今まで映像等は目にしていましたが、ノイマイヤー作品を全幕で、ライブで見るのは初めての機会でした。しかも、名作品と名高い『椿姫』!確か、パリで上演されているのもこの版ですよね?
さて、大好きな劇場の一つである兵庫県立芸術文化センター(長い名前だ…)の「KOBELCO」ホール。大阪のフェスティバルホールもなんだかんだ言って好きでしたが、「複合ビルの中」っていうのより、離れた所から見て「あれが劇場」ってわかる、一つの建物としてどっしり構えているのが好きです。構想が発表された時、嬉しかったもの。
そんな劇場で、『椿姫』を初めて見て参りました。
音楽:フレデリック・ショパン
振付・演出:ジョン・ノイマイヤー
主要キャスト
マルグリット:ジョエル・ブーローニュ
アルマン:アレクサンドル・リアブコ
アルマン父:カーステン・ユング
ナニーナ(侍女):ミヤナ・フラチャリッチ
公爵:ヨロスラフ・イヴァネンコ
プリュダンス:レスリー・ヘイルマン
N伯爵:ヨハン・ステグリ
マノン:エレーヌ・ブシェ
デ・グリュ:チャゴ・ボアディン
オリンピア:カロリーナ・アギュエロ
ガストン:アルセン・メグラビアン
他、ハンブルク・バレエ
まず、プロローグで既に胸が痛かったです。それぞれが故人への想いを抱き、言葉を交わすでもなく同じ時を過ごしている…。そこにアルマンが駆け込んで来るところから舞台は静から動へと動きました。原作を以前に読んだことがあるので、あれ、なんか違う…とか思いつつ、でも、ノイマイヤーの読み換えによってよりストーリーが雄弁になっていました。
あぁ、時間切れ…。言葉が上手く紡げません。後で、もう少しまとまったら追記します。
何より、リアブコのアルマンが素晴らしくて衝撃的でした。サポート技術も、役に必要な表現も、何もかも。そしてブーローニュの美しさといったら…。劇中劇の『マノン』に自分を重ね合わせる切なさ、せき込んで誰もが相手にしないのにアルマンだけがやさしく接してくれたり。マルグリットの足元に倒れこんで愛を乞うアルマンに、最初はお腹を抱えて笑っていたのですが…いつの間にかその情熱に心打たれていく様子も美しかった。
何より、ピクニックに行ってアルマン・パパに詰め寄られた時の毅然とした表情。「私は真剣に愛してお付き合いしているんです」
マルグリットの所にやってきて、最初は出されたお茶にすら手を出さなかったのに…。
「妹の縁談に差し障るから、息子と別れてくれ」
実際に会ってみて、ただの商売女じゃないって思ったんでしょうね。それが伝わってくるがゆえに、マルグリットの体調もこの時期からだんだん悪化していっていたのがわかるがゆえに、見ていて悲痛な思いでした。
何も知らずに愛する人を失ったアルマンもまた、悲しかった。札束をつきつけたり、心にもないのに身体が動いてしまう…。そんな最後だったがゆえに、死に目に会えなかったことが身を切られる以上につらかったのでしょう。そしてその姿を目にした父も。
ほんの少ししか踊らない役ですが、アルマン・パパはその存在そのものが雄弁でした。
他のダンサーとしては、プリュダンスのヘイルマンが柔らかな踊りで気になりました。
さて、大好きな劇場の一つである兵庫県立芸術文化センター(長い名前だ…)の「KOBELCO」ホール。大阪のフェスティバルホールもなんだかんだ言って好きでしたが、「複合ビルの中」っていうのより、離れた所から見て「あれが劇場」ってわかる、一つの建物としてどっしり構えているのが好きです。構想が発表された時、嬉しかったもの。
そんな劇場で、『椿姫』を初めて見て参りました。
音楽:フレデリック・ショパン
振付・演出:ジョン・ノイマイヤー
主要キャスト
マルグリット:ジョエル・ブーローニュ
アルマン:アレクサンドル・リアブコ
アルマン父:カーステン・ユング
ナニーナ(侍女):ミヤナ・フラチャリッチ
公爵:ヨロスラフ・イヴァネンコ
プリュダンス:レスリー・ヘイルマン
N伯爵:ヨハン・ステグリ
マノン:エレーヌ・ブシェ
デ・グリュ:チャゴ・ボアディン
オリンピア:カロリーナ・アギュエロ
ガストン:アルセン・メグラビアン
他、ハンブルク・バレエ
まず、プロローグで既に胸が痛かったです。それぞれが故人への想いを抱き、言葉を交わすでもなく同じ時を過ごしている…。そこにアルマンが駆け込んで来るところから舞台は静から動へと動きました。原作を以前に読んだことがあるので、あれ、なんか違う…とか思いつつ、でも、ノイマイヤーの読み換えによってよりストーリーが雄弁になっていました。
あぁ、時間切れ…。言葉が上手く紡げません。後で、もう少しまとまったら追記します。
何より、リアブコのアルマンが素晴らしくて衝撃的でした。サポート技術も、役に必要な表現も、何もかも。そしてブーローニュの美しさといったら…。劇中劇の『マノン』に自分を重ね合わせる切なさ、せき込んで誰もが相手にしないのにアルマンだけがやさしく接してくれたり。マルグリットの足元に倒れこんで愛を乞うアルマンに、最初はお腹を抱えて笑っていたのですが…いつの間にかその情熱に心打たれていく様子も美しかった。
何より、ピクニックに行ってアルマン・パパに詰め寄られた時の毅然とした表情。「私は真剣に愛してお付き合いしているんです」
マルグリットの所にやってきて、最初は出されたお茶にすら手を出さなかったのに…。
「妹の縁談に差し障るから、息子と別れてくれ」
実際に会ってみて、ただの商売女じゃないって思ったんでしょうね。それが伝わってくるがゆえに、マルグリットの体調もこの時期からだんだん悪化していっていたのがわかるがゆえに、見ていて悲痛な思いでした。
何も知らずに愛する人を失ったアルマンもまた、悲しかった。札束をつきつけたり、心にもないのに身体が動いてしまう…。そんな最後だったがゆえに、死に目に会えなかったことが身を切られる以上につらかったのでしょう。そしてその姿を目にした父も。
ほんの少ししか踊らない役ですが、アルマン・パパはその存在そのものが雄弁でした。
他のダンサーとしては、プリュダンスのヘイルマンが柔らかな踊りで気になりました。