にょほほ電鉄後記

にょほほ電鉄の取材・編集後記

蒟蒻畑のカラフル電車。

2007年02月26日 | 撮影記:北関東・房総・西湘地区

こんにちは。私は「 にょほほ電鉄 」の作者です。

●2007年2月26日

どうも最近は思うように更新頻度をあげられません。天気も決して悪くはないのですけど
ね。そんな中、久方ぶりの群馬県遠征を行いました。

目的は、上信電鉄です。

上信電鉄は高崎から、蒟蒻と葱で有名な下仁田へと至るローカル線です。地方私鉄と言え
ば、言い方は悪いのですが、大手私鉄で廃車になった、くたびれた感じの譲受車両が行き
交うイメージがありますが、上信電鉄は自社発注車両の所有率が高く、しかも所有車両の
一部は30年近く前に作られたとは思えないような、大型一枚ガラスの前面窓と直線的な
デザインの洗練された車両であり、他の私鉄に大きな衝撃を与えました。

作者もこれらの車両は撮影を試みたく、実はかなり早いうちから上信電鉄ページを作成す
る予定があったのですが、車両の種類が多いのが逆にネックとなっていたのです。しかし
そろそろ画像を収集せねば・・・と思い、重い腰をあげた次第です(実は前回の長電撮影
の帰りに寄り道をして、上信200形と駅名標だけは撮影しております。この時に思いの
ほか何も撮影できなかった反省が作者の闘志に火をつけた、と言っても過言です)

さて高崎。JRから降りて上信線のホームに向かうわけですが、そこで驚愕!ナント次の
列車が1時間後!何じゃこりゃ。ローカル線とはいえ、高崎というターミナル駅から出発
する路線なので、それなりに本数はあるのだろう・・・と思っていた作者が間違いでした。
いきなり出鼻をくじかれた作者、仕方ないので改札には入らず、そのまま駅の外へ。高崎
駅の南側が上信線の車庫になっているので、車庫で昼寝している車両でも撮影しよう、と
線路沿いにトボトボ歩く事に。すると?

南側に5分くらい歩いたところに道路との立体交差(道路が地下)があり、Uターン用の
細い道も併設されているのですが、そのUターン道が線路と同じ高さで、しかも車庫の車
両だけでなく、本線走行中の車両もここから撮影できそう。全線単線のローカル線だけに
撮影場所を探すのもひと苦労なのですが、思いのほかあっさり見つける事が出来ました。
しかもこの道は車の往来が殆どなく、何より駅からも近い。しかし次の列車はまだ来ない
のね・・・と思いながら車庫内の車両をパチリパチリと撮影していると?突如遠くの踏切
がカンカン鳴り出す。そして下仁田からやってきた高崎到着の列車(250形)が通過。
そうか!後追いで撮影すればイイのか、とパチリパチリと撮影。それにしても発車40分
前に入線するとは。

40分後、折り返し下仁田行きとして通過する250形も撮影。さて次の下仁田行き列車
は、またも50分後。しかしケータイで調べると、高崎到着の列車までは15分後なので
これを待ってメシでも食べよう。そして15分後、やってきたのは1000系。上信線の
列車のイメージを変えた車両で、30年前に登場した車両ながら、地方私鉄とは思えない
車両デザインと当時最新の技術を搭載した車両です。鉄道友の会から「ローレル賞」を受
賞しています。高崎到着のこの車両を後追いで撮影し、一旦撤収。駅周辺をブラブラ。

しかし、1000系が出発する時間に再び撮影場所に赴くと、近隣のビルの影が線路まで
かかっているのです。ありゃりゃ。さっき後追いで撮影しといてヨカッタ。それでも一応
下仁田行き1000系も撮影。んで15分後、下仁田からやってきた高崎到着の150形
も撮影したのですが、もう影が車両に大幅にかかり、ここでの撮影は無理。今度の下仁田
行き車両が出発するまで30分あり、むしろここを離れて別の場所を探した方が・・・と
線路沿いに南下する作者。

