キツツキのドラミング

思い付くまま, 気が付くまま・・

最悪の『特定枠』

2019-07-31 14:15:20 | Weblog

 『宇宙ゴミ』意味がある活動を行うことなく地球の衛星軌道上〔低・中・高軌道〕を周回している人工物体を言う。英語ではorbital debris。米語ではspace junkだそうだ。 『政界ゴミ』が日本の霞ヶ関に多数浮遊している。今回の参院議員選挙で数が増えた。野党統一候補で当選したものの『彼方立てれば此方が立たぬ』そこで当分無所属で過ごし、どこが今後有利かと洞ヶ峠を極めこむ手合いが多い。特に参院の比例制はゴミでも当選するような制度だ。『NHKをぶっ潰せ』バカの一つ覚えの立花孝志が議席を獲得した。たった一人のN国に「北方領土を戦争で取り返す、俺はオンナを買いたい」と喚き外出禁止を無視して日本維新の会を除名され、衆院本会議で糾弾決議案が全会一致で可決され政界ゴミになったばかりの、鉄面皮丸山穂高が29日入党して2名になった。当選すればこっちの物、主義主張など二の次どうせ思いつきのセリフだ。頭数が欲しい立花と次回選挙に生き残りを図る丸山(有権者を舐めている)の野心が一致した。翌30日には『どっこい生きていた』と昔自民から維新と迷走の挙げ句、無所属で子分もなくなりたった一人、無聊を託っていた渡辺喜美が立花の呼び掛けに早速駆けつけ、参院に新会派『みんなの党』を結成した。渡辺は久し振りに代表になれた嬉しさの余、満面の笑み。彼等はソロバン弾いて、会派を結成すれば、希望する委員会に入れる可能性があり発言の機会が増えるし、立法事務費として一人当たり月額65万円、年間780万円が会派に支払われる。滋賀県知事の後、小沢一郎の巧言に弄ばれ新党代表になるも落選した嘉田由紀子と愛媛の永江孝子2名は新会派『碧水会』。伊波洋一、高良鉄美の2名は会派『沖縄の風』 。一票の格差をなくそうと自民党が主導して今回の参院選から導入された新制度の『特定枠』は自民党が主導して成立させた。「選挙区が統合された合区で立候補できない現職を救済する制度」鳥取県と島根県、高知県と徳島県の合区。特定枠候補者の順位は政党が決め、は個人の選挙運動が認められない。この合区をチャッカリ利用したのが『れいめい維新』の山本太郎は共産党も顔負けする左翼ポピュリズムだ。本人は次の衆院選を目指すと述べ、今回の参院選には話題をさらおうと重度障害のある女性と難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)の男性を擁立、当選させた。候補者本人は選挙活動禁止であるからどのような人物かは有権者には全く知らされない。総務省は手前味噌の能天気に「全国的な支持基盤を有するとはいえないが国政上有為な人材あるいは民意を媒介する政党がその役割を果たす上で必要な人材が当選しやすくなる」と宣うが、必ずしも国政上有為な人材が当選するとは限らぬ。その政党の思惑で人選はどうにでもなる『特定枠』は一票の格差など問題にならぬ最悪な制度だ。これを推し進めた自民党及び安倍総裁の責任は重大だ。政治評論家は「自民党が得する制度」と述べており、共産党の志位は『自民党の党利党略』とズバリ。