妙薬』で森麻季さんのリベンジを、と考えております。で、またまた『トゥーランドット』をびわ湖で。沼尻さんになってからびわ湖オペラを見たことないので期待してます。


MIP・2008(ダンサー編)

2008-12-24 19:38:23 | ひとりごと
今頃、何事もなければ橋本くんが全幕主役への復帰を果たしていることでしょう。あぁ、東京と大阪がもう少しだけ近ければ…心は赤坂にあります。頑張れ橋本王子!
そんな今年、私が独断と偏見で選ぶダンサーのベスト5を男女別に挙げてみたいと思います。なお、これはシーズンではなく年で切ります。ステージについてはシーズンごとにまとめていますので、またその頃に。

男性ダンサー
1、イリ・イェリネク/ オネーギン
2、ジル・ロマン/ シェフ@イーゴリと私
3、熊川哲也/ 第九の四楽章ソロ
4、ドミニク・アントヌッチ/ 野獣
5、セルゲイ・フィーリン/ ジークフリート@贈り物

女性ダンサー
1、吉田都/ ジュリエット@ロイヤル・ガラ
2、佐久間奈緒/ スワニルダ@コッペリア
3、マリヤ・アレクサンドロワ/ オディール
4、アリシア・アマトリアン/ タチヤーナ
5、浅川紫織/ グルナーラ

というわけで、男性はイリ、女性は都さんということです。本来ならば大好きな橋本くんや熊川さんをトップに据えたいところなのですが、橋本くんについてはきっちり踊るところを見てないし、熊川さんの圧倒的なカリスマも「アリが見られなくて残念」という思いのほうが強くて。
都さんは、全幕が見られなかったのは残念ですが、素晴らしいジュリエットでした。ぜひ、全幕が見られる機会があればと思います。奈緒さんのスワニルダは本当にキュートで、見られてうれしかったです。マーシャは、先日のボリショイ公演というよりは「マラーホフの贈り物」でのフィーリンとのオディールが鮮烈に蘇ってきます。本当に素晴らしかった。

さぁ、09年は東バのベジャール・ガラから始まり、ハンブルクの『椿姫』『人魚姫』、デンマーク・ロイヤルの『ロミオとジュリエット』『ナポリ』と続きます。さらにはKの『ジゼル』も。楽しみです~。

皆様、よいクリスマスを!

ボリショイ・バレエ『白鳥の湖』(12/13大阪)

2008-12-16 22:36:39 | 海外バレエ
かなり日が経ってしまいましたが、ボリショイ祭に一公演だけ参戦してまいりました。ちょっと記憶を留める程度に散らし書きをしておきますね。

改訂振付/ ユーリー・グリゴローヴィチ
原振付/ マリウス・プティパ、レフ・イワノフ、アレクサンドル・ゴールスキー
音楽/ ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
美術/ シモン・ヴィルサラーゼ
音楽監督/ パーヴェル・ソローキン
照明/ ミハイル・ソコロフ

パーヴェル・クリニチェフ指揮 ボリショイ劇場管弦楽団

オデット、オディール/ マリーヤ・アレクサンドロワ
王妃/ マリーヤ・イスプラトフスカヤ
ジークフリート王子/ アルテム・シュピレフスキー
ロットバルト/ ドミートリー・ベロゴロフツェフ
家庭教師/ アレクセイ・ロパレーヴィチ
道化/ 岩田守弘
王子の友人たち(Pas de Trois)/ アンナ・ニクーリナ、エカテリーナ・クリサノワ
儀典長/ アレクサンドル・ファジェーチェフ
ハンガリーの王女/ ネッリ・コバヒーゼ
ロシアの王女/ オリガ・ステブレツォーワ
スペインの王女/ アナスタシヤ・メスコーワ
ナポリの王女/ アナスタシヤ・ゴリャーチェワ
ポーランドの王女/ エカテリーナ・シプーリナ
三羽の白鳥/ ネッリ・コバヒーゼ、ユーリヤ・グレベンシチコワ、ヴィクトリア・オーシポワ
四羽の白鳥/ チナラ・アリザデ、スヴェトラーナ・グネードワ、スヴェトラーナ・パヴロワ、アナスタシヤ・スタシケーヴィチ
ワルツ/ オリガ・ステブレツォーワ、ヴィクトリア・オーシポワ、アレーシャ・ボーイコ、アンナ・オークネワ
カリム・アブドゥーリン、ユーリー・バラーノフ、ウラディスラフ・ラントラートフ、エゴール・フロムーシン

