バレエ&音楽日記

舞台は一期一会。素敵な舞台にまた出会えますように…。

ハンブルク・バレエ『椿姫』(2/26、西宮)

2009-02-27 13:44:50 | 海外バレエ
今まで映像等は目にしていましたが、ノイマイヤー作品を全幕で、ライブで見るのは初めての機会でした。しかも、名作品と名高い『椿姫』!確か、パリで上演されているのもこの版ですよね?

さて、大好きな劇場の一つである兵庫県立芸術文化センター(長い名前だ…)の「KOBELCO」ホール。大阪のフェスティバルホールもなんだかんだ言って好きでしたが、「複合ビルの中」っていうのより、離れた所から見て「あれが劇場」ってわかる、一つの建物としてどっしり構えているのが好きです。構想が発表された時、嬉しかったもの。

そんな劇場で、『椿姫』を初めて見て参りました。

音楽:フレデリック・ショパン
振付・演出:ジョン・ノイマイヤー

主要キャスト
マルグリット:ジョエル・ブーローニュ
アルマン:アレクサンドル・リアブコ
アルマン父:カーステン・ユング
ナニーナ(侍女):ミヤナ・フラチャリッチ
公爵:ヨロスラフ・イヴァネンコ
プリュダンス:レスリー・ヘイルマン
N伯爵:ヨハン・ステグリ
マノン:エレーヌ・ブシェ
デ・グリュ:チャゴ・ボアディン
オリンピア:カロリーナ・アギュエロ
ガストン:アルセン・メグラビアン
他、ハンブルク・バレエ

まず、プロローグで既に胸が痛かったです。それぞれが故人への想いを抱き、言葉を交わすでもなく同じ時を過ごしている…。そこにアルマンが駆け込んで来るところから舞台は静から動へと動きました。原作を以前に読んだことがあるので、あれ、なんか違う…とか思いつつ、でも、ノイマイヤーの読み換えによってよりストーリーが雄弁になっていました。

あぁ、時間切れ…。言葉が上手く紡げません。後で、もう少しまとまったら追記します。

何より、リアブコのアルマンが素晴らしくて衝撃的でした。サポート技術も、役に必要な表現も、何もかも。そしてブーローニュの美しさといったら…。劇中劇の『マノン』に自分を重ね合わせる切なさ、せき込んで誰もが相手にしないのにアルマンだけがやさしく接してくれたり。マルグリットの足元に倒れこんで愛を乞うアルマンに、最初はお腹を抱えて笑っていたのですが…いつの間にかその情熱に心打たれていく様子も美しかった。
何より、ピクニックに行ってアルマン・パパに詰め寄られた時の毅然とした表情。「私は真剣に愛してお付き合いしているんです」
マルグリットの所にやってきて、最初は出されたお茶にすら手を出さなかったのに…。
「妹の縁談に差し障るから、息子と別れてくれ」
実際に会ってみて、ただの商売女じゃないって思ったんでしょうね。それが伝わってくるがゆえに、マルグリットの体調もこの時期からだんだん悪化していっていたのがわかるがゆえに、見ていて悲痛な思いでした。
何も知らずに愛する人を失ったアルマンもまた、悲しかった。札束をつきつけたり、心にもないのに身体が動いてしまう…。そんな最後だったがゆえに、死に目に会えなかったことが身を切られる以上につらかったのでしょう。そしてその姿を目にした父も。
ほんの少ししか踊らない役ですが、アルマン・パパはその存在そのものが雄弁でした。
他のダンサーとしては、プリュダンスのヘイルマンが柔らかな踊りで気になりました。

びわ湖ホールの公演予定&改めて注目公演

2009-02-25 19:00:32 | ひとりごと
09年4月から10年3月までの公演予定が発表されました。(私にとって)気になるのは

10月4日(日)のオペラ『ルル』沼尻さん指揮
11月28日(土)マリインスキー・バレエ『眠れる森の美女』
3月13日(土)14日(日)のオペラ『ラ・ボエーム』

くらいでしょうか。『眠り』は誰が踊るかわからないのが難点…。プッチーニも、キャスト次第ってところでしょうねー。びわ湖オペラ、若杉さんが芸術監督でいらした頃はアラーニャとか豪華なキャストで魅力的でしたが、近年は財政難ですものね…。『ルル』は絶対!必見ですね。ま、満足できるかどうかはキャスト次第ってことになっちゃうんですよね。4日は多分、何も入らないと思うので見に行けそうです。

