高野山に行ってきた。前回いつ行ったのか思い出せないのではっきりわからないが、おそらく今年初めてだ。有田側から上った。
あらぎの里で休憩していると若い女性が寄ってきた。こんなオヤジに何の用だ。ドキドキ!
女 「どこから来てどこに行くんですか?時々自転車で走っている人を見かけるんですが、この人たちはどこから来てどこに行くのだろうといつも不思議に思っていたんです。」
僕 「有田市から来て高野山へ」
女 「上りばっかりですが・・・」
僕 「それがいいんです」 っていう平凡な会話をした。若い女は一応納得した表情でにっこり微笑みながらその場を去った。
走り出してから、さっきの会話を反芻した。そういえば昔、「あなたはどんな人生を歩んで来て、これから何をしようとしているのかさっぱりわからない」と言われたことがある。先ほどの彼女はもっと哲学的な質問を僕に投げかけていたのかもしれない。だとすればどう答えるのか。
「一緒に走ったらわかるかもしれないよ」
旧清水町久野原のいつも気になる場所。たわわに実っている。
秋の花が至る所に咲いていて楽しませてくれる。
雨が降ってきて、よその家の小屋に避難したが、この先大丈夫だろうか。
旧花園村の中南の分岐点で左に行けば素直に高野山だが、どういうわけか右のスカイライン方面を選択してしまった。いつ再び雨が来てもおかしくない状況で無謀な選択か?だが、今日は濡れてもいいというか濡れたい気分というか・・・
そこからスカイラインまでは初めての道だ。6Kmほどの上りだが結構きつくて消耗した。それに高野山とは反対方向(南)に上っていくので、ずいぶん遠回りしたことになる。
スカイラインに出ると涼風が吹き抜けて気持ちがいい。遠くの山は雨で煙っている。
スカイラインに合流してからも何故か上り基調。でもそれがいいんです。(いや、やっぱり良くない!)
天気は持ち直してきた。緑の山並みも鮮やかだ。
そして、ようやく高野山に到着。この時点で100Km。遠回りしたとはいえ、有田側から上ると遠い。
お腹も空いたし、ここまで来れば例のヤツ・・・
上野屋のオムライスだ。枕みたいにでかいことで有名だ。ところが今日は日曜で休みだった。三連休で観光客がいっぱいでもこの店にはそんなの関係ない。
仕方なく上野屋斜め前の「ココストアぜにや店」の「ばくだんおにぎり」で我慢した。
だが、こいつはなかなかイケる。250円はちと高いが・・・
腹ごしらえした後はひたすら帰るだけだ。帰りは海南側へ下った。
かつらぎ町新城、のどかな山里だ。ここでも実りの秋が美しい。下界は高野山とは打って変わって暑かったが、滴る汗が心地良かった。
本日の走行距離164Km。高野山から海南側を下って家までは64Km。海南側を往復すれば家から高野山へ128Kmで行けるということだが、同じ道をピストンするのはどうも苦手なもんで、これからもきっと遠回りする。