まず、通常(って何よ…)の版と比べてみて違っていたのは、完全な悲劇だということでしょうか。ロットバルトを倒してハッピーエンド、とまではいかなくても、死んでしまったけど天国で結ばれて幸せになれる…くらいの演出がよくみかけるものですが、このボリショイ版は完全に引き離されてしまいます。王子はロットバルトと戦うものの、結局オデットはロットバルトに連れ去られてしまうのです。
後でプログラムを読んでみたら、オデット他の白鳥たちは王子がロットバルトによって見せられている理想の幻影みたいなものだとか。そして、オディールを見せることによって女性の別の側面を知らされている、と。だから、王子がオデットと引き離されるラストは、すなわち幻影から目が覚めたということなのかしら。白鳥たちが出てくる時、ロットバルトのマントのようなものの陰から出てきていたのはそういう意味だったのね。
もう一つは、宮廷でのシーンで、花嫁候補の王女たちがキャラクターダンスのソロを一緒に踊っていたことが新鮮でした。しかも、みんなガンガン踊るの!ハンガリーを踊ったネッリ・コバヒーゼはハッとする美しさでしたし、ナポリのゴリャーチェワもラインがきれいでよかったです。
あと、トロワは、この版では王子と二人の女性との踊りになっていました。女性二人は片方は軽やかで楽しげに、片方はふんわりと女性らしく、それぞれきれいに踊っていたと思います。が、肝心の王子が…(これ以上言いません)。

とりあえずここで切ります。マーシャと岩田さんについては、近いうちに加筆しようと思っています。

で、加筆。マーシャが登場しない第一幕第一場は、明らかに岩田さん@道化が舞台を支配していました。トゥール・ザン・レールも面白いくらいにしっかり回ってぴったりと5番に降りるし、しかもプリエが深いから風格を感じるんですよ。体格に恵まれたロシア人の中で、一人だけの日本人ダンサーがプライドを賭けて一つの役を演じきっているんですね。岩田さんが絶妙のタイミングで見栄を切る度にヴラヴォがかかって嬉しかったです。

第二場からはお待ちかね、マーシャの登場です。と、その前にベロゴロフツェフについても少し。ボリショイ版のロットバルトは王子の影というか、王子とユニゾンで動く場面もありましたが、ロットバルトがほんっとーに、よかった。動きにもキレがあるし、目線一つとっても何かを射抜きそうに鋭いし。肝心の王子が振りをなぞっているだけで演技も何もあったもんじゃ…(失礼)、何やらの童話のように、終いにゃ影に本体を乗っ取られてしまいますよ、ってくらいに素晴らしいロットバルトでした。体格もお顔も恵まれているのに、いまいちピンとこないマーシャのパートナーさんなのでした。

そんなパートナーさんたちを尻目に、マーシャは素敵でした。特にオディール!もう、ぞくぞくしました。作り過ぎなくても、妖しい魅力全開のオディールでした。オデットは、オディールほどハマってはいないかなと思ったのですが、
「悪魔に囚われたこの身、あなたがそうおっしゃるなら信じてみましょうか」
みたいな。明らかに、マーシャのパートナーとしては力不足でしたね…。本来ならフィーリンとのペアで最高の化学反応を披露してくれるはずだったのに、と、惜しまれてなりません。広いロシア、マーシャのパートナーとしてふさわしい若手が出てきてくれることを願ってやみません。

これが、08年の最後の舞台鑑賞でした。そして、現在の建物での最後のフェスティバルホール鑑賞でした。素晴らしいボリショイのオケ、そしてマーシャを見てフェスティバルホールにさよならを言うことができてよかったです。



09年予定

2008-12-14 01:58:30 | Kバレエ・情報
K-BALLETの09年予定が、12日に更新されていました。
『ジゼル』を持ってきてくれるんですねー。前回の『ジゼル』は確か、06年だったかしら?康村さんにフられ、芳賀さん(あぁ…)の怪我のあおりで荒井さんも見られなかったので悲しい思い出です。
ロイヤルでも『ジゼル』は予定されているのですが、都さんのご出演予定はないみたいです。Kでは踊ってくださるかしら?見たいなぁ、都さんのジゼル!
それが叶わないとしても、橋本くんは見たいです。哲也の主演日と、もう一日くらい関西に持ってきてほしいのですが、いかがでしょうか。
あと、あの『第九』をオーチャードでやるというのもびっくり。多分、見には行かないと思うけど。オーチャードは音はいいから赤坂でやるよりいいでしょうね。10月の「演目未定」も気になります。なんか、橋本くんあたりに『放蕩息子』のレッスンをつけながら同時並行で新しい作品を作ってそうな気がします。とはいえ、マカロワ版『ラ・バヤデール』は東バに持っていかれましたし、何か対抗して…『ラ・フィーユ・マル・ガルデ』とか見たいかも。
とりあえず、まずは『ジゼル』が楽しみです~。お願いだから怪我しないでね。