さきほどイープラスに出ていたのですが、バーンスタインとロビンズという二人の巨匠による究極のコラボレーション、『ウェスト・サイド・ストーリー』が上演されるんですね!やはり現地キャストで、英語で見たいと切望していた私は嬉しさに舞い上がりそうです!東京、名古屋、最後に西宮、と。オケつきで来日っていうのも嬉しいじゃありませんか~。もしかして、今年の前半のハイライトはこれ?!バーンスタインのメモリアル・イヤーで、佐渡さんが引っ張ったということか?まさかね。大植さん&大フィルは四月の定期で『キャンディード』序曲をやるみたいですし、ハイドンやメンデルスゾーンの特別プロもあるようです。

もう朝か・・・

2009-02-22 05:46:00 | ひとりごと
更新が滞ってしまって…。アホみたいに忙しいんです。忙しくしているのは自分じゃないんですけどねー。ネットでデータベースを検索していて、なんか眠くなってきたので時計を見たらもう6時前か、と。そりゃ眠いわな。

さて、ハンブルク・バレエの西宮公演まで一週間なんですね。とりあえず無事に見に行けますように。普段より高いチケットなので、ボツにするわけには参りません。それまで、なんとか今やっている課題にメドをつけなければ。

あと、Kのサイトに、『ピーターラビット』のキャストが出ていました。すいません、リンクはるのは面倒なので省略。でも、これって全部着ぐるみよね?見に行けないので、見られた方のレポート見るのを楽しみにしています。

も一つ。ウィーン・フィルの09年の来日公演の予定が早くも決まり始めているようです。『英雄の生涯』が入ってたっけな。この曲、満足して聴けた試しがない。ウィーンなら安心できるでしょうか。てか、大阪には来るのか?来るよね?ちなみに指揮はズービン・メータ。ソリストにラン・ランを連れてくるようです。ムーティ様以外のウィーンを聴いたことないので新鮮かも。例年通りの来日だと9月なので、なんとかスケジュールを合わせることはできると思います。
今年はバレエがさほど濃くないので、ウィーン&ラン・ランは楽しみです。
マリインスキーが来ますが、西宮での『白鳥』は見られないこと確実です。大津の『眠り』は日程的に微妙。その頃また死にかけてそうなので。ロパートキナがリラを踊るならなんとしても見に行くのですが…。あと、ラトマンスキーの新作が関西で見られるならなんとかして時間を絞り出すのですが、どうでしょうか。

「見られなくて残念」特集2009

2009-02-08 21:09:16 | ひとりごと
表題の通りです。バレエ・オペラにはまりだしてからというもの、スケジュールとかその他の理由で泣く泣くあきらめた公演が多々あります。
そんな公演を一つ一つ加えていって、年末に回顧しようという試み。ここに加えるかどうかの基準は二つ。私が、「どうにもならない理由で」「泣く泣くあきらめた」というのを基準にしたいと思います。
さて、記念すべき最初の公演は…
K-BALLET『ピーターラビット』&『放蕩息子』(2月後半~3月1日)です。理由は「ハンブルク・バレエの兵庫公演と日程が重なっていて、既にチケットをとってしまっている」というどうにもならないもの。しかも、3月初旬に大事な研究報告がありますので、東京まで遠征している場合じゃない。橋本さんの役デビューや康村さんの復帰、『ピーターラビット』日本初演、見たかったぁ(号泣)

と、こんな感じで加えていきます。年末になって、どれだけ増えていることやら?(苦笑)

なんでこうなるの・・・

2009-02-04 15:48:52 | Kバレエ・情報
Kバレエの『ジゼル』、『第九』他の概要がサイトに出ました。こちら

なんでこうなるかなぁ…。『ジゼル』は神戸公演がラストのようですが、5月30日(土)15時開演となっております。その日、兵庫芸文でデンマーク・ロイヤルの『ロミオとジュリエット』があります。開演時間15時。見事にかぶってます。はぁ~…。熊川さんのアルブレヒトもヴィヴィアナのジゼルもキャシディさんのヒラリオンも前回の公演で見ているから、さすがに目の前真っ暗とまではいきませんが残念です。浅川さんのミルタ、見たかったなぁ~。せめてどっちかがマチネでどっちかがソワレなら移動できなくもないのですが、完全にかぶってますのでどうしようもないです。
客席が心配…。本当にバレエ好きな人はデンマーク・ロイヤルのチケットを買っちゃってるでしょうし。どうしても熊川さんっていうファンはそれでもKに流れるかもしれないですよね。私は…16000円を簡単に捨てることができるような身分ではありません。Kは見たいので、5月に東京か神奈川に行こうかと考えています。スケジュールさえ合えば…。