こんにちは。私は「 にょほほ電鉄 」の作者です。
●2016年2月4日
前回もお話しいたしましたが、今年は3月以降は、撮りたいものが目白押しなので、今は
嵐の前の静けさなのですが、そういや新型車両が登場したにもかかわらず、もう1年以上
も放置している場所がある。今週は会社の制度で4連休を取っていて、うち1日はカミさ
んから「丸一日フラフラしててイイわよ」と言われているので、重い腰を上げて、その新
型車両を撮りに行くコトとします。その場所とは
箱根登山鉄道
箱根登山鉄道は、2014年秋に、25年ぶりの新型車両「3000形」が登場し、しか
もその3000形、鉄道友の会「ローレル賞」やら、グッドデザイン賞やら色々受賞して
いて、作者も一刻も早くお目にかかりたかったのですが、当時の箱根は大涌谷を含む一帯
の入山規制があり、登山鉄道沿線は規制地帯ではなかったものの、周囲からの「何かある
といけないから、やめなよぉ」という静止により、おあずけ状態になっていたのです。大
涌谷の入山規制は未だ解除されていませんが、噴火警戒レベルは1まで下げられ、大涌谷
以外を周遊するには何ら問題ない状態となっています。遠出ならまだしも、関東圏の鉄道
の新型車両を、1年以上も放置していてはイカン。
てなワケで、いざ箱根へ向かうワケですが、今日はクルマでは向かいません。前回、5年
前に箱根登山鉄道に赴いた際はクルマだったのですが、訪問自体は楽だったものの
駐車場が見つからない
という事態に陥り、宮ノ下駅付近の駐車場を探すまでに時間を無駄に潰すという愚行をや
っちまいました。しかも、クルマだと時間が読めない・疲労困憊の作者にとって長距離運
転は酷・海老名と首都高速谷町の渋滞が嫌い・・・という理由で、今日は電車で赴きます。
しかも時間短縮のために、これまた5年ぶりの
東海道新幹線
で赴きます。チビ妹を幼稚園に送迎する関係上、出発できる時間が決まってしまい、かつ
前回撮影した小涌谷駅の順光時間を考えた場合、どうしても時間は詰めたい。ちょうどイ
イ時間に小田原停車の新幹線があるので、これで参りましょう。ところが
あれ?曇って来たぞ。
新横浜に近づいて来たあたりから、太陽は雲に隠され、それどころかドンヨリしてきた。
待て!今日の予報、晴れやんか!しかし曇天のまま、小田原に到着。話が違うぞ。本当は
早々に登山鉄道の撮影を切り上げて、午後は東海道新幹線の撮影でも・・・というプラン
にしていたのですが、これは取りやめ。もうこれは天候関係なく、箱根登山3000形を
「記念撮影」して帰りましょう・・・トホホ。
小田原からは箱根登山鉄道に乗車いたします。と言っても、箱根湯本までは小田急の車両
しか来ないので、新宿付近で見るのと変わらない、小田急1000形に揺られます。今日
は事前に、3000形の運用の有無を確認し、走っているのは確定しているので(※作者
は痛恨のミスを犯しています)あとはどこで撮影するか・・・とか考えていたのですが。
あれ?3000形?
箱根湯本まであと1駅の入生田駅脇の車庫に3000形を発見。あれ?今日走ってるって
言ってたよね。何であそこにいるの?あぁ、きっと2両のうち1両がお休みなのだよ、と
あまり考えずに、箱根湯本駅に到着。ここからいよいよ、登山電車に乗り換えます。んで
電車は箱根の山をモリモリ登って行くワケですが
あれ?3000形は?
気がつけば終点の強羅駅。すれ違わなかった・・・よね。まさかガセだった!?いやいや
ちゃんとお問い合わせ窓口に電話しているので、ガセなワケがない。んでも念のため強羅
駅の改札で、再度「今日3000形って走ってますか?」と訪ねると
14時38分発の列車で来ますよぉ
あぁ、やはり走って・・・って
3時間後かよぉ!
そうです、作者は痛恨のミスを犯しました。時刻を聞くのを忘れていたのです。今思い出
せば、受付のお姉さんが「発車時刻とか大丈夫ですか?・・・大丈夫ですか?」と聞いて
来たっけ。それを「走っているならダイジョブですよぉ」と電話を切ってしまったのです。
つまり、入生田の車庫で見かけたのが、まさに午後から出庫する3000形。
そんなぁ〜、時間節約のために、ろくに朝飯も食べていないのにぃ〜。強羅駅前でガッカ
リする作者。しかし、そんな作者に一筋の光が。
晴れて来た!