シュツットガルト・バレエ『オネーギン』(12/2大阪)

2008-12-03 18:31:12 | 海外バレエ
前回の来日時には『オネーギン』は東京だけでの上演でしたので、ずっと見たい見たいと思っていた作品です。念願かなって、ようやく見ることができました。しかも、「現代最高のオネーギン・ダンサー」と称されるイェリネクのタイトル・ロール!たった一度の機会を心から味わいました。

振付/ジョン・クランコ
音楽/ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
編曲/クルト=ハインツ・シュトルツェ
装置・衣裳/ユルゲン・ローゼ

ジェームズ・タグル指揮/東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

オネーギン/イリ・イェリネク
レンスキー/フリーデマン・フォーゲル
ラーリナ夫人/メリンダ・ウィサム
タチヤーナ/アリシア・アマトリアン
オリガ/カーチャ・ヴュンシュ
乳母/ルドミラ・ボガード
グレーミン公爵/ダミアーノ・ペテネッラ

第一幕、第二幕でのタチヤーナは、「つまらない田舎少女」と言ってしまうのはちょっと違うような…なんというか、確かに「まだ垢ぬけない夢見がちな少女」ではあるのでしょうけど、良家のお嬢様としての気品は備えているような感じがしました。年齢の設定は17~18歳?アマトリアンのタチヤーナはもうちょっと下かも?今の感覚でいうと、「女子校育ちで世間知らずの中学生」のような。
髪型を見て思ったのですが、オリガとタチヤーナの年齢はオリガの方が上なのではないか、と。オリガは髪をアップ・スタイルにしていますが、タチヤーナは束ねて編んでいますよね。で、オリガは恋の駆け引きや鞘当てなんかもやってのけるくらい成熟した女性、と。この方がしっくりきませんか?

そしてオネーギンとレンスキーですが、レンスキーは疑うことを知らずに人生を謳歌している若者といった感じに見えました。対してオネーギンですが、自分を見失っているように感じました。根っからの悪いヤツじゃなくて、思い通りにならない自分の人生に失望しているんじゃないかな、と。タチヤーナとオネーギンが二人になった場面でも彼はずっと自分の殻の中にいて、ふと思い出したようにタチヤーナをリフトする…ですが、本心からの行動ではないのでタチヤーナもどうしていいかわからない、そんな場面ではないでしょうか。しかも、本ばかり読んでいる少女なのですから、物思いにふけっている洗練した大人の男性に憧れるのは不思議じゃないですよね。でもオネーギンとしては、そんな「子供」を対等の女性として見られないというのもうなづけると思いました。
寝室の場面では、いかにもシンデレラを夢見る少女といった雰囲気。やはり、彼女はまだ恋に恋する子供。そんな彼女が夢見る鏡のPDDの中でのオネーギンは理想の男性として美化されていたような?

殊に第二幕では、オネーギンは自分を見失っているので、疑いを知らず朗らかに笑うレンスキーに苛立ったのかもしれないと思いました。婚約者であるオリガは無邪気にからかってやろうと思っただけなのでしょうけれど、ジョークの通じない純情なレンスキーには通じなかったのですね。オリガも、「あら、困りますわ~」みたいな感じでオネーギンに接していれば違ったかもしれないけど、オネーギンはそんな雰囲気じゃなかったです。
決闘の前のレンスキーのソロは、彼が純粋な人間であったが故に周囲を信じられなくなった、そんな思いがよく伝わりました。オネーギンはもちろん友人の婚約者を奪ってやろうなどと考えていたのではないので、こんなバカなことやめようじゃないか…と何度もレンスキーをなだめようとしていました。ですが、レンスキーは純粋であるがゆえに一度火がつくと燃え上がってしまうんですね。この純粋さが生んだ悲劇だった…。