すると、15分ほど歩くと南高崎駅。もう住宅地のど真ん中です。しかし!駅南側の幹線
道路をまたぐ小さい橋梁付近で、平行する一方通行の道路が山なりになっていて、高さが
ちょうどイイ。ここで撮影しよう。そして、やってきた下仁田行き150形を撮影。さて
どのくらい撮影したっけ?と車種を数えると、あと必要なのは500形のみ。この車両は
上信の最新車両で、西武からの譲受車ではありますが、車椅子スペースや電光表示器など
現代のニーズに合わせた仕様の車両です。次の高崎行き列車は30分後くらいで通過予定
で、これが500形であれば・・・と思いながら線路沿いで待つ作者。

すると!願いが通じたのか、やってきたのは500形。慎重にシャッターを押してパチリ
と撮影成功。これで形式分類的には全車種撮影終了。まぁ同じ形式でも細かな外観の差異
や塗色が違うモノもあるけれど、それはコメントで補う事にしよっと。てなわけで撤収。
ただ次の電車まで30分以上あり、歩いて高崎駅まで赴く事に。

高崎駅に戻った時には15時半。最初に到着したのが12時半。走行している車両を撮影
した数はわずか4車種なので、数の割には時間を要した撮影でした。しかもよく歩いたの
で、帰りの列車では爆睡してしまいました。

てなわけで、次回へ続く。

流れ着いたは流山。

2007年02月13日 | 撮影記:東京・埼玉・下総・京浜地区

こんにちは。私は「 にょほほ電鉄 」の作者です。

●2007年2月13日

しばらく更新が滞ってしまいましたが、先週はちと風邪を引いてしまって寝込む羽目に。
雲ひとつない晴れの日に、一日中家で寝込むのは苦痛以外何ものでもありません。だから
こそ今週は張り切って外出したのです・・・が。

今週月曜日は久々に公休が世間の休日と当たったので、こういう日にしか撮影できない車
両を狙うべく向かった先は新子安。北1010番街さん( http://www.hatsumelo.com/ )
から提案をいただいていた伊豆急を撮影するためです。伊豆急と言えば伊東ですが、伊東
までは行けません。なので1車両だけでも・・・と、伊豆急の車両が「リゾート踊り子」
として東京駅に現れる列車を撮影しよう。新子安へは京成~都営浅草線~京急と乗り継い
で向かったのですが、道中ではそこかしこにカメラを構えたギャラリーが。やはり休日と
あって行動をされる方は多いです。しかし京急新子安に到着して、JR駅に入ると?

あれ?誰もいない。

ナント、休日にもかかわらず、撮影名所のはずの新子安に、カメラを構えたギャラリーが
誰ひとりいないのです。確かに撮影地点であるホーム端にはエスカレーター工事用の機材
置き場があり、かなり場所が狭くなっていたりはしましたが、撮影できないわけではない。
しかしこの、普通ならラッキーとも思える状態、どうもイヤな予感が。しかし「リゾート
踊り子」はちゃんと運行されてるはず・・・

と!その時!横須賀線を行くE231系に異変が!

みるみるうちにスピードを落とし、駅南側のカーブ付近で停止をしてしまいました。えっ
何?何?と思うと「ただいま東神奈川駅付近で防護無線が発令・・・」と駅のアナウンス。
マジ?そんなコトってあり? ナント線路内に何かが侵入したとかで、平行する全路線が
停まってしまったのです。おかげで、撮影対象と被る恐れのある京浜東北線の動きも読め
なくなったぞ。ただでさえ「リゾート踊り子」の通過時間と手前の京浜東北線の通過時間
がギリギリ被るか否かのスリル溢れる状況下なのに・・・ん?そうか!そんな危ない橋を
渡るような撮影箇所だから、ここにギャラリーがいないのか。しかしダイヤが乱れた事に
より、逆に京浜東北線の来ない間隔が空いたりして余裕を持って撮影が出来るかも・・・
と楽観的に待つ作者。しかしそんな甘い話は無く、運行再開した京浜東北線がノロノロと
新子安駅を出発している間に、向こうから「あ~ぁ、来ちゃった」と「リゾート踊り子」
が軽快に通過。見事に被り、撮影失敗。もうガッカリの作者。

しかも、この後に撮影しようと思っていた、京急ブルースカイトレインも、JRのダイヤ
乱れによって時間が押してしまい、こちらもまた撮影できず。せっかく今回は京急の運行
情報で調べて「これは効率良く撮影できるぞ」と思ってたのに。二重にガッカリの作者。

