銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

阪神電車VS阪急電車

2010年08月21日 | のほほん同志Aの日常
子どもの頃、夢中になって『ドカベン』を読んだ夏がありました。
それ以来の高校野球ファンです。

「今日は野球でも見て帰ろう」
そんな気分の、夏の夕暮れ。

まずは阪神梅田のデパ地下でイカ焼きを2枚。
つづいてキンキンに冷えたミックスジュースを
グイッと飲んで、腹ごなし完了。

梅田から特急電車に乗って約10分。
甲子園駅で途中下車し、蔦のからまる(絵の)甲子園球場へ。

そうやって仕事帰りにふらっと立ち寄る第四試合の終盤。

この時間にはもうガラガラの外野自由席で、
夕焼け空を眺めながら白球を追うひとときが、
私の夏のお楽しみでした。

ところが…

今年はとうとう一度も行けませんでした、夏の甲子園に。

というのも、

甲子園球場は、もちろん阪神電車。
銀のステッキ旅行のある逆瀬川駅は、阪急電車。

いつの間にか日常が阪神沿線から阪急沿線に変わり、
ずいぶん甲子園が遠くなってしまったのです。

阪神間にお住まいの方以外には分かりにくいかもしれませんが、
阪神と阪急、この心理的距離感はなかなかのもの。
そして、車内の雰囲気もなかなか対照的です。


まず香り。

朝の阪急電車は、香水やシャンプー、若い女性の香りがします。
夜の阪神電車は…、
お酒とタバコ、酔っぱらいの匂いが充満です。

つづいて、車内に響く声。

朝の阪急電車は、関学や女学院など、お洒落な学生さんの賑やかなお喋り。
夜の阪神電車は…、

タイガースが勝った日は高らかに、六甲おろしの大合唱。
負けた日は、重苦しい沈黙。…かと思うと
「なぁ、マユミは何やっとんねん!」 ドスの効いた声。

阪神間でJRという真ん中を挟んであっちとこっち、
その雰囲気までもがまったく対極な阪神電車と阪急電車。
この2社が経営統合したときは、よくまぁと、びっくりしたものでした。

ところで阪急電車といえば、
ベストセラーになった有川浩さんの小説、『阪急電車』です。
清荒神、宝塚、逆瀬川、…門戸厄神、そして終点、西宮北口駅。
ひとつひとつの駅にまつわる物語が見事につながり、
一編の小説に仕上がっています。

映画化も決まったようですが、個人的にはそれよりも、
『阪神電車』なるパロディー小説が読みたいなぁ、と。

淀川、大物(だいもつ)、尼崎センタープール前、甲子園、打出…。

なんだかオモシロそうじゃないですか?


ともあれ

興南高校の皆さん、春夏連覇、おめでとう!

残暑は相変わらずですが、
ひとつひとつ、夏はたしかに過ぎてゆきます。



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