第三幕は華やかな公爵邸での舞踏会。若く美しい奥様があのタチヤーナ。かつて、自分が拒絶したタチヤーナ…。しかし、美しい大人の女性になれたのは夫の愛が故とも考えられますよね。イェリネクのオネーギンは確かに驚愕していたようです。アマトリアンのタチヤーナは、確かに洗練された美しい奥様でした。どれだけの日々が過ぎ去ったのでしょうか。レンスキーを死なせてしまったという十字架を背負って、どのように生きてきたのでしょう?頬はこけて、しがない中年男性となり果てていたオネーギンを見て、それでもタチヤーナはかつて愛した人と一目でわかったんですよね。失恋して、しかもその相手によってオリガの婚約者を失って、それでも自分を愛してくれる公爵のもとで痛手を癒してきた…目の前にかつて愛した人が現れ、しかも自分の愛を求めている。タチヤーナの愛をもし得ることができたら、オネーギンは自分を取り戻すことができたかもしれません。しかし、辛い時から支え続けてくれた夫や家族のことを考えた時、タチヤーナの心は夫を裏切ることができなかったのでしょうね。もし独身でいたら、何も迷うことなくオネーギンの胸に飛び込んだでしょうに…。

イェリネクは『眠り』にはキャスティングされていないので、大阪の『オネーギン』が最終日でした。渾身の演技、素晴らしいオネーギンを披露してくれたイリに感謝です。あと、ただのおじさんではない、ダンディなグレーミンはペテネッラ。彼はまだドゥミ・ソリストなんですよね。踊りのキレがあって、サポートも優しくて、本当に素敵でした。

ベルリン・フィル(11/29大阪)

2008-12-02 02:32:50 | コンサート
書き上げたのにアップデートしていませんでした…。

サー・サイモン・ラトル指揮
大阪/ザ・シンフォニーホールにて

ハイドン/交響曲第92番ト長調Hob.I.92『オックスフォード』
マーラー/リュッケルトの詩による5つの歌 Ms./マグダレナ・コジェナー
ベートーヴェン/交響曲第6番ヘ長調作品68『田園』

何より、金管が輝かしかったです。ウィーンが上質の毛皮だとしたら、ベルリンは綾錦の豪華な織物とでもいった感じでしょうか。とにかく華やか。この言葉に尽きると思います。そして、信頼関係のなせる技でしょうか。ベートーヴェンではソロが入る箇所など特にそうでしたが、タクトを持った手を下して顔の表情だけでオケを動かしていました。私の席は舞台を真上から見下ろす位置のサイド席だったので、普段はわからない指揮者の表情や楽員の表情なども観察することができました。音がミックスされた状態でふわ~っとそのまま聴こえてくるような、そんな感じでした。ちなみに、三曲ともオケの配置を変えていました。ハイドンでは低弦が舞台下手側に、マーラーでは低弦が上手側に移りました。

三曲通して感じたことは、金管のピアニッシモがすごくキレイだということです。特にトランペット。本当に小さな音なのですが、一つ一つの音が音として響いている…。
ハイドンは、なんだか優しく仕上げたような感じでしたね。
マーラーは初めて聴いたので細かいことは言えないのですが、ソリストのコジェナーにうまく寄り添って柔らかく、切なく歌い上げていました。コジェナーの声は厚みがあって、その中にも輝きを秘めている…ドラマティックなMs.でした。高音の伸びやかさは本当に美しかったです。低音の時に、若干ではありますがオケに負けてしまっていたような気もするのですが、それは私の席位置の関係もあるかもしれません。ちなみに、ドレスはびみょ~でした…。白のロングドレスの上に、太ももあたりの長さの赤いドレスを重ねているのですが、なんと裾にギャザーがついているんです…。お世辞にも素敵~って感じのドレスじゃなかったです。長身だし、キレイだし、オペラのズボン役とか似合うでしょうね。
ベートーヴェンは、なんとなく管楽器に意識が集中してしまってました。なんたって、オーボエ、クラリネット、フルートがほんっとに、楽しそうに鳴くんですもの~♪第1,2楽章は本当に楽しそうで、軽やかにまとめ上げていたように思います。リズム感が心地よかったです。第4楽章の嵐は…ティンパニにBravoをあげたいです。打楽器がツワモノでした。

ウィーンほどベルリンのメンバーには詳しくないのですが、ホルンはシュテファン・ドールさんとマックウィリアムさんでした。オーボエはマイヤーさんかな?フルートはパユではありませんでした。パユ、日本に来てるよね今(笑)?最後のベートーヴェンが終わって、何度目かのカーテンコールの時にはオーボエ、クラリネット、フルート、ファゴット、そしてホルンのプリンシパルがマエストロの拍手をもらっていました。
残念ながらアンコールは特になし。ですが、オケが引き揚げた後もサー・ラトルは何度か出てきて鳴りやまない拍手に応えてくださいました。

会場で売られていたプログラムによると、ベルリン・フィルが大阪で公演をしたのはアバド時代の2000年以来なのですね。04年には全国を回ったようですが、なぜか大阪は素通りされていたのでした。こうして大阪公演が復活したのですから、これからは大阪のファンをがっかりさせないでほしいですね。