もうひとつ木曽駒ヶ岳の写真をアップします。
雲海を夕日が照らしている。
雲海に登る朝日を眺める人々
富士山は何処からでも見える。まさに日本一の山だ。
もうひとつ木曽駒ヶ岳の写真をアップします。
雲海を夕日が照らしている。
雲海に登る朝日を眺める人々
富士山は何処からでも見える。まさに日本一の山だ。
去年の夏のことだ。
初めて単独でテント泊をした。
木曽駒ヶ岳山頂のテント場は雲海の上。まさに天上の楽園だった。
以来、僕は一人でも山に登るようになった。今は一人でいることが正しい。
3000mの山に登りたい。
山には興味のなかった君がそうつぶやいた。僕はそんな君をよりによって槍ケ岳へ連れて行くことにした。
果たして3000mの頂に僕たちは立つことが出来るのだろうか。
雨の降る中、黙々と歩いた。滑りやすい雪渓をひたすら歩いた。やがて雨はやみ、気がつけば槍の穂先が眼前に迫ってきた。
なんとも言えぬ高度感。空に昇っていくような気がした。怖かった。それでも僕たちは登った。そして、君は笑顔で頂上を極めた。
よく歩いたね。何ひとつ不平不満を漏らすことなく君は歩き通した。
僕は素直に褒めてあげた。
もっともっと幼い頃からこうして褒めてあげればよかったのにね。
僕たちは随分長い道のりを歩いてきた
苦しみも喜びも素直には表せなくて
いつも言葉少なにぎこちなく
黙々と歩く先にはこんなにも青い空が近づいているのに
僕たちは違う空を見ている
振りかえれば幼い君が
無邪気に微笑み
白い夏のように輝いている
もう一度あの日のように君と戯れ
君を抱き上げ頬ずりしたい
いつしか冷たい秋風が吹いて
君は僕から離れていく・・・
うだるような暑さ、ジリジリと肌を焦がす日差し、眩しい海面の輝き
夏は確かに今もここにある
けれど、僕はどこか終わりの憂いを感じている
君と過ごした幾つもの夏は幻のように見えなくなって
この夏が終われば、もう君と歩くこともない・・・