中公新書2305「生物多様性 / 「私」から考える進化・遺伝・生態系 /本川達雄 著

2015年05月25日 | 本の紹介
高島のいいところを どうやったら説明出来るのかな
などと考えていたところで
図書館の新刊コーナーで見かけて 手に取りました

「歌う生物学者」を自称されてる方が 歌をたった2曲に留めて
その分 長い生物学と科学の歴史を 丁寧に詰め込んで
なんともまじめに 分かるように書いてあります。
学生時代の復習をした気分になりました。
生物と付き合い続けたものの 独特の「生きもの感」が 楽しいです

それで本題、
生物多様性の高い高島の価値とはなんだ、
と説明せよと言われると、やはり

「いいところを 好きじゃない人に説明するのはものすごく難しい」
というものでした。

現代の価値観の中に生きる人間には
生きものと多様性の価値は、見事に納得いかないものか、ということを
深く掘り下げてあって面白いのですが、

抽象的なことを理解しようとする時には、
経験に裏打ちされた言葉がないと理解し難いだろうなと感じました。

サンゴ礁の海の豊穣さは、その場での体験がないと
身に沁みない、いや、沁みにくいだろうなと。

自然から離れた、厳しい環境で生きる方々に説明するには、
相手の環境を十分に理解しないと 伝わらないだろうなと思いました。

ひとつ、キーワード

環境を受け入れ、自分のものとすること
それが 生きものの大きなチカラ。

カラスがひとり

2015年05月16日 | わくわく!
田んぼの真ん中に カラスがいる

田植えの終わった田んぼの真ん中に
てくてく ひとり カラスがいる

下をじいっと見ながら 歩いている
霧雨の降る 灰色の空を映した田んぼに

なにをしているの
どうしてひとりなの

集中している
広い 田んぼの真ん中に

足半祭@高島市安曇川町下古賀・上古賀に「中踊り」役にて参加!

2015年05月03日 | わくわく!
高島市安曇川町下古賀・上古賀の祭礼・足半祭(あしなかまつり)にて
「中踊り」という役を勤め終えることが出来ました。
地域の皆様、新入りで何も分からないところ 本当にありがとうございました。

お昼前から羽織袴を着せて頂き、子どもたちの声が賑やかで
独特のリズムの太鼓が鳴り響く中、神前にて最初の「中踊り」。
様々な役毎に異なる衣装の男衆が行列を作って 上古賀の熊野神社に向けて出発。
鮮やかな子供神輿が続き、ゆったりと下古賀の集落を、そして広い田んぼの中を進みます。

途中 上古賀と下古賀の境で「中踊り」。
そして上古賀からの行列と出会い、この祭礼ならではの「にらみ合い」となります。
お互い4名の「長袖」という役が 腕組みして にらめっこが続きます
周りは賑やか、両集落の太鼓も鳴り響きます。

長い、長い。厳しい顔のにらみ合いが続き、
いつのまにやら、今年が「渡し番」の下古賀の方から そろそろとわらじを脱ぎ、土下座になりました。
上古賀の長袖衆もすぐに続きます。

土下座の時間も長い!独特の時間が流れます
そしてお互い立ち上がると、顔がほころび、笑顔に。
一行の緊張が解けました。

その後「中踊り」をして、熊野神社へ向かいました。
様々な神事の合間に「中踊り」。
そして下古賀に帰りました。

曇りがちで 快い風が吹いて 過ごしやすいお天気。
時折暗くなったものの 幸い雨とはならず。

お祭りで流れる 緊張感と高揚感のある、一日の不思議な時間でした。