時をかける・・・

            
    ただひたすらにひたむきに

ふたつの感嘆

2013-05-19 15:52:38 | 自転車

 この週末はあまりフリーな時間がなかったが、短い時間でも走る。

 土曜日は用事の合間に加太方面へ。

 初夏の陽気の中を気持ちよく走れた。

 予定の時間までに戻るべく、帰り道を35Km/hくらいで走っている時、道路の窪みに突っ込んでしまい、かなりの衝撃。それでも大丈夫だと思ってしばらく走っていたら前輪がおかしい。リム打ちパンクだ。修理のため自転車を降りて何気なく後輪を見ると、後輪も空気が抜けている。

 前後輪同時パンク発生!

 「嘘やろ?はよ戻らんと怒られるのに・・・」

 

 そして本日、日曜日。雨が近づいていたので早朝から走る。

 まだ青空だ。

 朝の日差しと南風が心地よい。

 重山の上空を足早に雲が流れていく。

 まだまだ天気は大丈夫か。しかし、このあと急速に雲が広がり、雨雲から逃げるように走った。

 峠のきつい上り坂で中学生の集団が自転車を降りて押していた。

 その脇を颯爽と駆け抜けると背後から、「あのお兄ちゃん速いなぁ~」と感嘆の声!

 「そやろ。速いやろ。ほいでもお兄ちゃんと違うで。50のおいやんやで~」


青いグラデーション

2013-05-12 15:24:41 | 自転車

 太陽が高くなるにつれ海霧が晴れてきた。

 海と空の青いグラデーションが美しい。

 僕は「キララときめきロード」を南へ走る。いつものごとく「ときめき」はないが、五月の太陽がやたらまぶしい。

 煙樹ヶ浜ではハマヒルガオが風に揺れていた。

 「空青し山青し海青し 日はかがやかに 南国の五月晴れこそゆたかなれ

 佐藤春夫の「望郷五月歌」を思い出した。


白崎で遭遇

2013-05-05 16:00:50 | 自転車

 一昨日の疲れはまだ残っているが、こんないい天気にじっとしていられない。リハビリライドに出かける。

 まずは湯浅の古い町並みを散策する。

 日の丸を掲げている家があった。今日は「こどもの日」だったんだ。忘れていた。

 白崎の海岸で子どもと遊ぶ家族連れ。

 僕にもあんな時代があったんだと懐かしみながら、淋しくウミネコと遊ぶ。

 さて、柏峠を越えて煙樹ヶ浜にでも行くか、と走り出したところ、前方より自転車旅人が・・・

 よく見ると、なんと一昨日串本の国道で出会った「日本一周いつやるの!」の若者ではないか。

 「松井さ~ん、松井さ~ん!」と僕は彼のブログで覚えた名前で呼び止めた。

 今日、泉佐野の友人に会う約束をしていると言っていたので、もう昨日のうちにこの辺は通り過ぎていると思っていた。まったく意外な再会であった。昨日は白浜あたりで観光してたみたいだ。

 その分今日は「走れメロス」のごとく先を急いでいるようだったので、有田界隈のホットスポットを案内することはしなかったが、これも何かの縁。記念写真を一枚。

 ひょうきんでお茶目な松井君。応援してまっせ!

 しばらくお話して、旅の健闘を祈りながら見送った。

 このあと煙樹ヶ浜まで走り、帰路につく。

 道々ではみかんの花が咲いて、甘い香りが至る所に漂っていた。

 リハビリライドと言いながら、今日も100Kmを超えた。

 午後、家でのんびりしていると街オヤ2号さんからメールが届いた。

 「日本一周の若者に出会った!」との情報だった。どこで出会ったのかはあえて聞かなかったが、松井君は今日のうちに無事友人に会えるのだろうか。


たっぷり熊野

2013-05-04 07:10:51 | 自転車

 目覚ましが鳴る前に目が覚めた。以前から密かに練っていた計画を実行する日だ。

 5月3日午前3時、真っ暗な中、僕は走り出した。5月というのに何という寒さだ。夏用のグローブでは指先が痛い。

 白馬トンネルを抜け、美山村に入ってからようやく夜が明けてきた。寒くても明るくなるとホッとする。

 若葉の国道311号線を東へひた走る。

 国道168号線に合流して新宮をめざす。トンネルを避けて旧国道を走ったら、この有様。

 乗り越えて行くも、この先で高いフェンスが待ち構えており泣く泣く戻る。まだ紀伊半島大水害の傷跡が残っている。

 このまま素直に新宮へ行けば楽なのはわかっているが、あえて遠回りをして国道169号線に入る。

 奈良県十津川村、そして三重県紀和町に。

 丸山千枚田だ。

 自走でここまで来たのははじめてだ。この時点で走行距離は140Kmを超えていた。

 この後、御浜町、紀宝町を通って新宮にたどり着いた。

 すき家で昼食をとっていると実家から電話。5月12日の地区の溝掃除に出てくれだって。非日常から思いっきり日常に戻されてしまうが、気を取り直して再び走り出す。

 海を見るとなぜか心が和む。南紀州の美しい海岸線が続く。

 串本に到着。国道42号線を外れて、大島へ。この時点で走行距離は220Kmだった。

 島とはいえ、アップダウンがきつくて疲れた足にはこたえるが、この雄大な景色を見ないでは帰れない。

 次にめざすは、本州最南端潮岬だ。

 この景色を眺めた後は、ひたすら北上して帰るだけ。

 国道42号線に戻り、枯木灘を左に見ながらアップダウンの続く道を黙々と走る。

 途中、日本一周中の若者に出会う。千葉からスタートして4ヶ月かけて日本一周するという。彼のブログ名「日本一周いつやるの!?いまでしょ!!」

 やがて、日暮れのときがやって来た。

 椿温泉を過ぎたあたりで日没。夜の中をひた走る。

 午後11時30分、帰宅。走行距離388Kmの長旅だった。