もうこうなると何をやってもダメなのは明白。ならば、イイ天気なのが非常に惜しいけど
次へとつなげる行動を・・・と秋葉原経由でつくばエクスプレスに乗車し南流山に到着。
ここから徒歩10分の場所にあるのが、総武流山電鉄の鰭ケ崎駅です。

総武流山電鉄は、自宅から1時間以内の場所にありながら、諸事情により撮影対象にして
いなかった鉄道です。と言うのも車両を撮影しようにも日中に走行している車両はたった
2編成。他の車両は殆どが車庫でお昼寝しているのです。加えて単線の路線であり、かつ
住宅地の狭いところを通り、撮影場所が乏しいイメージが強く、なかなか乗り気にならな
かったのです。ところが車種に関しては大まかに3種類の種車に分けられるコトに気づき
(西武701系改造組、西武801系改造組、西武101系改造組)それで分類をすれば
イイかと思い、急遽食指が動いた次第です。あとは撮影場所を再度洗いなおして、うまく
見つけ出せれば・・・。

しかしもう陽は傾き撮影には向かない時間。なので今日は撮影場所の品定めだけ・・・と
まずは流山行き列車に乗車。数分で終点の流山駅に到着。ここから逆方向へ歩く。すると
平和台~鰭ケ崎間に、線路に沿って資材置き場となっている空き地があり、ここから撮影
できそう。しかし方角からしてこの場所では朝早くしか撮影できなさそう。早々に諦める
作者。しかも大分歩いてしまい、気がつけば視界の先に鰭ケ崎駅。しかし!ここから先の
道がなく(雑木林に阻まれる)線路の反対側の路地に行こうにも踏切がはるか後ろ。さら
に、やっとこさの思いで踏切に辿り着くと、今度はさっきの雑木林の線路向かいにあった
路地に辿り着く道がない。仕方なく、踏切を渡りそのまま直進。すると5分くらい歩くと
どこかで見たような大通りに到着。ここは南流山駅付近。またここから10分歩くのね。
もう投げやり状態で歩き、再び鰭ケ崎。今度は馬橋行き列車に。すると、小金城址駅付近
から小川が並走。ここで撮影できるか?と思いましたが、降りるか否かを迷っているうち
にタイミングを逃して、気がつけば幸谷駅。もう何をやってもダメ。ここから新松戸まで
歩いて常磐線で帰るか・・・とションボリ降りる作者。それでも微かな望みを捨てきれず
流山線の線路沿いに歩いて馬橋まで赴く作者。

しかし!神は見捨てませんでした。先ほどの小川は幸谷駅を過ぎたあたりから再び並走し
しかも線路と小川の間には鉄道用地の空き地が。この空き地越しなら流山線の車両を撮影
できる!もっともこの日はすでに陽も落ちたので今日は撤収。

翌日。この日はカミさんと共通の休みでしたが、カミさんの制止を振り切り今日も撮影。
今日は迷わずダイレクトに馬橋に赴き、昨日見つけた撮影地点の踏切へと歩く作者。ここ
で流鉄2000系「青空」と「なの花」を撮影。雲の多い天気で一度は失敗するも、2度
目で撮影成功。本来ならば他の2000系も撮影したかったのですが、他の車両はすべて
流山の車庫でお昼寝。しかし撮影の2編成だけでも、種車の違いは十分に説明できるので
あとはコメントで補足を・・・と割り切る作者。それでも3000系だけは撮影せねば。
しかし流山まで行っては時間がかかる。やはりカミさんの制止を振り切って一人で出かけ
たのは、ちと悪い事をしたなと思い、せめて早く帰ろうと、馬橋に戻り、駅構内でお昼寝
中の3000系「流星号」を撮影。余計なものがいくつも映り込んでいますが、やむを得
ません。ともあれ、これで撮影すべき最低限の車種を撮影できたので、撤収することに。

結果的に新規に車両ページを追加できたのでヨカッタのですが、今回は実に様々な犠牲の
上で成り立った撮影でした。そして「リゾート踊り子」を撮影できるのは、いつになる事
やら・・・。

てなわけで、次回へ続く。