ドンヨリ曇っていた空が、僅かながら青空が覗くように。てか折角の強羅駅前なのだから
踏切で登山電車を撮影しよう。まずは、乗車して来た1000形。
つづいて、もう少し青空が覗くようになって来た頃にやってきたモハ2形。
前回は強羅での撮影を「こりゃ無理」と早々に撤収していますが、踏切検知器が見切れる
のを目をつぶれば、悪い撮影地ではない。しかし、ここでは(数十分滞在したとは言え)
これ以上の滞在は無理。どうにかして時間を潰さねば。となると
歩くか。
最近の作者、運動不足を憂いているので、1〜2駅くらいの移動なら歩くようにしていま
す。前回のニューシャトル〜日暮里舎人ライナーの撮影の際も、大宮からの移動で乗車し
た高崎線が上野経由の列車だったので、あえて尾久で下車し、徒歩20分かけて舎人ライ
ナーの西日暮里駅まで歩いたり。
てなワケで徒歩開始。すると歩いて5分、早速、撮影に適した場所を発見した作者。やっ
て来た2000形を試しにパチリ。
悪くないけど、車体の撮影には不向きか。再び歩く作者。途中、以前は7時開店11時閉
店だったコンビニを発見し、食材を調達。しかし
やはり、さすがは天下の険。下りとは言え、結構キツい。そして1時間弱は歩いたでしょ
うか、やっとこさ宮ノ下駅に到着。強羅から、よくぞここまで歩いた。本当は、撮影場所
にと考えていた大平台まで歩きたかったのですが、この先の道のりが、意外に距離がある
のと、3000形が大平台駅に到着する時間まで1時間を切ったコト、そして何より疲れ
ましたわよ。もう電車乗ってもバチ当たらないっしょ。
宮ノ下から登山電車に乗って1駅、大平台に到着。時刻は13時16分。3000形の到
着予定時刻は14時08分です。それまで50分近く待つワケですが、やって来る電車の
頻度が意外に多いのと、時たま
こんな住人が現れたりするので飽きません。そして、ここ大平台駅も程よく順光になって
きた頃に
モハ1形登場。ここ大平台駅は午後からが順光の撮影場所で、強羅行き列車が撮影出来ま
す。この駅はスイッチバック駅なので、画像左側が箱根湯本方面、右側が強羅方面の線路
となっています。しかし列車交換が行われるにもかかわらず、両方向の列車の同時進入は
殆どないので、意外に被らずに撮影出来ます。ちなみに、振り返って撮った画像は
こうなります。ちなみにこの画像で先頭になっている車両は、ともに増結車で、元々2両
編成の列車に、繁忙期に増結して3両編成とするための車両です。ただし増結車は、ここ
大平台駅では最後部に連結された状態になるので、走行シーンだとカメラに収められない
のです・・・が。ここでイヤなコトを思い出す作者。
あれ?3000形って「増結車」だよねぇ。
そうなのです。元々3000形の登場経緯は、繁忙期の増結用途なのです。つまり既存の
2両編成の最後部に連結されてしまったら、ここ大平台駅では撮影出来ない、というコト
なのです。
えっ!ヤベェじゃん!
一度はあたふたする作者。しかし。箱根登山鉄道の列車ダイヤは、日中は2両編成、3両
編成、そしてまた2両編成・・・と交互にやって来るのです。この法則が正しいとすると
3000形で来るであろう、14時08分発の列車は
2両編成
なのですよ。つまり3000形+3000形の2両編成。これなら大平台駅でも問題なく
撮影出来ますし、何より3000形同士の2両編成だとすると、3000形狙いで訪れた
作者にとっては、この上ないシチュエーション。どうか法則が破られないでくれぃ。
時刻は14時05分。ついに3000形降臨!ですが!
あっ!シャッター早かった!
ナント痛恨のミス。シャッター早過ぎて、ドン詰まり感ハンパない画像になってしまった。
これはしくじった!となれば、やはりいつもの小涌谷駅で撮影か・・・と列車に乗るので
すが
あっ!逆方向乗っちゃった!
何を思ったか、強羅方面に向かわなければならないのに、目の前の列車に乗ってしまい箱
根湯本方面に連れてかれる作者。あ〜ぁ、これまた痛恨のミスだぁ。しかし!僅かながら
望みはある。次の塔ノ沢駅で反対方面の列車に飛び乗り、それで追いかければ、小涌谷駅
に着いたと同時に、向かいのホームに到着した3000形を撮影出来る。ただし塔ノ沢駅
の乗り換えは相当タイトで、しかも作者はモバイルSuicaで乗車しているので、その
短い乗り換え時間の間に、簡易改札にピピッとやらなければならない。こりゃ、成功率は
半々か、それ以下だわな。んで出山の鉄橋を渡り、その先のトンネルを越えたら、塔ノ沢
駅が見えて来ます。果たして結果は
強羅行き、まだ来てない!
降りて、急いで跨線橋を渡る作者、その間に強羅行きは到着し、今にも発車しそうな雰囲
気。簡易改札のタッチも無事済ませ、無事セーフ!間に合った!あとは小涌谷駅での撮影
をミスらなければ。
登山電車はゴトゴトと箱根の山を登り、小涌谷駅に到着。到着と同時にすぐさまホームの
端へ赴きスタンバイ。箱根湯本行きホームには既に3000形が入線。しかし先の発車は
強羅行きなので、強羅行きが走り去るのを今か今かと待ち続け、ちょうどホームから去っ
て行ったタイミングで、箱根湯本方面行きホームに停車中の3000形をパチリ!
やったぜ撮影成功。さすがに時刻は14時43分、車両の先頭以外は山の陰になってしま
ってますが、そもそも登山電車での完全順光は条件が厳しい。今回のような午後からの出
庫では、多少でも光が当たっただけでも良しとしましょう。撤収。帰りは、ちと贅沢に
小田急ロマンスカーVSEで帰宅いたしました。
さて、3月になると、常磐線〜千代田線〜小田急線の3社直通運転が始まり、常磐線の車
両が小田急線内を走ります。常磐線各駅停車は、実に撮影地に恵まれないので、常磐線の
E233系が小田急線内で撮れるとなると、これはウキウキせずにいられない。そしてデ
ビュー早々、故障で戦線離脱していた小湊鐵道の「里山トロッコ」も3月下旬に復活いた
します。小湊鐵道は、未だ晴天下での撮影を果たせていないので、キハ200形ともども
再撮影を試みたいですね。
てなワケで、次回へ続く。
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